5.16.2015

JIMMY DESANA 1949 - 1990 ニューヨーク punk art 身体の政治性 安楽寺えみ

セクシャルな被写体のモチーフにはあまり興味が惹かれないが、70-80年代のニューヨークのアーティスト JIMMY DESANA の作品は写真を使った色んな実験が行われていて、視覚的に楽しい。

身体を使った無意味なアクティヴィズムは、有意味で生産的な社会にとってはアナーキーにみえる。ポルノグラフィではないが、性的に不快感を覚える方もいるかもしれないので閲覧注意を。バロウズとのかかわりや、またJames ChanceDebbie Harryポートレートなどオーソドックスなものもなかなかのものだし、Talking Heads "More songs.."のジャケットのアートワークもJimmy Desanaによるもの

カラーフィルムの色の違いや、表現スタイルに時代を感じさせるものの、Wolfgang TillmansRyan Mcginley など現在よく知られたアーティストと遠いものとは感じない。

Estate of Jimmy DeSana - Salon 94
Jimmy De Sana — Visual AIDS
Jimmy De Sana - Wikipedia, the free encyclopedia
BOMB Magazine — Archive : Jimmy DeSana 

そういえば、日本人ではこういった身体を使った写真表現をするアーティストは誰かと考えて見たが、それは安樂寺えみ氏かもしれない、あまり日本での活躍を目にしないので気になっていたが、ニューヨークのギャラリーでの 新作展。

Emi Anrakuji - Miyako Yoshinaga - Art Prospects
Nikon | ウェブギャラリー | 2006年9月 | 安楽寺 えみ(あんらくじ えみ)


それにFrancesca Woodman(フランチェスカ・ウッドマン)も。70年代のコンセプチュアルアートには、裸を伴ったパフォーマンスの作品が数多くありそれなりのセンセーショナルを引き起こしもしたそうだが、今ではヌードはありふれたものになって、ヌードであるだけでは何かの強い主張を引き起こすことは難しい(naked art などで検索すると出てくるような、突発的な芸術とは関係ないような見世物)。ただ、制作者がフレームの外ではなく中にいて、視覚的な配慮と仕掛けが機能したものには何か哲学的な問いを投げかけるような力をもつものも多くは無いが目にすることもあり、そのような表現にまだなにかしらの可能性は失われていないようにも感じる。

Francesca Woodman | Tate 
Francesca Woodman | Artists | Victoria Miro

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Jimmy Desana
EMI Anrakuji Ipy /Anglais
Francesca Woodman
Francesca Woodman: Works from the Sammlung Verbund 

5.14.2015

Aperture Magazine #219 Tokyo 2015 Summer

Tokyo Diary - Aperture Foundation NY - Aperture Foundation NY

Publications — Shashin: Photography from Japan
Publisher's Note: Lesley A. Marti 

ニューヨークのアパーチャーマガジン。次号は「東京」がメインテーマ。海外での取材はブラジルに続いて二度目でその苦労がブログで語られている。中平卓馬荒木経惟ホンマタカシ高木こずえ横田大輔須田一政細倉真弓川内倫子畠山直哉川田喜久治 (敬称略)が取り上げられている。

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Salvia hispanica チアシード 英語名 サルビア・ヒスパニカ

最近日本でも見かけるチアシード。英語名はサルビア・ヒスパニカ。その種がチアシードとなる。主にメキシコやアメリカ合衆国南部、グアテマラや広く南米で食されているが、近年オーストラリアでも栽培され流通しているものの多くはオーストラリアのものが多いそうだ。含む栄養、ビタミンB、チアミンナイアシン などなどでスムージーや、朝食シリアルやヨーグルトにトッピングして食される。

予備調査によると、健康にとって益がある「可能性」は示唆されているが、その研究は散漫(sparse) なもので、また決定的なものはあらわれていない。(BenthamScience)  ヨーロッパではチアシードは限定的(5%以下)にしか認可されておらず、いわゆる ノベルフードとされている。

チアシードの名前の由来があのChiapasにあって、アステカの人々によって16世紀には安定して栽培され食されていた記録が残っている。諸々英語のWikipediaに記述があるので以下リンクを参照していただければ。

個人的にはまだ日本で馴染の無いものとして、ケールの葉のサラダがあって、あれが手に入り易くなるとうれしいが、種が輸入されているようなので、まずは自分で栽培してみようと思う。

サルビア・ヒスパニカ | 2007年 | 今月の花 | 植物図鑑DB | ハーブの館|日本新薬株式会社
Salvia hispanica - Wikipedia, the free encyclopedia
食品安全関係情報詳細 

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英国ミスターフォザーギルズシード&ジョンソンシード World Kitchen Kale Nero di Tuscana ケール・ネロ・デ・トスカーナ
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5.11.2015

Lucie Rie 求龍堂 ルゥーシー・リィー 現代イギリス陶芸家 撮影 石元泰博

ルゥーシー・リィー 現代イギリス陶芸家
茨城県陶芸美術館開館15周年記念展 没後20年 ルーシー・リー展
会期:平成27年4月11日(土曜日)~6月21日(日曜日)

初めてこの求龍堂版のカタログをみたときには、鮮鋭な広告画像や空気感に主軸をおいたふんわりした画像を見慣れている目からすると、どう形容していいかわからないが、時代(90年代)を感じさせるというか、にじみの残っている写真というか、そんな印象で。

器にハイライトとグレー、シャドーがなだらかにあって、器の肌理にある気泡が精細にみえ、触ったときの手触りを想像させるようななんとも視覚的情報を豊かにもつ濃い写真で。モノクロに変換してみたときにもさぞ美しい写真。撮影 石元泰博 企画・監修 三宅一生、 デザイン亀倉雄策。ルゥーシー・リィーについては理解はまだまだなのだが、形のあるものをライティングして写すお手本のようなこのカタログは折々見返している。

Amazon.co.jp : ルゥーシー・リィー 現代イギリス陶芸家
ルーシー・リーの陶磁器たち (SPACE SHOWER BOOKs) 制作の実際にも触れていてテキスト充実