5.21.2010

”William Eggleston: Democratic Camera”LACMA 10月 ”ウィリアム・エグルストン:パリ-京都”展 原美術館 6月



6月5日から原美術館でエグルストンの個展:”ウィリアム・エグルストン:パリ-京都”展が開催されます。

会期:2010年6月5日-8月22日
出品予定作品としてパリ102点(うち写真70点、ドローイング32点)京都から32点、ウィリアム・エグルストン・ガイドから7点、出品点数は変更の可能性がありますとのこと。(原美術館のウェブより)

京都もパリも、この生粋のメンフィス生まれの写真家のホームグラウンドから遠く離れているため、メインワークではないがそれなりに楽しめそう。ただ、ここはウィリアム・エグルストン・ガイドからのプリント7点(おそらくこってり色の乗っかったダイトランスファーによるもの)を楽しみにしたいと思います。

(C)Whitney Museum of American Art

LACMA(Los Angeles County Museum of Art)に於いて今年の10月には”William Eggleston: Democratic Camera, Photographs and Video, 1961-2008” -先だってWhitney Museum of American Artで開催されたウィリアムエグルストンの大規模な回顧展が巡回。

アメリカでは2008年からRobert Frank以降を代表するアメリカ人二人Garry WinograndとLee Friedlanderの回顧展が続き、写真史に沿って今度はエグルストンということでアメリカの写真史を検証する作業、また教育として写真史を順番になぞっていく企画が意図されているようにみえます。

熱狂的なファンは10月にロスアンジェルスへ。

Amazon.co.jp : William Eggleston: Paris
William Eggleston's Guide
William Eggleston 2 1/4

どうしても世界の写真史をなぞるときに、世界中からモノや人が集まって作られてきたアメリカの写真史を基にしてたどっていくことで流れが見やすくなることは事実。日本の写真史も多かれ少なかれ(Provokeのような例外もありながら)世界からの影響を見て取れる為、このブログではアメリカの1950年代から1990年くらいまでの写真家の話が多くなっています。

ただ確実に変わりつつあるのが、アメリカという地理的なものに拠らなくても多様な作品がこの数年で見ることができるようになったということ、制作のスタイルもさらに多様になったことで、2040年頃に2010年を振り返った時、アートとしての写真、また変貌し始めているドキュメンタリ写真の作品が全体としても個別としてもどんな姿をしているのかひとつ楽しみをもちはじめています。

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