11.25.2021

Dom Whiting イギリスの自転車ドラムンベース DJ




新型コロナのパンデミックになって、世界中でいつもとは違うある程度の我慢をそれぞれがやってきてもうすぐ二年。日本では布マスクが無償で配布されたものの、無償のPCR検査がまだ行われず、それにも関わらず各人がマスクをよく着用してニュージーランド、台湾、韓国ほどではないがそれなりに死亡者は多くはない(少なくもない)

オランダ、コロナ規制への抗議続く 一部が暴徒化 | Reuters
欧州各地で大規模デモ 新型ウイルスの規制強化に反発 - BBCニュース

新型コロナの陰謀論は論外として、日本にいて、他人に感染させないように外に飲食にもいかない、仕事以外ではほとんど人にも会わずに静かにこの2年近く過ごし、ヨーロッパで最近こういったデモのニュースをみると、なぜ抗議するのかあまりピンとこない。

Youtubeで見つけた動画 もともとはゴーカート好きのようでそんな動画をアップしていた個人のアカウントが、今年になって主にドラムンベースのDJ Mixを自転車に乗りながら配信している。初めは画質も悪いカメラで、一人自転車にのってDJライブミックスとMCもやっていていたのだが、ひとりふたりと自転車にのってサウンドシステムについていく人々が配信の度に増えていき、そのうち道路をふさぐくらい多くの人がこのDJのあとをそれぞれ追いかけている。

いいDJなのでミックスは楽しみながらも道を塞いで交通の妨害になっていて邪魔だなぁとか今では思うようになったが、そういえば以前イギリスに数年滞在していたことがあってその時の感覚だとどう感じていただろうか。ちなみにこの自転車の集団にすれ違う車は、進路は妨害され徐行しつつ、不愉快な思いもしている人が多いだろうが、おおむね好意的にクラクションで応えて反応している。

それぞれ自分が何をやって良いかの自由は(いろいろある法律の範囲内で)自分で規定でき、お互いの自由を尊重することは自分の自由を守ることでもある ー という当たり前のことをイギリスのDom Whitingの動画を紹介しながら考えてみた。




7.30.2021

Private Eleanor From Baltimore, Maryland ボルチモア バンド



Private Eleanor
Private Eleanor - Bandcamp
Private Eleanor | Spotify

2005-2007年頃に活動していたと思われるアメリカのバンド。完全に無視されているバンドで、ネットにも情報がなく、一応このグループのオフィシャルサイトがこのバンドがどんな形で存在していたかを伝えている。

特にキャッチーな曲を上に貼ったがどの曲もそれぞれささやかなアイデアがあってどれも愛すべき曲だと思う。Teenage Fanclub American Analog Set を連想させこのグループらしさってどういうところにあるのかはうまく言い表せないが、少なくともこれだけの曲があっても無数にあるインディーロックの中で埋もれてしまうのだから音楽ビジネスは実に厳しい世界だ。

ちなみに2005年頃にいわゆる Pitchfork ぽい分野ではどんな音楽が聴かれていたかというと、同じボルチモアのAnimal Collectiveの"Feels"や、Clap Your Hands Say Yeah, Franz Ferdinandの”You Could Have It So Much Better" まだ活動していたBroadcastの"Tender Buttons"などなどがある。


貴重な2007年のフッテージ トラックの荷台のステージ
アルバムからの"This year I'm going to see the sun "
よい演奏なのに前を素通りする人々

以前こちらも良さをどう表現したらよいのかわからないバンド The Glandsについてもブログで取り上げたのでどうぞ。

Amazon.co.jp : Sweethearting

7.12.2017

P-82 カビ・ストッパー レンズ

P-82 カビ・ストッパー (4入)
HAKUBA 防湿用品 湿度計C-44 KMC-44

この時期の定番必需品。カメラボディ、ストラップ、レンズ拭きなどは汗や手あかなどついているので、カビにとってはよい栄養。それらをレンズと一緒に保管しないこともこの時期注意すること。

5.10.2017

Photography Spirit James Harvey 心霊写真―メディアとスピリチュアル 青土社

心霊写真という言葉をきいてまず思い浮かべるのがスナップ写真にたまたま写ってしまった幽霊の写真だが、この本では第一次大戦が終わって、戦争での身内の死によって、遺体と対面することなく残された遺族のやりばのない気持ち。カウンセリングなどのケアがない時代に、そんな気持ちを慰めるために(心霊?霊魂?のような亡くなった肉親の気配が写った “Maybe we want to believe that after death, there is something more.”)心霊写真が制作された。それら「心霊写真」が成立した背景を見返すことで、結果として写真というメディアがもつ機能の一つについても述べられた興味深い本。

Amazon.co.jp : 心霊写真―メディアとスピリチュアル