ビョークのサイン会の写真。ちょうどPostリリースの時期として1995年から1996年。今振り返るとすごく下手な写真で、ビョークが画面に収まっているものの、斜めになっているし、無駄な人やモノが移りこんでいます。
ゲイリーウィノグランド (Garry Winogrand)というアメリカの写真家がいます。彼を引き合いに出すのもはばかられますが、彼の写真はアマチュアの写真を装って画面は斜め、変なところで画面の端が切れていたりするのですが、そんな写真こそ面白いんだといわんばかりに大量のスナップ写真を残しています。元々絵を描いていた彼にとって、撮ろうと意図しなかったものまでもが写りこむことは写真にしかできないことだといわんばかりに。
ビョークといえば、音楽制作の面でも、ヴィジュアルの面でも多くのアーティストとコラボレーションしてきていますが、写真家でいうと荒木経惟氏はTelegramのカバージャケットの撮影。Juergen Tellerが撮影したビョーク親子のポートレートも印象深い写真でした。
"Debut"の"Big Time Sensuality"はStepane Sednaouiによるもの。元々はファッションフォトグラファーでしたが、後にムービーに専念し多くの名作PVを残しています。
ビョークの音楽を伝えるためのヴィジュアルをきっかけとして、音楽に触れ、さらに制作したアーティストをも辿っていける。このようにビョークはそんな色んなジャンルをまたいで産み出される創作活動を自分の体を媒介して伝えるメディアそのもの。
the björkish picture archive.
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p.a.r.k: Garry Winogrand ゲイリーウィノグランド
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