11.14.2013

Manfrotto マンフロット ハイブリッドLEDライト ML840H-1






使用頻度は頻繁ではないのですが使い方を工夫すればもっていて損はないLEDのビデオライト。随分安くなってきました。その中でもマンフロットのは日本で入手可能のものの中では、小型で扱いやすくモデルによっては光量も変えられるので大は小は兼ね、予算の許す限り高輝度のものを買うことをお勧めします。

この手のLEDのビデオライトは、光量(距離に対して何ルクスか)と、その明るさが可変可能か、色温度を変えるフィルター付属の有無、電源は内蔵充電池か、乾電池使用か、三脚穴にとりつけ可能か、以上の点を比較しながら検討してみると大まかに絞りこむことができるのではないかと思います。

ハイブリッドLEDライト - LEDライト - ライティング | Manfrotto
マンフロット、増設ができる撮影用LEDライト - デジカメWatch
価格.com - マンフロット(Manfrotto)フラッシュ 製品一覧
Amazon.co.jp 撮影用定常光ライト の ベストセラー
 
映像を撮影する際は蛍光灯と違ってLEDのライトは点滅(フリッカー)について(めったに)考えなくていいのですが、安く出回っている製品の中には光量が安定しないものもあり、その点が注意すべき点ですが、スチル(写真)を撮影する分にはそういった商品でも問題なく、二千円程度のものでも気軽に使うことができるでしょう。5D MarkII が発売されて以来、色んなメーカーから販売され、海外には日本で出回っていない商品も多く存在しています。

On Camera Lights | B&H Photo Video

なお、定常光なので直接人物に照射するとわずかな瞬間だけ光るストロボ・フラッシュと異なり眩しく被写体は目を開けていられないので、直接照らすのではなくレフやディフューザーを使って光をやわらかく跳ね返したり、アクセントライトとして輪郭を浮き上がらせるのに使ったり使い方は工夫次第。その際、その場所の光が、蛍光色か、昼白色か確認してその色に合わせて色温度を変えるフィルターを用いることが大切です。

予算が許せば、ハイエンドのML840H-1が一番良いのですがまぁまぁ高い。次に "ML360"がついたモデル4種類は、明るさが同じ、いずれも光量が調節可能。違うのは充電電池式か乾電池式か、シンクロコードをつけることで”簡易”フラッシュとしても使えるものと微妙に機能が違いますが、あまりフラッシュ機能はアテにならないのでML360-1(乾電池、フラッシュなし)が安いし、十分用途を満たせられるものだと思います。

(C)サンテック

その他 SPサンテックライト PL130 はML840H-1より本体は大きいが、1mの距離で880lux と明るく1万円を切り、照射角も広くデモ機をみた限りとても良さそう。

サンテックSP5002 サンテックライトPL-130 [SP5002PL130]
ヨドバシ.com - サンテック SUN TEC 5002 [SPサンテックライト PL130]


以上、このように多くの選択肢はあるのですが、こういったライトはどの機種であっても、そのまま使っただけでは光が生っぽくなるので、工夫が大事。そういう点で楽しい機材です。


Rakuten : マンフロット ML840H-1 MAXIMA LEDライト 84
マンフロット ML360-1 MIDI LEDライト 36

Amazon.co.jp : Manfrotto 定常光 LEDライト MIDI LEDライト MAXIMA LEDライト 84 ML840H-1
Manfrotto 定常光 LEDライト MIDI LEDライト ハイブリッドプラス 36 ML360HP-1
Manfrotto 定常光 LEDライト MIDI LEDライト ハイブリッド 36 ML360H-1
Manfrotto 定常光 LEDライト MIDI LEDライト 36 ML360-1
Kenko 照明・撮影ライト Aputure Amaran LEDライト AL-160
48球LED搭載LEDビデオライト
LEDビデオライト[PL130]

11.09.2013

Jan Svoboda チェコ アーティスト 写真 Fototorst



竹橋の近代美術館ではクーデルカ展が開催中。とてもよくまとまった回顧展。今回の展示では近作80年代後半身を寄せていたフランスから再び中欧に戻ってずっと撮り続けるパノラマ写真 Chaos と珍しい初期作品の実験のシリーズが展示されている。

60,70年代、実は多くの写真による実験がチェコ・スロヴァキアをはじめ中欧ではなされているのだが、いかんせん日本での展示はおろか出版物もなかなか刷られることがない。そんな中プラハのTorstという出版社のFototorstという小型の版型の一作家一冊の写真集が貴重な存在。新しく発売されたJan Svoboda (1934–1990) も初めて聞く名前だが、"もの派"や具体の記録を連想させるような静物写真。

この出版社のシリーズは一回限りの刷りっきり。売切れたら残念ながら再版は一度もされません。サイズやペーパーバックという体裁からして若干割高に感じますが、印刷は悪くないです。

L'été photographique de Lectoure 2006, Jan Svoboda : L'ombre de Jan Svoboda
Váš kulturní portál – výstavy, divadlo, film, hudba - kulturissimo
iFotoVideo.cz | Fotografie z let 1970-1989

p.a.r.k.: Alexandr Hackenschmied & Maya Deren チェコ・アヴァンギャルド 映像夫婦
Josef Koudelka: Decreazione ヨゼフ・クーデルカ展 東京国立近代美術館 -2014年1月13日(月)
FOTOTORST www.fototorst.com チェコ/スロヴァキアの写真家 フォトトルスト 選集

Amazon.co.jp :  Jan Svoboda
Josef Koudelka (Fototorst)

Trent Parke "TO THE SEA" トレント・パーク




オーストラリアをずっと旅をして写真を撮り続けている写真家 トレント・パーク
これからオーストラリアのパディントンという都市のギャラリーでNarelle Autio という写真家の二人展がはじまる。トレントパークはこんな未公開の写真をまだ持っていたのかと驚いた。 展示の風景もかっこいい。

Stills Gallery - Trent Parke
ISSUU - NARELLE AUTIO & TRENT PARKE by Stills Gallery
Hugo Michell Gallery | Narelle Autio & Trent Parke – To the Sea
Koe Magazine » Trent Parke(日本語

2013年3月に発表するThe Black Rose Diaries という自伝的シリーズをまとめるために既に六年かけているそうだが、それが形になることを楽しみにしたい。

今年末には初期の入手困難の写真集 "Minutes to Midnight" が再印刷され、また新作 "The Christmas Tree Bucket " が発売。The Christmas Tree Bucket はクリスマスの風景を集めたもので興味はなかったのだが、このイメージ群をみるとなんとも形容し難い印象を残すクリスマス。1971年生まれでまだまだ写真家としては若く、どんなイメージを写真で見せてくれるのかこれからも楽しみ。 

p.a.r.k.: Minutes to Midnight Trent Parke トレントパーク Steidl

Amazon.co.jp : Minutes to Midnight
The Christmas Tree Bucket