9.10.2015

daikanyama photo fair 2015 代官山フォトフェア 9/25-9/27 Photography Festival



daikanyama photo fair 2015

会期:2015年9月25日(金)〜 27日(日)
時間:11:00~21:00(最終日は17:00まで)
会場:代官山ヒルサイドフォーラム(東京都渋谷区猿楽町18-8ヒルサイドテラスF棟)ほか
入場料:【当日】一般 ¥1,500/学生 ¥1,000 【前売り】一般 ¥1,200/学生 ¥800

便利堂コロタイプのワークショップに行きたかったのだけれども、都合がつかずで。「ヒルサイドテラス・フォトフェア」が名称を変えて「代官山フォトフェア」に。

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FAPA / Fine-Art Photography Association | Artist Talk

企画展覧会が多く開催されたり、ポートフォリオレビューが中心の  Les Rencontres d’Arles などの文化的なイベントとしてのフォトフェスティバルと、ギャラリーが集まって展示し、即売する商業的な展示会があってこのdaikanyama photo fair は後者。海外ではParis Photo が特に有名で、気になるアーティストのプリントの現物を見たり、色んなギャラリーにいかなくても作品を見ることができるといった意味合い。

以下に世界の写真関連のイベントのまとめ。

International Photography Festival Round-up

9.04.2015

mont-bell トレッキングアンブレラ

壊れない(にくい)とされる傘など色々試したが、風が強ければ壊れない傘はない。バックにいれっぱなしでも気にならない重量で、乾くのが早いモンベルの傘。モンベルの製品は良いものが多いが、実用上問題ないとはいえ、極端に派手だったり、くすんでいたり微妙に気持ちの悪い色を選んでいてとても惜しい。

なお登山メーカーの傘だが、当然ながら山登りの際には傘は使わないように。

(モンベル)mont-bell トレッキングアンブレラ  LTN(ライトタン) #1128247
mont-bell / モンベル U.L.トレッキングアンブレラ 雨具 折りたたみ傘 全6色◆ 05P05Sep15

9.02.2015

Walther Konig ドイツの出版社からの新刊



ドイツの出版社 Walther Konig からの新刊。何度か出版されている Gerhard Richter"Atlas" の大判(長辺約50センチ)の4冊セット。リヒターの制作の基礎となる新聞のスクラップや写真の集積をこの出版に際してレイアウトしたもの。こちらは非常に価格が高い。

Atlas » Gerhard Richter



Marcel Duchampの作品の複製を収めた小型の持ち運びスーツケースが300部作られ、それらはだいたいにして美術館のガラスケースの中にみることができるが、今回手に入れやすい価格で複製が初めて発売される。 1500部限定。

From or by Marcel Duchamp or Rrose Sélavy 1935-1968: Box in a Valise

他にも国立国際美術館での展示も好評のWolfgang Tilllmansの絶版だった Abstract Pictures (2011)の再版などが秋頃。

8.31.2015

Gathered Leaves Alec Soth アレック ソス



Alec Soth / Interview / The Photographic Journal

このブログに幾度となくアレック・ソスについて、(細切れのメモを書いてきた。それぞれのシリーズ(Sleeping by the Mississippi, Niagara, Broken Manual etc.. )一冊の写真集をみれば、それぞれのテーマがわかるのだが、では写真家がその人生において、何を鑑賞者に伝えようとしているかは、それら作品の蓄積があって、遍歴を辿ることで初めて輪郭が現れでてくる。これが同時代に生きて現在進行形で制作する写真家を見ることの楽しみである。

暗室技師をするなどして生計を立てていたアレック・ソスは奨学金を得て、ようやく自分の作品制作を行うことが可能になり3ヶ月の旅をして (複数の写真家を収録した企画の写真集を除いて)初めての写真集 Sleeping by the Mississippi (Steidl 2004)を形にする。この写真は広い注目を集め高い評価を得た。

Sleeping by the Mississippi" はアメリカ人にとって特別な意味をもつミシシッピー川沿いを旅しながら写真を撮り、出来上がったものは同時にアメリカ写真の源流を遡る旅にもなっている。実際写真に被写体として後ろ姿が写っている William Eggleston や、Mitch EpsteinやJoel Sternfeld を想起させる写真、直接的ではないが、それらはアメリカ写真のモダニズム、Walker Evans にも行き着く。

「一枚の写真は誰でも撮れる、本当に素晴らしい写真集として形になったものは偉業となる」とインタビューで述べているように、複数の写真をセレクトし編集することで、それらに物語を語らせることに意義をみいだし、さらに自身の出版社Little Brown Mushroom をベースに写真集の活発な出版活動を行い、現代の写真家の中でもっとも注目を集めるうちの一人となった。

キャリア序盤での作品の質や知名度が充実したものとなり、2010年、地元ミネアポリスのWalker Art Centerでそれまでの活動を回顧する大規模な展示が開催された。またドキュメンタリ映画が作られるなどして、ますますメディアで頻繁に取り上げられよく目にされる人気者となった一方、作品 Broken Manual では 文明との関わりを絶って生活するアメリカの”世捨て人”を 取材しそのようなアメリカにおいての生き方に関心ももって活動している。

上の動画で述べられている最新作の”Songbook”では二年間かけて、アメリカ合衆国ならではの生活や文化、そういった地域の生活は消えつつあるそうだが、それらを元々自身も仕事としてやっていた地方紙の報道写真のように、フラッシュストロボを使ってモノクロで淡々と写真に収めたものだその写真はアレック・ソスにとって写真家として処女作となる最初期の作品 "Looking For Love" に似ていて、自身のルーツに大きな一周を経てまた辿り着いた。同じ点にたどり着いたとしても一周を経てたどり着いた自身のルーツは、より示唆に富み豊かな作品になっている。

彼の写真にみられる(翻訳しにくいが)「アメリカ性」(アメリカらしさ,アメリカという態 )に加えてBroken Manual, Songbookを通して得られた、「人間と人間の間にあるもの、社会と人間の間にあるもの、断絶と切実に自分以外の誰かを求める気持ち」といったテーマを手にして、今後の作品が楽しみになってきたところである。

ロンドンで写真と写真集の展覧会に際して作られたカタログが”Gathered Leaves”でこれまでだした四冊の本を小型化した複製版である。もともと美術に興味があった彼らしく、デュシャンの持ち運び可能の複製セット"Box in a Valise"を連想させるものである。

一応最新の本のAmazon販売リンクを貼っておくが、発売前の9月上旬までに予約するとサイン入りを買うことが出来る書店、ネット書店があるのでそちらを確認するのが良い。

Gathered Leaves: Photographs by Alec Soth
MACK - Alec Soth - Gathered Leaves
Alec Soth + Stacey Baker: This is what enduring love looks like | TED Talk | TED.com

Amazon.co.jp Gathered Leaves