イギリスの写真家・アーティスト、リチャード・ビリンガム のアル中の父親のRayと身体中刺青の母、Lizの生活を写真に収めた"Ray's Laugh" 長らく絶版だったものが、その写真集を複写して再販するBooks on Booksに登場。(複写し、版型の小さい本に印刷されるためにイメージエリアは小さい)
イギリス地方都市(ビリンガムの家族はバーミンガム)に比較的よくいるといえばいるタイプの家族の類型。日本の雑誌などが報道するイギリスのオシャレな側面はロンドンに集約されたある一つの一面にしか過ぎない。Paul Graham がまとめた職安の風景、"Beyond Caring" とあわせて人生の不平等なことや、その他、生まれでたことで最後まで生きなければならない人間の存在も絡めて、ウンザリしたい。
この自虐的な作品は90年代後半の時代にもマッチし、デミアン・ハーストの Young British Artist の展覧会にも出展、ターナー賞の最終選考にも残った。現在、美術教師として教壇にたっている。
RICHARD BILLINGHAM: "Ray's a Laugh" (2000) - Since 2008, AMERICAN SUBURB X
Richard Billingham - Artist's Profile - The Saatchi Gallery
他に家族を撮ったものとして、Doug Dubois のAll the Days and Nightsや、日本では、殿村任香氏のハハ・ラブ 題府基之氏の "Lovesody" を連想するが、それぞれアプローチも、撮影者と、その家族とのあり方も様々。
Amazon.co.jp : Richard Billingham: Ray's a Laugh (Books on Books)
Beyond Caring (Books on Books)
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