7.28.2010

Martine Franck CHANEL NEXUS HALL 26 Aug. 2010-14 Sep. マルティーヌフランク

(C)Aperture

銀座のCHANEL NEXUS HALLというシャネルのビルの上にあるギャラリーでベルギー生まれ、アメリカ育ちのMartine Frankの写真展”麗しき女性たち”(in celebration of women)が開催されます。ポートレートにいくつか著名な作品がありますね。

2010年8月26日-9月14日(無休・入場無料)

マルティーヌ・フランク Martine Franck(b.Antwerp)
Portfolio

秋にSteidlから“Women/Femmes”という写真集が発売されるとのこと。オーソドックスで写真から読解を必要としないストレートな写真を今の時代に見ると、気が楽でまた新鮮にも見えてきます。

参考
てつりう美術随想録:写真家の妻は写真家 ― マルティーヌ・フランクの仕事 ―

7.27.2010

Aperture Foundation Ultimate Summer Sale プリントのサマーセール中

(C)Aperture 200: Fall 2010

Apertureは、Wikipediaによるとアンセル・アダムス,マイナー・ホワイト,ドロシア・ラングなど何人かのメンバーによって1952年つくられたNPOだそう。

現在Aperture Foundationで書籍は30パーセントオフ。プリントは15パーセントオフで夏のセール中。銀塩のプリントは750ドル以下から買うことができ、値は勿論張るがポートフォリオも販売されている。

Aperture Foundation Official

機関紙を出して広報し、自らのギャラリーでの展示と平行して、展覧会は世界中を巡回し、コンペティションの企画とかなりの巨大組織を実現できるのも、やはり寄付金がモノをいっているのが想像できます。
日本の場合、源泉徴収される人口が圧倒的に多いので法改正など期待しないで日本でのやり方を探ってやっていくしかなさそうです。

Trent Parke オーストラリアの写真家・トレント・パークのまとめ



Trent Parke トレント・パーク (b.1971 オーストラリア・アデレード)
マグナム・フォト:トレント・パーク
iN-PUBLIC:Trent Parke

また2010年6月に話題になった、Alec Soth,Carrie Elizabeth Thompson,Charlie B. Ward,Lester B. Morrison,Osage Gelderが運営するセルフ・パブリッシャー Little Brown Mushroom Booksから1000部限定で18ドルのアートブック ”Bedknobs & Broomsticks”を発売するもすぐに完売。

作品集として"Dream/Life"(1999)を制作、そちらは極めて入手困難。
Stills Gallery:http://bit.ly/aF1z24

p.a.r.k.:  Minutes to Midnight Trent Parke トレントパーク Steidl
Trent Parke "TO THE SEA" トレント・パーク

Amazon.co.jp : Trent Parke: Minutes to Midnight
Trent Parke: The Christmas Tree Bucket

7.21.2010

The Drums & FANFARLO サマソニ2日目の出演者をみてて考えたこと



サマーソニック2010年のラインナップです。

スティーヴィーワンダーATCQを見れれば満足ですが...オープンマインドに(私は)知らなかったけど良さそうなバンドを”2つ”ピックアップしてみました。

THE DRUMSは、ニューヨーク・ブルックリンのある伝統 Clap Your Hands Say YeahTv On The Radioといった80年代のバンドサウンドにも片足つっこんだバランスをもつバンドのようだ。

Joy DivisionやThe Smithの影響も見える。Dior Hommeの元デザイナーで写真家のエディ・スリマンも大好きで写真撮ってあげたりしていることがいろんなところに宣伝文句として書かれています。

FANFARLOスウェーデン人のサイモンによってロンドンで結成されたバンド。



たまたま選んだこの2バンドですが、アメリカのThe Drumsはイギリスのバンドの影響を受けていて、アルバムはイギリスのレーベルからリリースし、イギリスのFanfarloはアメリカのBonnie Prince Billyをカバーしたり、ジョニミッチェルを当然好んでそうだし、それぞれ他国を出自とする音楽を深く内在化しているのも明らかです。

おなじように我々は世界中のあらゆる音楽を手を伸ばしさえすればいつでも触れることができるのだから、小林克也の指す”洋楽”はもはや同じ意味の”洋楽”ではないし、洋楽っていう言葉がなくなってもいいし、これは単に音楽だけの話でもないのです。

Qetic:NADA SURF + THE DRUMS!


