写真は撮って、鑑賞して、飾って、のちのちへの記録として保管したり、いろんな楽しみ方や用途がありますが、写真に撮影できてこそ(暗くもなく明るすぎも無く、ちゃんと細部がみえるようにピントがあって)それらが初めて可能になります。
写真技術の発展段階で、初めに画家が目の前のものを写し取るために使った道具(カメラの原型)は16世紀頃にはもう存在し、その像を紙や薬品が塗られた板などに定着できたのが19世紀の中頃。
ICC ONLINE | アーカイヴ | 2008年 | ライト・[イン]サイト―拡張する光、変容する知覚 | 年表
速く動くものをなんとかブレないで写真におさめられないか、太陽光がない暗い夜でも撮影できないか...それを可能にするための探求がなされ、1930年代に エジャートン博士 のキセノンフラッシュ=ストロボの発明 により科学実験などの観測技術が大幅に進化、肉眼では捉えることができない世界を写真を通してみることが可能になりました。人工の光源を用いた写真の先駆者を以下にあげておきます。
議員でもあったジョージ・シラス3世は夜間に活動する動物の生態を撮影しました
第6回 ナショジオ的、野生動物写真の原点 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト
George Shiras III - Wikipedia, the free encyclopedia
工業の実験記録写真などを撮影していたウィンストンリンクは蒸気機関車を夜間に撮影しました
O.Winston Link - Artists - Danziger Gallery
O. Winston Link - Wikipedia, the free encyclopedia
ストロボフラッシュの父、エジャートン博士
Harold Edgerton’s Strobe-Flash Photography - The New Yorker
ハロルド・ユージン・エジャートン - Wikipedia
Harold "Doc" Edgerton
Harold Eugene Edgerton - Wikipedia, the free encyclopedia
第13回 “ミルククラウン”を最初に撮影したのはこのヒトです
Lumiere Fine Art Photography Gallery » Blog Archive » Harold Edgerton
「この技術(機材)を使うためにこの写真を撮ろう」というのが機材ギークだとすると、彼らは「これをなんとか撮れないだろうかと試行錯誤した結果、自分にとって必要な技術を構築した」のだから、改めて写真を撮るということは、なによりまず写るという技術の上に成り立っていることが再認識されます。
Amazon.co.jp : O. Winston Link: Life Along the Line: A Photographic Portrait of America's Last Great Steam Railroad
Steam Steel and Stars
Stopping Time: The Photographs of Harold Edgerton
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