3.21.2016

写真著作権 第二版 公益社団法人 日本写真家協会 編 太田出版 著作権の扱い 参考書

写真著作権と肖像権 | 公益社団法人 日本写真家協会

この種の本で一番平易に書かれていてわかり易い参考書。ほぼQ&Aで様々なケースについての説明がなされている。写真を撮るカメラマンや写真家、レイアウトするデザイナー、編集者他、コンテストに撮影した写真を出展するカメラマンなどにお薦め。法律の素人同士で相談しても一向に判断できないが、この本があれば大抵のケースの際に判断が出来る。

写真著作権 第2版 (ユニ知的所有権ブックス NO.19)
こんな時、どうする?「広告の著作権」実用ハンドブック (ユニ知的所有権ブックス)

3.17.2016

Foam Paul Huf Award オランダ 写真賞


Tate ModernSimon Bakerなどが選考理由を話しています

オランダの写真家 Paul Huf の名前を冠した写真賞で、日本人の写真家 横田大輔氏が受賞。横田氏については人気のアーティストなので他の媒体、ウェブサイトを参照のこと

INTERVIEW Vol.15 横田大輔 / Daisuke YOKOTA - interview : parapera
Foam Paul Huf Award 2016: Daisuke Yokota - the Foam Paul Huf Award
Foam Paul Huf Award - Foam Fotografiemuseum Amsterdam


ここでは賞とは関係ないが個人的に気になったPaul Hufの参考リンク
Paul Huf | Originele werken 
Resultaat - MAI
Paul Huf (fotograaf) - Wikipedia

また歴代のポール・ハフ賞 受賞者の参考リンクを地道に挙げておく。

Foam Paul Huf Award - Wikipedia
Mikhael Subotzky
Taryn Simon
Pieter Hugo
Léonie Hampton
Alexander Gronsky 
Raphaël Dallaporta 
Alex Prager  
Taiyo Onorato & Nico Krebs 
Daniel Gordon 
岡部桃




3.16.2016

MONUMENTS 新井卓 Takashi Arai 写真 ダゲレオタイプ




写真は眼前のものを克明に写し取るものだが、同時にそれとは相反する肉眼では見えない気配のような言い表せないものが写真に写せるのではないかと写真が発明された当時試みた写真師も少なくない。それらが写るかもしれない、どうやったら写るのだろうかと、写真家は様々なアプローチでテーマに向かって制作している。

ダゲレオタイプティンタイプ といった写真が発明された初期の技法で撮影された写真は、その見た目の性質からノスタルジックで懐かしく(また新鮮に)見えるものだが、一連の新井卓氏の作品は、光が強く飛んでしまったハイライトが青くソラライズ(反転)する本来では避けるべきダゲレオタイプの特性を上手く使って、なにかしら氏が意図したものをビジュアライズしている。

2013年の森美術館 『六本木クロッシング2013展:アウト・オブ・ダウト―来たるべき風景のために』の氏の展示では、展示室内に鑑賞者の服について運ばれてきた微量の放射性物質が、ある一定の量になると展示作品を照らす電球が点るという仕掛けがしつらえられていて、それは不意をつかれ落とされた爆弾の閃光のようで強く印象に残った展示だった。

TAKASHI ARAI PHOTOGRAPHY
抵抗する人 −銀板写真師 新井卓 || blog | non-standard world, Inc.
Artist Forum: Takashi Arai » Artpace
新井卓 - Wikipedia 
新井卓×堀江敏幸「記憶を継承していくということ」 代官山 T-SITE 
<お知らせ>木村伊兵衛写真賞に新井卓さん:朝日新聞デジタル 
PGI - 新井卓写真集「MONUMENTS」刊行のお知らせ 
【写真特集】震災と「核」をダゲレオタイプで撮り続けて | ニューズウィーク日本版

新井 卓: MONUMENTS [9347] : PGI オンラインストア 直販でサイン入り入手可能

Amazon.co.jp : MONUMENTS 新井卓  写真集

3.14.2016

Brian Weil ドキュメンタリ 写真 ハイコントラスト



去年サンタモニカ美術館で回顧展が開催されたシカゴ生まれの写真家。17歳の時からドキュメンタリーのシリーズを制作、以後、ブルックリンでハシディズムのユダヤ人と一緒に1年間生活したり、警察官について殺人についてのシリーズ、セックスクラブ、性転換者、AIDS患者など社会の周縁にいる人々に関心を寄せたドキュメントに取り組んでいる。 個人としてはAIDS患者へのボランティア、麻薬中毒者に清潔な注射針を提供する"needle exchange"プログラムを支援。41歳でアパートで亡くなっているのが発見される。以下のリンクに訃報記事。

Brian Weil, 41, Photographer Who Founded Needle Exchange - NYTimes

ジャーナリズムではなく、ドキュメンタリ。ジャーナリズムは事件や出来事を伝えるものだが、ドキュメンタリーは作者の長期にわたる取材を通して得た印象がプリントに投影される。ハイコントラストで荒れていて非常にダーク。

ICA - Philadelphia, PA - Brian Weil
Amazon.co.jp : Brian Weil, 1979--95: Being in the World