東京の国立近代美術館の2つの展覧会。普段美術に興味のない人にも美術館の役割を丁寧に見せた 「No Museum, No Life?―これからの美術館事典 国立美術館コレクションによる展覧会」、実質暴走している現政権に対して美術館に何が出来るか、本来戦意高揚のプロパガンダのために描かれた戦争画など収蔵品を使ってあらわした 「MOMAT コレクション 特集: 誰がためにたたかう?」 ともによい展示だった。
展示の意図とは別にこれまで日本の美術館が収蔵してきた美術作品のバリエーション、点数も多くそれだけでも見ごたえはあるのだが、これまで名前はみたことはあるのだが、知らなかった芸術家がいたので自分のためにまとめておきたい。
マルセル・ブロータス - Wikipedia
Marcel Broodthaers - Wikipedia, the free encyclopedia
1924年生まれ、ベルギーのアーティストで、1976年の誕生日にケルンで亡くなっている。52歳。元々詩や映画、ジャーナリズムにたずさわっていたそうだが、1963年に美術家になることを決心。美術家としての実質の活動期間は13年。映像作品関連の展示は国立近代美術館ほかで散発的にみられるが、立体造形など包括的な展示は80年代にロンドンのTateほかいくつかの美術館で回顧展が開かれたものの、美術館での展示は2000年のベルギーでの展覧会以降目だったものがない。
映画/映像のメディウムを読み直す(「映画をめぐる美術──マルセル・ブロータースから始める」展レビュー):フォーカス|美術館・アート情報 artscape
16、7歳のときに詩人としてベルギーのシュルリアリストと関わりがあった際に、マグリットととかかわりがあって彼の影響を受けている。
しばらく展覧会がなかったのでネットで知るにはあまりまとまった画像やテキストが見つからなかったが、2016年にニューヨークのMoMAが回顧展を準備しているとのことで、カタログが出版され、またこのアーティストが注目を集める機会が増えるだろう。まずは国立近代美術館で現在開催中の展示で、二点の作品をみることができる。
MoMA | The Collection | Marcel Broodthaers (Belgian, 1924–1976)
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Marcel Broodthaers