2.24.2010

キヤノンのデジタル一眼レフに - シグマ 50mm F1.4 EX DG HSM

35ミリ(一般的なフィルムサイズ)のフィルムカメラの場合、その使っているカメラボディ(本体)に”画像”の色や彩度,コントラストなど属性が左右されることは実質的になく、使うフィルムとレンズの組み合わせが写真の色やコントラスト、彩度の特性を決定します。

ではデジカメはというと、まずなにより(フィルム部分が本体に組み込まれているも同然だから)画像の質はそのままカメラボディ本体が左右、その次に使うレンズが特性を作ります。

フィルムカメラの場合は、カメラ本体とフィルムとレンズが高かろうと安かろうと関係なく好みの組み合わせを見つけて個性を楽しむことができましたが、デジカメの時代になるとカメラに使われている部品のグレードなどのスペック的なところへの依存が大きく、使いやすい画像を得ることができるかにかかっています。(もちろんあえて機種ごとに異なるデジタルのノイズを楽しむということは考えられますが)

キヤノンのデジタル一眼を使っている方も多いと思います。50ミリのレンズを標準レンズと呼んで(人間の目で見える範囲よりちょっと狭く、ちょっとだけ望遠気味に見えるのですが)基本のレンズとされていて、私も頻繁ではありませんが使っています。

(C)Canon

最初に使ったのがCanon EFレンズ 50mm F1.8 IIという廉価版のレンズ。プラスチックで出来ていてAFでピントが合焦するまでやや遅くは感じますが、これがよく写る。キヤノンの全商品の中で一番コストパフォーマンスが高い商品だと思います。キヤノンの一眼デジカメ使っている方、全員にお勧めできるレンズです。

(C)Canon

次に使ったのがCanon EFレンズ 50mm F1.4 USMというレンズで実売価格が4万切るくらい。単焦点のレンズでそこそこの価格なのでF1.8IIよりはよく写るだろうと買ったのだが、これがなかなかうまくいかない。作りもいいし、AFも早い。ただ1993年発売ということでデジタル一眼との相性が悪いのだろう。個体差もあるのかもしれないが、画面で見る分には問題ないのだが出力すると必ずしも適切な画像が得られなかった。

2007年1月26日に出たレンズ”EF 50mm F1.2 L USM”これは最高級。価格は19万4,250円ということでまず一本のレンズに払えない金額。きっと写りはいいのだろう。ただやっぱり買えない。

というわけでここで紹介したいのがシグマというメーカーの50mm F1.4 EX DG HSMというレンズだ。

(C)シグマ

正直、純正ではないレンズメーカーのレンズを使うことにためらいがあって初めて使うシグマのレンズだったが、これが値段の割によく写るレンズ。

Amazon:シグマ 50mm F1.4 EX DG HSM

ASCII.jp:シグマ VS キヤノン 標準レンズ4本勝負(2008年08月04日)
デジカメinfo:シグマ50mm F1.4 EX DG HSMはこのクラスでベストの光学性能

2.23.2010

"Fototorst" - Miroslav Tichy (Fototorst) チェコの出版社 Torst の写真集 ミロスラフ・ティッシー


(C)Torst

チェコの出版社 Torst。その出版社がチェコの写真家のピクトリアルなものから、ドキュメンタリ、アヴァンギャルドまで網羅し継続して発刊してきている写真家の選集が "Fototorst"

2004年の展覧会でようやくその存在を初めて知られるようになったミロスラフ・ティッシー(Miroslav Tichy)Jan Saudek、また画家のミュッシャ、そして日本ではあまり名前の聞かない人まで数多くの写真家の写真集を重版なしで出版しつづけています。版径(18センチX16センチくらい)が小さいため安価に抑えられている点もいい。




ちなみに上に写真集を紹介する動画を貼ったミロスラフ・ティッシーは1926年生まれのチェコのアーティストで、プラハのAcademy of Fine Arts で画家になるのを学んでいたのが1948年に共産党による統治が始まることで女性の肖像ではなく、労働者の絵を描くことを求められるものの拒否することで兵役につくことが強制された。その後も地元に帰ったティッシーは政治体制から距離をとりつづけ、60年代頃から自作のカメラで女性を撮影することに専念した。その後ソビエト体制。1985年に再び絵を描くことに取り組み、1989年にチェコはビロード革命により民主化された。(Wikipedia)

