最近、家の音楽再生の環境を整理して、スピーカーの下にインシュレーターを置いたり二つのスピーカーの距離を直したり。以前から聴いていたCD(レコード、データ)でも、お金かけずにちょっとやってやるだけで聴こえていなかった音も聴こえてきて、それだけ曲の中に音の情報が元々記録されていたことを発見して驚かされる。
このアルバムもそうで日本のミュージシャン テニスコーツがSecai と組んで作った2008年のCDで、すべてすばらしく上手くいっているとはいえないが、曲によってはこの二つのグループのアンサンブルがあわさって大きなグルーヴが生まれている。
発売当時聴いたときには、あまりピンとこなかったのだが、これを久々取り出して聴くとそれぞれの音が、要素としてそれぞれ分割して聴き取れることで初めて音楽を楽しめるようになったというのがこの5年前に発売されたCDについて今更紹介しているというわけ。
全体的にどことなく陰な印象がするアルバムだが、ベース、バスドラの中低音域の音とギターやサックスといった高い音が絡む数曲がとても素晴らしい。
それにしても再生機器やフォーマットが今は色々あるからこそミュージシャンはどこに向けてミックスダウンするのか大変そうだなと思った次第。オーディオに無頓着な方にこそ、インシュレーターはお勧め。簡単に設置できて中低音がわかれてくれる。
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