7.19.2010

IZU PHOTO MUSEUM 木村友紀展 2010年9月→12月(予定)

(C)Izu Photo Museum

木村 友紀 Yuki KIMURA(b.1971 Kyoto)
2010年9月からいよいよ大規模な個展のようです。

http://www.izuphoto-museum.jp/exhibition/next.php

TS8 : 木村友紀 - Tokyo Source
Taka Ishii Gallery:木村 友紀

Anders Petersen Sete 08 (Images En Manoeuvres) アンデルス・ペーターセン

(C)Images En Manoeuvres

スウェーデンのアンデルス・ペーターセン(b.1944 スウェーデン)の2008年の写真集 Anders Petersen: Sete 08

Anders Petersen Official:Sete 08

写っているものの元々の意味や機能を無視して形態だけ徹底的に追い求めているように、この写真集では試みているように見えます。このブログでは珍しいスナップショットの写真集の紹介でした。なかなかかっこいいです。サイズはB5くらい。

Basil­ico Gabriele (b.1944 Milano) イタリアの写真家/風景・工業

(C)Baldini Castoldi Dalai Editore

ヨーロッパでよく知られた写真家だそう。都市や工業に関する風景を主に撮影している。元々建築家としての教育を受けていたそうで、その写真は主に建築に関する出版などの特定のクライアント向けに撮られたものである。高い画面の緊張感をもった写真を世界中で撮っているのと同時に、とても幻想的な写真も撮っている興味深いイタリアの写真家。

PHOTOGRAPHY-NOW.NET:Portofolio
muse-ings:GABRIELE BASILICO redux
Bio:Gabriele Basilico

Amazon.co.jp : Gabriele Basilico Workbook 19692006: Workbook, 1969-2006
Cityscapes
Gabriele Basilico (55 Series)
Silicon Valley

7.14.2010

Inspiration Information (Strut Records)

(C)Strut Records

Londonベースの編集のよく行き届いたコンピレーションを沢山だしているStrut Recordsの企画盤。

ナイジェリアのTony Allen / フィンランドのJimi Tenor
ジャマイカのHorace Andy / イギリスのAshley Beedle
エチオピアのMulatu Astatke / イギリスのバンド THE HELIOCENTRICS
アメリカのAmp Fiddler / ジャマイカのSly & Robbie



とジャンルも世代もクロスオーバーして、キャリアで培ってきた経験と技術でこの企画のために作曲して共演したという豪華なシリーズ。



詳しく書かれた参考になるブログの記事を見つけました。
Origami Production:"Stimulus" No.37 -Inspiration Information-
Related:Inspiration Information Official

Nigeria 70: Lagos Jumpというナイジェリアの発掘音源のコンピレーションもお勧めです。

7.12.2010

Contraband (Steidl) Taryn Simon アメリカの税関で没収されたモノの写真集


© photo of Taryn Simon from interview spread in foam magazine, No. 12 Talent issue (via;HotShoe)


An American Index Of The Hidden And Unfamiliar という写真集が話題となったTaryn Simonの新しい作品集 ”Contraband” (禁制品)はSteidlから今年の秋頃に発売されます。

JFK空港に2009年の11月16日から20日まで泊り込んで24時間税関で没収されたアメックスの偽T/C ヘロイン 違法なメキシコのパスポート 鹿のペニス キューバーの葉巻 海賊版のディズニーのDVD ステロイド パチモノのヴィトンなどなどを白バックで撮影し1000以上ある写真の中からセレクトした写真で構成されています。白バックで撮影されたモノ自体にアメリカという国を語らせることを目的としていることが読み取れる。

Contraband...そういえば彼女の作品集  An American Index Of The Hidden And Unfamiliarでも税関で没収され腐りかけている果物などの写真 が収録されていました。撮影して撮った写真から着想を得て次の作品へとうまく展開していっています。

Steidl : Contraband
TED:Taryn Simon photographs secret sites (Taryn Simonのレクチャー)
p.a.r.k: 近くにある秘境の写真 - Taryn Simon: An American Index of ...

Amazon.co.jp : Contraband
An American Index Of The Hidden And Unfamiliar
Taryn Simon - a Living Man Declared Dead

Les Rencontres D’Arles Discovery Award 2010 アルル国際写真祭 Taryn Simon via:HotShoe

(C)Umbrage Editions Inc

南仏アルルの写真フェスティバルで日本の赤々舎/Goliga Booksによる「日本写真集史 1956-1986」が受賞とのこと。(via:twitter@fukuhen)

おめでとうございます。

では Les Rencontres D’Arles Discovery Award 2010は誰だったのかなと、写真集探偵としては気になったので調べてみるといいソースがでてきました。

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HotShoe(HotBlog: Fresh Perspectives on Contemporary Photography)
Les Rencontres D’Arles Discovery Award 2010 winner Taryn Simon, Luma Prize Trisha Donnelly
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以前このブログでも取り上げたことのあるアメリカのTaryn SimonのThe Innocentsシリーズがメインの賞を受賞。コンテンポラリー寄りのアーティストを選出する新設されたLuma Prize(Foundation LUMA)にはアメリカのTrisha Donnellyが選ばれました。ともにアメリカの女性アーティストです。

