4.27.2013

Black Dog "Spanners" Amazonで投売り 良いアルバム テクノ IDM




Warp以前のテクノミュージック制作グループ Black Dog 1995年のアルバム。ブライアンイーノと、サルサのようなラテン音楽の揺れと、リズムボックスとデトロイトが一緒になったようなリズムの聴き所が豊富。音はスカスカ。似たタイプで Autechre にあるようなヒップホップの要素は全然ない。久々聴いて楽しめました。いかがでしょうか。

ブラックドッグ - Wikipedia
Warp / Records / Releases / The Black Dog / Spanners

Amazon.co.jp : Spanners

4.24.2013

Real Live Wires Talking Heads Chicago Broadcast 1978 トーキングヘッズ ライブ盤


(C)Smokin'

トーキング・ヘッズブートレグくさい。 2枚目のアルバム More Songs About Buildings and Food が出た時期..調べるとFM放送の音源のようだが。 レーベル名はSmokin' これも不明。あまり手を出さないほうがよいのかもしれない。

余談だが、アーティストのDavid Hockneyに複数のポラロイドで画面構成した作品があるがデヴィッド・バーンの制作による More Songs About Buildings and Food" のジャケットのアートワークはホックニーのそれに先んじているのだそう。

Amazon.co.jp :  Real Live Wires

4.23.2013

Things Come Apart: A Teardown Manual for Modern Living 身の回りにあるものの分解写真




商業写真家が、カメラや電話、チェーンソー、ラジオなど身の回りにあるモノを分解して、レイアウトして撮影した写真。画像を下のウェブサイトで見るのが一番早い。

Novidadinhas: Disassembly | Blog da Tarde
TODD MCLELLAN MOTION/STILLS INC

最初は分解したパーツをバランスよく並べていたのが、クルマの広告なども撮っている技術のあるフォトグラファーなので次第にZ軸(奥行き)にもパーツを組んでいる。パーツごと撮影して画像処理のソフトウェアで組んでいるのか、あるいは実際パーツを接着剤で組んで細かいパーツは合成しているのかわからないがとんでもない手間。

この写真の何が面白いのかと考えたが、第一にパーツが見せる線や曲線と素材の表面が見せるテクスチャー。次に、一瞬それが元々なんであったか部品の中から情報を拾って推測する脳の運動を促すという点だろうか。 

他にもピアノを落として粉々にしたりもしている。思いついたことはやろうということだろう。
 
Amazon.co.jp : Things Come Apart: A Teardown Manual for Modern Living

4.20.2013

Francis Alys フランシス アリス 展 東京都現代美術館 Tokyo Large Show 川に着く前に橋を渡るな



作品の映像はアーティストのサイトで公開されているが、東京展ではアーティストの活動を伝えるものとしてドキュメンタリ映像も上映。映像以外にもインスタレーション、ペインティング、写真作品が展示されている。MoMA PS1(2011)とTate Modern(2010)での回顧展に続いて、日本での大規模な、ベルギー生まれ世界を歩き続け制作するアーティスト、フランシス・アレスのショウ。6月9日まで第一期。6月29日からは展示が入れ替えされ、9月8日まで第二期として「ジブラルタル海峡編」




このアーティストの作品について、Poetic(詩的な、ロマンチックな) と表されたり、Political(政治的)  という言葉がよく使われているようですが、それとともに貧しい国で制作することに付随する、そこに住むひとやその場所から搾取することになるかもしれないという懸念に対して、制作を依頼する職人や、プロジェクトに参加するボランティアがアーティストの手を離れ、それぞれ参加者にも価値や意味を投げかけるという点がドキュメンタリ (会場で上映 - Wide details, on the traces of Francis Alÿs) で語られており、これも重要な要素と捉えました。




Francis Alÿs: a story of deception - Tate Modern's best yet - Telegraph
Francis Alys / Interview - YouTube 
Parkett Vol. 69(PDF) 
Frieze Magazine | Archive | Archive | Francis Alys

二期の「ジブラルタル海峡編」では、”絵、ドローイング、写真、映像を使って同じ事を述べて、それぞれがひとつのシナリオに沿って、それ自体で成立しながら最終的に別のところに着地するもの。写真で伝えることができないものも、絵で伝えることができるし、絵で伝えられてなくても映像やテキストで伝えることができる、などそういったもの”になるのだそう。第二期も楽しみである。

Replaying people's actions with a twist | Culture | The Japan Times
.fatale|インタビュー

日本語で書かれた書籍は今のところ無いが、青幻舎からカタログが刊行されるとのこと。