本を整理していてWilliam Eggleston: The Hasselblad Award 1998(参考:オトグス)が出てきたので久々眺めていたのですが、そこにあった"A conversation with William Eggleston by Ute Eskildsen"とタイトルがつけられたUte Eskildsenさんによるインタビューから。
そのインタビューを読むとエグルストンがMIT(マサチューセッツ工科大学)からの依頼でカラーの映像を撮っていたとか、プリントは本人がしているわけではなく、プリンターに依頼してそれをみて指示だししているとか、シャーカフスキーとのやり取りを通してダイトランスファープリントで展示を構成していった話などが簡潔に述べられている。
原文は丁寧にWilliam Eggleston Trustがインターネット上にアップロードして文章に簡単にアクセスできるようにされているのでご興味のある方はどうぞ。
と、ここまできてまたエグルストンの話かとなるのだが、今回はちょっと違って、その中で1999年当時彼が興味をもっていたと答えた写真家二人の名前が挙げられていたのでここに残しておきます。
Manfred Willmann(b.1952 オーストリア)
http://www.secession.at/art/2003_willmann_e.html
http://www.photographie.com/?autid=107541
Schaden:Manfred Willmann Werkblick
Manfred Willmann Greis, 1971
Wilmar Koenig(b.1952 ドイツ)
copenhagen unlike
Wilmar Koenig Retrospective
artnet:トラウマになりそうな普通のウサギのモノクロの写真
ちょっと調べたところ、この同年生まれのヨーロッパ人二人がどういう作品を制作しているのかよくわからなかったのですが、エグルストンは興に乗ったのかWilmar Koenigと”Double Exposure”という本で共作しています。
ネットでアクセスできる情報の量が少なく、すっきりまとまらないポストとなりましたが、最後にインタビューを担当したUte Eskildsenという方は著名なディレクターとのことでSteidlによると、ドイツのMuseum Folkwang, Essenの写真部門に1979年から現在もなお籍をおく方とのこと。
ちょうど現在開催中の”A Star is Born - Photography and Rock since Elvis ”のディレクションも担当。ロバートフランクのモノグラフの編集、またMuseum Folkwangのコレクションカタログなどが今年出版されるようです。
ドイツの最重要なキュレーターの一人といったところでしょう。着ているジャケットも気合が入っています。