Taryn Simonについては今年の3月にこのブログで浅く取り上げているのでそちらもどうぞ。Trisha Donnelly(トリシャ・ドネリー)は横浜トリエンナーレ2008に招待されています。

他にノミネートされたアーティストとしてShannon Ebnerや以前Rat Hole Galleryでも個展が開かれたRoe Ethridgeや、そしてKazuo Shinoharaとあるのですが日本の建築家篠原一男さんでしょうか。

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p.a.r.k: 近くにある秘境の写真 - Taryn Simon: An American Index
p.a.r.k: Shannon Ebner - The Sun As Error
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Taryn Simonは2010/10にはSteidlから"Contraband"という写真集の発売が決定しています。これまたシンプルで面白いモチーフに挑んでいます。

7.10.2010

Philippe Halsman フィリップ・ハルスマン

(C)Bulfinch

1906年ラトビア生まれのアメリカを拠点とした世界的にも著名な写真家 Philippe Halsman

Philippe Halsman - Wikipedia, the free encyclopedia

彼は特にシュールリアリストと組むとベラボウにかっこよくその中でもとても有名な一枚、ダリとの共同制作のこの一枚(Salvador Dali A (Dali Atomicus))は当時(1941年)の機材を考えると大変な撮影だったことは想像でき、また楽しさが伝わってくる写真でもあります。

*アナザーカットがこちらのリンクで見ることが出来ます。もう一枚のダリとの写真(Salvador Dalí portrait, In Voluptas Mors (1951).)これもまた秀逸な一枚。

National Portrait Gallery 1998
life is:The father of Jumpology: Philippe Halsman


Michael Schmidt: Berlin Nach 1945 ミハエル・シュミット ミヒャエル


(C)Steidl

Ute Eskildsen のことをもっと知りたくなって検索していたところでてきた一人の写真家 Michael Schmidt(b.1945 ベルリン・ドイツ)日本では2005年に東京国立近代美術館「ドイツ写真の現在」で作品が展示されています。(Bio)

GALERIE NORDENHAKE
http://www.nordenhake.com/php/artist.php?RefID=70#images
http://www.nordenhake.com/php/artistsExhibitions.php?id=86

1984年にようやく知られはじめたとのことで、まだまだ情報が少ない中、詳しく書かれたブログがありました。
muse-ings: Michael Schmidt

・生徒にグルスキーや Ulrich Gorlich 制作の際のパートナーとしてLewis Baltz、エグルストン、ポールグラハム、ロバートアダムスといった面々
Museum of Modern Art, で過去2回の展示U-ni-ty - PDF
・系統立てて撮られたものではなく、膨大に撮られた写真をまとめタイトルをつけてまとめる
・元々は警察官だったそう


photo-eye bookstore : Irgendwo.
Michael Schmidt (Fotograf) – Wikipedia
Shane Lavalette / Journal / Michael Schmidt: Irgendwo
Übungsplatz〔練習場〕Michael Schmidt - Photographien
東京国立近代美術館:ドイツ写真の現在 ― かわりゆく「現実」と ..

Analogue Photography, when the Color is in the Grey Tones
Conscientious | Review: 89/90 by Michael Schmidt
On German Photography Today
Michael Schmidt, "U-NI-TY: The original book prints"

Amazon.co.jp : Michael Schmidt: Berlin Nach 1945
Michael Schmidt: 89/90
Frauen
Michael Schmidt:Food
Dashwood Books : Michael Schmidt

Remembering MICHAEL SCHMIDT, 1945–2014 – 032c Workshop
ミヒャエル・シュミット死去(1945-2014) ARTiT

Manfred Willmann, Wilmar Koenig and Ute Eskildsen 二人の写真家と一人のディレクター

本を整理していてWilliam Eggleston: The Hasselblad Award 1998(参考:オトグス)が出てきたので久々眺めていたのですが、そこにあった"A conversation with William Eggleston by Ute Eskildsen"とタイトルがつけられたUte Eskildsenさんによるインタビューから。

そのインタビューを読むとエグルストンがMIT(マサチューセッツ工科大学)からの依頼でカラーの映像を撮っていたとか、プリントは本人がしているわけではなく、プリンターに依頼してそれをみて指示だししているとか、シャーカフスキーとのやり取りを通してダイトランスファープリントで展示を構成していった話などが簡潔に述べられている。

原文は丁寧にWilliam Eggleston Trustがインターネット上にアップロードして文章に簡単にアクセスできるようにされているのでご興味のある方はどうぞ。

