日本の志賀理江子氏と近いムードのあるチェコ出身の写真家。哲学者のバタイユや、心理学者のフロイトなどを参照をしているそうだ。写真が発明された黎明期に不可視な妖精や霊魂などスピリチュアルなものを誰の目にでも見ることができるように作られた写真を連想するが、現代にあってこのようなダークな幻想を扱った写真で構成しているのに目を惹いた。チェコの写真作品は以前からシュールで実験的なものがみられ、この写真家の作品にもそのような伝統がみられる。ロンドンであった展示 The Absence of Myth(神話の不在)は物足りない気もするが今後どのようになっていくのかが楽しみ。
Tereza Zelenkova - M̲elt Tereza Zelenkova: Darker reality | Dazed Tereza Zelenkova: Freud's dream photographer | Art and design | The Guardian