8.19.2015

Michaël Borremans: Black Mould David Zwirner Books ボレマンス 展覧会 作品集 デイビット ツヴィルナー



Black Mould » David Zwirner  展示の様子
Michaël Borremans: Black Mould review – figments of a highly original mind | The Guardian
Deeply twisted: Wallpaper* Magazine
Michaël Borremans | The White Review

1993年開廊のニューヨークのコマーシャルギャラリー  David Zwirnerから、ミヒャエルボレマンスの新刊 "Black Mould"が発売。

David Zwirner Books · Black Mould



ちなみに著名なアートディーラー David Zwirner について... ビースティーボーイズ Mike Dの親父 Harold Diamond の提案でニューヨークに留学、ジャズドラマーとしての教育を受け、ドイツに帰国したのち、大手レコード会社で勤務。次第に作品を買い集めるようになり93年にニューヨーク・ソーホーにギャラリー開いた..と、経歴がWikipediaにある。他のギャラリーからどんどん人気のアーティストを引き抜き拡大しガゴシアンについで力を持つ、主にヨーロッパ出身のアーティストを抱えるDavid Zwirner Galleryを経営

Amazon.co.jp : Michael Borremans: Black Mould
Exhibitions at David Zwirner: 1994-2012
Wolfgang Tillmans. The Cars  
巨大化する現代アートビジネス

Edwin Zwakman Harbor (1995) と TEPCOの津波の状況の記録写真 エドウィン・ズワックマン







HARMONIA:Review Lunatique寮美千子の意見
東川町国際写真フェスティバル | 収蔵作品

ジオラマを作って撮影するオランダのアーティストの作品。Edwin Zwakman の写真を見たときになにか見覚えがあると、ふとこの東電の写真を思い出したのだが、同じようでいて、横位置と縦位置で枠が異なるし、何か地下に重機があると思っていたが、地下が写っていない。全然違う。

類似している点といえば、手前に建物の角。奥側上に煙と霧。右手奥に木と船のような建造物。位置は違うが、津波に埋もれた電信柱と、手前の棒状の物体が立っているのと。

上の写真が実際の光景で、下の写真は写真家が作った風景を撮った写真。上の写真は2011年3月11日の太平洋三陸沖を震源とする地震による津波が原子力発電所に達したときの写真で、下の写真は国土の1/4が海面下に位置するオランダ出身のアーティストによるもの。
作品集 Edwin Zwakman: Fake But Accurate は ギャラリー AKINCIのウェブサイトよりダウンロードが可能。 Fake but Accurat.pdf

カタログの最後にあるフロイトの「不気味なもの」からの引用。

"‘This uncanny is in reality nothing new or alien, but something which is familiar
and old-established in the mind and which has become alienated from it
only through the process of repression ... 

The uncanny [is] something which ought to have remained hidden
but has come to light.’ Sigmund Freud"  

(不気味なものは、真新しいものではなく、また、現実からかけ離れたところにあるのではなく、馴染みのあるもので、以前から頭の中にあるもので、それが抑圧されることによって表に顕れる。不気味なものは隠れたままでいなくてはならないが、明るみにでるものである。拙訳)

ドストエフスキーと父親殺し/不気味なもの (光文社古典新訳文庫)

p a r k: Thomas Demand トーマスデマンド 

8.18.2015

100-MAT006 樹脂臭くない EVAフロアシート チェアマット

なぜか売られているほとんどすべてのチェアマットがポリ塩化ビニル(PVC)製なのに対して、貴重なEVA素材のチェアマット。全く樹脂臭さがしないとはいえないが、以前使っていたPVC製のものと比較するととても良いし、さらに大きくて快適。若干価格が高めだが、他の類似品が出てくるまでは、迷わずこの商品を購入すればよいと思う。

届いて商品を設置するときに表裏がわかりにくいが、横から見るとわずかにエンボス加工されているのが裏側である。

チェアマット 畳 フローリング 対応 EVA樹脂 日本製 100-MAT006
フリーカットタイプのチェアシート 臭わないEVA樹脂製【サンワダイレクト限定品】
床のキズ防止テープ

ついでにフローリングのキズ補修に以下の製品がお勧め。慣れてくるとなかなか修繕するのも楽しい。動画をみて工程を理解することができる。

ハウスボックス イージーリペアキット ライト
ハウスボックス イージーリペアキット ライト 

追記 PVC製より柔軟性が無いために一度折り目がつくとその部分にクセがついて戻らなくなった(クリアファイルの折れた部分が白くなるやつ)。臭いは相変わらずなくその点に関しては良いが使用上折れないように注意する必要がありそう。

8.17.2015

Harold Eugene Edgerton ハロルド・ユージン・エジャートン George Shiras III ジョージ・シラス3世 Winston Link ウィンストンリンク 動物写真 鉄道写真 ストロボによる高速度撮影の原点



写真は撮って、鑑賞して、飾って、のちのちへの記録として保管したり、いろんな楽しみ方や用途がありますが、写真に撮影できてこそ(暗くもなく明るすぎも無く、ちゃんと細部がみえるようにピントがあって)それらが初めて可能になります。

写真技術の発展段階で、初めに画家が目の前のものを写し取るために使った道具(カメラの原型)は16世紀頃にはもう存在し、その像を紙や薬品が塗られた板などに定着できたのが19世紀の中頃。
 
ICC ONLINE | アーカイヴ | 2008年 | ライト・[イン]サイト―拡張する光、変容する知覚 | 年表

速く動くものをなんとかブレないで写真におさめられないか、太陽光がない暗い夜でも撮影できないか...それを可能にするための探求がなされ、1930年代に エジャートン博士 のキセノンフラッシュ=ストロボの発明 により科学実験などの観測技術が大幅に進化、肉眼では捉えることができない世界を写真を通してみることが可能になりました。人工の光源を用いた写真の先駆者を以下にあげておきます。


議員でもあったジョージ・シラス3世は夜間に活動する動物の生態を撮影しました
第6回 ナショジオ的、野生動物写真の原点 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト
George Shiras III - Wikipedia, the free encyclopedia

工業の実験記録写真などを撮影していたウィンストンリンクは蒸気機関車を夜間に撮影しました
O.Winston Link - Artists - Danziger Gallery
O. Winston Link - Wikipedia, the free encyclopedia 




ストロボフラッシュの父、エジャートン博士
Harold Edgerton’s Strobe-Flash Photography - The New Yorker
ハロルド・ユージン・エジャートン - Wikipedia
Harold "Doc" Edgerton
Harold Eugene Edgerton - Wikipedia, the free encyclopedia 
第13回 “ミルククラウン”を最初に撮影したのはこのヒトです
Lumiere Fine Art Photography Gallery » Blog Archive » Harold Edgerton 

「この技術(機材)を使うためにこの写真を撮ろう」というのが機材ギークだとすると、彼らは「これをなんとか撮れないだろうかと試行錯誤した結果、自分にとって必要な技術を構築した」のだから、改めて写真を撮るということは、なによりまず写るという技術の上に成り立っていることが再認識されます。

Amazon.co.jp : O. Winston Link: Life Along the Line: A Photographic Portrait of America's Last Great Steam Railroad
Steam Steel and Stars
Stopping Time: The Photographs of Harold Edgerton