と、ここまできてまたエグルストンの話かとなるのだが、今回はちょっと違って、その中で1999年当時彼が興味をもっていたと答えた写真家二人の名前が挙げられていたのでここに残しておきます。

Manfred Willmann(b.1952 オーストリア)
http://www.secession.at/art/2003_willmann_e.html
http://www.photographie.com/?autid=107541
Schaden:Manfred Willmann Werkblick
Manfred Willmann Greis, 1971

Wilmar Koenig(b.1952 ドイツ)
copenhagen unlike
Wilmar Koenig Retrospective
artnet:トラウマになりそうな普通のウサギのモノクロの写真

ちょっと調べたところ、この同年生まれのヨーロッパ人二人がどういう作品を制作しているのかよくわからなかったのですが、エグルストンは興に乗ったのかWilmar Koenigと”Double Exposure”という本で共作しています。

ネットでアクセスできる情報の量が少なく、すっきりまとまらないポストとなりましたが、最後にインタビューを担当したUte Eskildsenという方は著名なディレクターとのことでSteidlによると、ドイツのMuseum Folkwang, Essenの写真部門に1979年から現在もなお籍をおく方とのこと。

ちょうど現在開催中の”A Star is Born - Photography and Rock since Elvis ”のディレクションも担当。ロバートフランクのモノグラフの編集、またMuseum Folkwangのコレクションカタログなどが今年出版されるようです。

ドイツの最重要なキュレーターの一人といったところでしょう。着ているジャケットも気合が入っています。

7.06.2010

献血してフィルム買ってた Jacob Holdt(ヤコブ・ホールト)再掲

(C)Louisiana Museum of Modern Art


2009年9月にまとめたアメリカを放浪するデンマーク人・ヤコブ・ホールトのポストへのアクセスがたまにあるようなので再度まとめポスト。
p.a.r.k: Overwhelming Jacob Holdt's America: Faith, Hope and Love ...

その後 Vice Magazineに新作について、また彼自身について率直でいいインタビューがありました。(内容は人によってはショッキングなんで注意)
Jacob Holdt Is Not a Hippie

*ヒッピーはViceをはじめ現在では常にバカにされる対象。ホールトの人生はヒッピーそのものだったのだが、ある黒人のコミュニティに入ることでぶっとんだ経験をして巨大なプロジェクトに取り組みことになる。

Wikipedia:http://en.wikipedia.org/wiki/Jacob_Holdt
American Suburbs:Interview

彼の撮った写真をアーカイブした公式となるサイト"American Pictures" 人生を通してずっと撮られてきた異常な数の写真が掲載されています。アメリカの人種差別問題にフォトジャーナリズムとして取り組むのに一番スマートでないやり方で、最も重要な仕事のひとつに彼は取り組んでいるようにも思えます。

左のが彼にとって一番重要な自主出版の本。真ん中のがドイツのSteidlで編集された本。右のはデンマークの現代美術館で個展を開催時に出版されたものです。

Steidl:United States 1970 - 1975

ヒッピーにならなくてよかったね。

7.04.2010

Take Ivy (powerHOUSE Books) Teruyoshi Hayashida リプリント ストリートスナップの記録的価値

(C)powerHOUSE Books

Ivy(アイヴィー)ルック と呼ばれるものは知識としてはなんとなく知っていますがある世代のトライブのようなもので他の世代には馴染みのないもの。写真集 ”Take Ivy”は古書店で大切にガラスケースに入れられ売られているのを何度か目にしていました。オリジナルは1965年日本で出版されたもので、アメリカ東海岸の大学(アイヴィーリーグ)の学生の服装を記録した写真集。それは”アイヴィールック”と呼ばれる日本で育くまれたファッションを支持する若者(みゆき族)がファッションの参考にした書籍とのこと。

今で言う雑誌の紙面を埋めるストリートスナップに限りなく近いものだと思いますが、それから約半世紀経って単なるファッションだけには留まらない記録的価値が出てきて再び復刊となったようです。当時の撮影者はもちろん”リアル”なアメリカの大学生のファッションにフォーカスして撮影していたと考えられますが、サンプルの画像を見ると車や建物、建物の内観など、なるほどその写真はファッションにだけ留まらない情報が豊富です。意図したものの他にもフレームの中に意図しない色々なものが写り込んで来ること-これも写真の特徴のひとつといえます。ちなみにIVYという呼称は、建物に絡まる蔦(IVY)から来ているわけではないようです。

Kensuke Ishizu : What's IVY? -バンカラの誇りに満ちたアイビー 永遠のIVY展1995・日本経済新聞社)
powerHOUSE Books : Take Ivy
Amazon.co.jp : Take Ivy