写真作品や、写真集、版画を集めているが、この梅雨時の季節の保管が心配。専用の保管庫をもっていないので、以下のリンクのストレッジボックスにいれて、その箱を布団圧縮袋のような
レフレムパック で密閉して保管している。
密閉前に袋の中の湿度を50パーセント程度(湿度を下げすぎると今度は紙が乾き過ぎて損傷する、気温は20度程度が好ましい)に下げる目安として、汎用の湿度計(あくまで目安)を使って。それでも、万全ではないと思うので、本でもレンズでも同じことだが、たまに出して鑑賞したり、使ってみるのが良い。
フォクシングの予防にも最適。
ストレッジボックス :
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カメラやレンズについては、樹脂製のケースにいれ、ドラッグストアで売っているドライペットでざっくり50パーセントくらいまで湿度をさげて(入れっぱなし不可)各ケースに湿度計とフジカラーのカビ防止剤をいれておおざっぱに管理。カメラのストラップは汗をよく吸っているので、ケースにいれないように注意。カメラとストラップが
ワンタッチで外れるこのようなストラップがおすすめ。保護ケース、キャップ類の清掃、洗濯も必要。
写真機材は、蛇腹を使ったクラシックカメラや、表面のコーティングが古いもの以外、日常のケアで注意すれば、素人でもある程度良好な状態を保てるが、一方写真は化学薬品の反応によって絵になっていることもあって、空気中の成分に注意が必要で、保管に際しシリカゲルの成分があんまりよくなかったり、素人判断(このブログの内容も含めて)では思うようにいかず、保管のノウハウを蓄積している店に相談して予算内でなんとかするのが好ましい。
写真集についても、印刷技術の発展に伴って、栄養に富んだ光沢のコート紙が用いられたものがあるが、それらは日本の湿気をふんだんに吸ってカビが生えやすい。海外の気候では大丈夫でも、日本の温暖湿潤気候下においては注意が必要。大切な本は50パーセント程度の湿度、直射日光のあたらない場所で管理し、なにより天気のいいカラッとした日に開いて見ることがなによりの虫干しになる。
まずは湿度と温度を知ること、数値による可視化として、温湿度計の導入をおすすめする。
紙の劣化/損傷要因 | 資料保存について |
株式会社Conservation for Identity (CFID)
紙作品に褐色斑点(Foxing)ができる原因は?|
IPM 美術品・文化財 保存サポートサービス
美術館、博物館に必要な温湿度管理とは
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ART STORAGE |
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東京都写真美術館における作品保存について
日本写真学会誌 2008 年 71 巻 2 号: 54–59
以下は
Wikipediaの記事だが、インクジェット、銀塩写真問わず写真の保管について簡潔によくまとめられている。
Conservation and restoration of photographs - Wikipedia, the free encyclopedia
紙などの研究機関 ウィルヘルムリサーチによるカラー写真の保管についての論文(英語)
写真の保管について、気温が摂氏 18-21度で湿度は30-50%とあるが、個人でその環境をもつのはなかなか難しい。以下の論文の441ページに保存の際に必要な事柄がまとまっている。
表現方法は自由だが、プリントした時の状態を長く維持するために、例えば裁ち落としにしないでイメージのまわりに余白を作ることや、サインに使う鉛筆、貴重な写真を持っている場合は、できるだけ早くマウントをつけるようになどのアドバイスが記述されている。
The Handling, Presentation, and Conservation Matting of Photographs (
PDF)
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