カナダから南米、そしてアメリカにヒッチハイクで入ったデンマーク人のある男が、たった30ドルのカメラで15,000枚以上もの写真を残した話..
アメリカに入国してすぐにアメリカ人に魅せられるものの、その二日目3人の黒人に強盗にあう。なぜこのような怒りや痛みがアメリカの路上にはあるのか、そんなことに関心を持つようになる。
そして彼はそんな状況を注意深く見ていてあることに気づく。黒人に接するときに、たいていの白人が出会ったときに見せる恐怖感、それは”おまえは悪い奴だ””おまえを怖がるには理由がある”といったメッセージを無意識に表情や身振りで発しているというもの。犯罪者は自分達自身を”悪い”ものと自己認識するようになる。白人が黒人に見せる差別的な反応(ボディランゲージ)は犯罪者の自分自身に対する憎しみを火を注ぎ、犯罪を犯すに至る。
次第にゲットーに住む黒人とも友達になると、自分の黒人に対して見せる反応(ボディーランゲージ)が変わり始める。”おまえはいい奴だ””おまえを信用するには理由がある”その後1972年から現在まで(これが書かれた当時は2007年)一度も犯罪に遭うことがなかった。(How I made my pictures:A non-violent approach to photography by Jacob Holdtより)
そんな非暴力的なコミュニケーションを通して、差別にあっている黒人、殺人犯やKKKの家族と接して撮られ日常の写真が以下のリンクにある写真だ。
American Pictures
シンプルな情熱によって撮られた写真。美しい色や構図、解像度の高さなど関係ないところでただただ伝えたいと思う気持ちを長年にわたって持続すること、そんなことに圧倒される彼自身の人生と写真。
Amazon.co.jp : Jacob Holdt's America: Faith, Hope & Love
Jacob Holdt: United States 1970-1975
American Pictures: A Personal Journey Through the American Underclass
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