"dance with life, life with the world"(人生と共にダンス、世界とダンス)していること。
ニューヨークから3時間のピッツバーグ。モーテルにチェックインした際、外で芝を刈る男。
外で風景を撮っていたが、風景なんかよりこの男に興味を惹かれた。
"Europe/America"は、二つのシリーズ - "New Europe"と"A Shimmer of Possibility"を並置して展示している巡回展のカタログのようです。肝心の展示の様子ですが、日本に巡回する予定はありませんので、以下展覧会の(やけに臨場感のある)ヴァーチャルツアーやカタログイメージを参照してください。
Paul Graham - Europe | America on Vimeo
..:: PAUL GRAHAM - Europe : America ::.. - ヴャーチャルギャラリー
"The Present" はエバンスやフランク、キャラハンなどのストリートフォトグラフィーについての考察を絡めた2009年から制作されてきた新作シリーズ。ニューヨークの"Pace/MacGill Gallery"での展示が2012年2月からの一ヶ月間。だいたい同じフレームの2枚、ないし3枚の写真。フォーカスをあわせた位置が建物のものと、フレームの中の人物の位置によって様相を変える写真の意味や関心。スナップショットをカメラの機能に沿って知的に楽しく考察しているシリーズ。
(時間とピントの位置、深さを変えてある)1枚だけみる、開いて同時に2枚みる(並置)また1枚だけみる(情報が変わる)
という手続きを踏むことによってスナップ写真に記録された情報を気付かせる仕掛けになっている。(MACK, 2011)
"The Present"は折り込みを入れ一枚の写真を見た後に、並置されたもう一枚の写真。同時に見えて、また折り込みを閉じると一枚の写真が見える写真が示すものを見せるのに良く考えられた本のつくり。これは今後も重要な本になりそう。マイノリティや貧富の差のある人が同じ場所を行き来するということ、また影が色濃く背景に落ちてスポットのように光が入るということでニューヨークを撮影場所に選んだのだそう。
彼が参考にした一人としてHarry Callahanの60年代に撮られたものに似た写真 (Harry Callahan, Providence - 1,2, 3) を挙げています。
ポールグラハムについては少し古いですが、"Empty Heaven"まで網羅されたPhaidonの本(英語)が参考になります。イギリスのアーティスト Gilliam Wearing や Lewis Baltz との対談、Andrew Willsonの批評。カズオイシグロや村上春樹の小説からの引用。2012年に Hasselblad award を受賞。
Paul Graham Photography Archive
PAUL GRAHAM: “Photography is Easy, Photography is Difficult” (2009)_(focus onto film)
Guardian : Paul Graham: 'The photography I most respect pulls something out ...
Photographer Paul Graham wins 2012 Hasselblad award | Art and ...
bjp : Paul Graham wins the Hasselblad Foundation International Award
MACK - Paul Graham - The Present
MACK - Paul Graham - 1981 & 2011
Amazon.co.jp : Paul Graham: Europe, America
The Hasselblad Award 2012 - a.k.a. Paul Graham 1981 & 2011
ポールグラハム The Present
Paul Graham (Contemporary Artists (Phaidon))
Beyond Caring (Books on Books)
シーシュポスの神話 (新潮文庫)
0 件のコメント:
コメントを投稿