3.06.2015

Grease エーゼット(AZ) 万能グリース 三脚・ライトスタンドの締まりをよくする

三脚やライトスタンドのペグやレバーの締まりが使っていると悪くなる。ネジの部分のほこりをとって新鮮なグリースを塗ってやると買ったときのように、気持ちよく締まってくれる。もっとも簡単で、効果的なメインテナンス。

Amazon.co.jp : エーゼット(AZ) 万能グリース500g #750

2.21.2015

Vietnam: The Real War 戦争 写真の役割 Conflict, Time, Photography




Historic images of Vietnam War take by courageous AP photographers | Daily Mail Online 

AP通信のカメラマンが撮った写真300点が収録の写真集。狙撃されたパラシュートで落下する兵士とヘリコプターのシルエットの写真がイメージとして印象に残っていたが、改めてみると湾岸戦争以降これからも続く もっと泥沼の状況において、兵士や戦場の状況を伝えるには写真はなにかしら能力を欠いているように思う。

小型の暗いところでも撮影できるデジタルビデオカメラが可能にした、アフガンのデンマーク兵に密着したアルマジロと、同じくアメリカの前線基地レストレポ  などドキュメンタリフィルムが伝える戦場の混乱の映像は画期的に思え、過去の写真はノスタルジックにも見える。

そしてこれら激しいドキュメンタリを見たあとで、戦場とはどのように存在するものか、リチャードアッテンボローの寓話的な「素晴らしき戦争」は本質をよく捉えていることがよくわかる。

Vietnam: The Real War: A Photographic History by the Associated Press 
アルマジロ アフガン戦争最前線基地 [DVD]
レストレポ
素晴らしき戦争 スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD] 

すると、ここまで来たときに、また思い出すのが前述の落ちる兵士のシルエットの写真だ。この写真は戦闘の状況は何も伝わらないもっともぼんやりした写真だが、機械と、力を失って投げ出された身体を見たときに、何か言語化できない後味を感じざるを得ない。



Tate Modernで開催中の写真を中心にした展示 "Conflict, Time, Photography" 残念ながらロンドンなので展示には行くことができないが、カタログを買った。戦争から時間が経ってから、戦争に対して各写真家がどのように考察し、ヴィジュアルとして提示したのか。なるほどこれなら写真は向いていると思わせる意欲的なキュレーションの展示。ドイツの爆撃された都市、ドレスデンなどにも巡回するが、東松照明氏の写真がキーヴィジュアルにもなっている長崎か広島にも巡回しないだろうか。

Conflict, Time, Photography review – emptiness, ruin and absence 
Amazon.co.jp : Conflict, Time, Photography

Toshiko Okanoue はるかな旅(仮): 岡上淑子作品集

<遊ぶ>シュルレアリスム展ではじめて知ったコラージュの作家。ナツラエリから以前出版された"Drop of Dreams"は絶版でプレミア価格で本が買えなかったが、ようやく手に取りやすい価格で作品集が出るようなので楽しみ。

Toshiko Okanoue ou Le surréalisme Japonais | La Petite Mélancolie
Foam Magazine | Toshiko Okanoue
日本美術オーラル・ヒストリー・アーカイヴ/岡上淑子オーラル・ヒストリー
The Third Gallery Aya - Artists 岡上淑子 BIOGRAPHY
TOSHIKO OKANOUE | The Miracle of Silence (Special Edition) — Nazraeli Press
エレガントな強さをもつ岡上淑子 | The Third Gallery Aya Blog | IMA ONLINE

Amazon.co.jp : はるかな旅(仮): 岡上淑子作品集
ピース・オブ・ケーキとトゥワイス・トールド・テールズ
〈遊ぶ〉シュルレアリスム (コロナ・ブックス)

Guy Bourdin "Untouched" ギイ・ブルダン 発掘写真集



ファッションフォト中心に活躍したフォトグラファー。マン・レイとも親交のあったギイ・ブルダンの写真には強いシュルリアリスムからの影響が見られ、それらは、衣服や化粧品、靴など身につけることによって変わる私(広告の受け手)にファンタジー(幻想・空想・妄想のいずれも)を引き起こさせる装置としてふさわしい。

光の作用、レンズの選択によって強調されるパースの広がりと圧縮、色の比重が作る画面の重さや軽さの演出、あらゆる平面の画像が引き起こす認知作用のことを熟知して使いこなしている様に常に圧倒される。

元々画家だったそうだが、その訓練によって得た能力によって、完成形が見えた上でセットアップした世界。これから発売される "Untouched"という写真集は一通り再評価が済み、発表された発掘シリーズで、初期のモノクロ、ペインティングが収録されているアウトテイク集のようなものらしい。何気ないスナップ写真にのちの写真に表れる彼の視る事の欲望の片鱗がみてとれるかもしれない。

Exhibition: ‘Guy Bourdin’ at the House of Photography at Deichtorhallen Hamburg | Art Blart

以下リンクに広告写真などこの写真家の作品画像が沢山ある。ここ数年人気の Viviane Sassen と比較してみてみる面白いと思うが、非常にグラマラスでセクシーだったファッション写真が再構築を繰り返してここまでからからに乾いたものになったのかと思う。ファッション自体がファンタジーではなく、温かいとか軽い動き易いといったように実用性を比重が傾いたのか、かくれんぼのように”あるスタイル”にカテゴライズされることを避け、逃げ続ける遊びのようなものになったのだろうか、ちょっとそこはわからない。

Art + Commerce - Image Archive

Michael Hoppen Contemporary - Artist - Guy Bourdin - 20x24" - Guy Bourdin’s archive, n.d.
Guy Bourdin - Louise Alexander Gallery

気付いていなかったが  Nicolle Meyer という女性がGuy Bourdinにとってよく被写体となったモデルで Unseen Guy Bourdin | Dazed

Amazon.co.jp : Untouched
Guy Bourdin (55s)
Viviane Sassen: In and Out of Fashion