, "First of all, you have to have a bad camera", and, "If you want to be famous, you must do something more badly than anybody in the entire world."
(なによりまず、悪いカメラを持つべきだ。もし有名になりたかったら、世界中の誰よりも酷く何かをしなければならない)


実際自作のカメラはみすぼらしく、写真を撮られた女性たちも本当に写るカメラと思っていなかったためティッシーの好きなようにやれていたときもあったのだそう。

プラハは小さな街ですが、カフェやギャラリーを併設した良い書店が街中にいくつかあって、自由に本が読めなかった冷戦時代を体験しているからでしょうか・・・ 本への愛情をそこかしこに感じました。

p.a.r.k: FOTOTORST www.fototorst.com チェコ/スロヴァキアの写真家 フォトトルスト
TORST:Wikipedia
ミロスラフ・ティッシ- | タカ・イシイギャラリー / Taka Ishi Gallery 
ZEPHYR| MIROSLAV TICHÝ |
MIROSLAV TICHY | VICE 日本

Miroslav Tichý - photographer - home 
Miroslav Tichý show uncovers unseen images | Photography | Agenda | Phaidon 

Amazon.co.jp : Eva Fukova (Fototorst)
Josef Koudelka (Fototorst)
Jan Sagl (Fototorst)
Miroslav Tich (Fototorst)
Tichy

2.22.2010

New RadicalsとEugeniusつながり - 服の模様



これもラジオでかかってた曲。見事な能天気な一発屋ぶり。突っ込むところが沢山あるPVですが、いい曲だと思います。歌詞の内容は若者への応援歌。Tシャツが汗で汚れてるのか気になっていましたが、どうもミッキーマウスのプリントが洗濯し過ぎて取れているだけということがわかってほっとしました。現実を知りすぎている中学生に夢をもたせるため音楽の時間に歌わせましょう。

New Radicals / BARKS アーティスト
Maybe You've Been Brainwashed Too

iTunes:New Radicals

余談ですがvo.の人が羽織っている服で思い出したのが、スコットランドのバンドEugenius(& Vaselines)のPV。同じウィンドウブレーカー着てると思ったら全然似てませんでした。むしろギターに二本線。記憶もあいまいなものです。


Eugenius - Blue Above The Rooftops


iTunes:Eugenius
icon

Steso Songs & Lene Lovitch ステソソングス リーナラビッチ ゴス 神経症

(C)Photo: Camilla Lindberg Cover: Maria Stenström

スウェーデンのSteso Songsという歌手。
ラジオでかかっててとても耳に残る曲でしたが、Myspaceのプロフィールも見るとなんだかポーズはぎこちないし...自分で作ったであろうPVはこんな感じ(Rock Meって腕に傷つけてたり、父親との写真..)で歌詞の内容も内省的でどういっていいのかわかりませんが気になります。曲は印象的ですが、割と痛々しい。



ずっと前にみたパンクロック/ニューウェブのドキュメンタリ見たときにみてすごく違和感のあったリーナラビッチ(Lene Lovitch)を思い出します。リーナラビッチはかなり確信犯的ですが。



Steso SongsはiTunesで配信されていましたがLene LovitchはiTunesにも残念ながら音源がありませんでした。ステソソングスのシングルEPは”The Worse"(タイポグラフィ、HMみたいでカッコイイ)でアルバムは"Now,It's Dark"です。

また、Psykakuten(サイカクテン)というユニットを組んでアルバムもリリース。二枚組みでディスク1のタイトルが全部”Maybe Tomorrow”(きっと明日は..)なのがヤバイです。
Youtube : Psykakuten - If I Could Love I Would
Amazon.co.jp : Maybe Tomorrow
iTunes:Steso Songs - Now it's dark

Steso Songs "Now It's Dark" >> COCOHEART
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