2.02.2010

Stephen Shore (スティーブンショア) Phaidon Press


Uncommon Places: The Complete Works が人気のアメリカの70年代から活躍する写真家・スティーブン・ショア。彼の二年前にファイドンから出版された彼のインタビューや過去の作品から時系列順に沢山収められた比較的印刷も良いモノローグ、Stephen Shore (Contemporary Artists)がいまいち話題になっていないので紹介しておきます。



Why Photography Matters as Art as Never Before のマイケルフリードとの対談や全て英文ながらも重要なテキストも掲載。


彼が残していた手書きのメモやレシート、またショアの写真についてのテキスト、The Nature of Photographsからの抜粋も丁寧に掲載されています。テキストが英語というのも難点ですが4000円弱でみつけた際には手にとってみることをお勧めします。他のファイドンの同シリーズと比べてもお得な内容です。下に(Contemporary Artists) シリーズまとめておきます。

Amazon.co.jp : Jeff Wall (Contemporary Artists)
Uta Barth (Contemporary Artists)
Stephen Shore (Contemporary Artists)
Richard Prince (Contemporary Artists (Phaidon))
Paul Graham (Contemporary Artists (Phaidon))

Themes & Movements (Phaidon) ファイドン わかりやすくアートをテーマごとに解説した本
Art and Photography (Phaidon) Edited by David Campany

the Collection of Lenore Doolan and Harold Morris.. あるカップルの所持品のオークションカタログ- レノアとハロルドのコレクションフォトナレイティブ Photo Narrativeの1作品

ユニークなフォトブックの話題。アメリカの写真家アレック・ソスが彼とその仲間のリトルプレスLBMのブログ(via:Alec Soth’s Top 10 Photobooks of 2009)で昨年気になった写真集10冊をあげていたうちの一冊..

Important Artifacts and Personal Property from the Collection of Lenore Doolan and Harold Morris, Including Books, Street Fashion, and Jewelry by Leanne Shapton
と長いタイトルの本。

ソスによる説明によると、”フィクション/グラフィックノベル”にカテゴライズされる本、しかしこれは”フォトナレイティブ(Photo Narrative 小説が文章によってある登場人物や出来事を語るように、主に複数の写真を並置することである人物や状況を描写すること)”にカテゴライズされるべき本だとある。

撮影はアメリカの写真家 Jason Fulford Michael Schmellingによるもの。比較的安い本なので思い切って購入してみた。本はまんま小ぶりのオークションカタログのような冊子。オークション会社らしき名前(おそらく架空)も書かれていて中を開くとカップルの持ち物(本や写真、ブラジャーや恋人のためにつくったようなミックスCD、中判カメラの八ッセルブラッド、それにデュアンマイケルス、シンディーシャーマンの写真集)の物撮り画像が掲載されている。




所有されていたものたちの集積は、その所有者を語る素材となりうる(かも)というアイデアのアートブック。

Alec Soth’s Top 10 Photobooks of 2009

Where We Live: Photographs of America from the Berman ...
La Collection De Photographie D'agnès b アニエスb.の写真コレクション

Amazon.co.jp : Important Artifacts and Personal Property from the Collection of Lenore Doolan and Harold Morris

ブロニスワフ・ピウスツキ(Bronisław Piłsudski) アイヌ研究


(C)Bronisław Piłsudski/Smithsonian National Museum of Natural History, National Anthropological Archives/via;The Bigger Picture

Smithsonianが持っている写真を調べていて、この写真との出会いから始まるのですが、写真に写っている左の人が印象的な目をしている。今からちょうど101年前の写真。撮影者の記載を見てみると”Bronislaw”...

現在のリトアニア・ヴィリニュス近郊で生まれたブロニスワフ・ピウスツキという樺太アイヌ、ギリャーク、オロッコの調査、音声の収集をしていた男の撮影。あとはWikipediaに語ってもらいましょう。

Wikipedia:ブロニスワフ・ピウスツキ
Bronisław Piłsudski

元々は政治犯として樺太に流刑されてきて、民俗学者と出会い、十数年樺太に滞在、二葉亭四迷、大隈重信などと交流もあり、最期はパリのセーヌ川に飛び込み自殺。

2.01.2010

ペンタックス Optio H90 定価19,800円がAmazonで9900円

コンパクトデジカメですが便利で簡単、メーカーによって絵作りの差があるものの一様に綺麗に写るようになりました。これまでコンパクトデジカメだけで4台使ってきましたがどれもそれなりに満足。使い方としてコンパクトデジカメは記録用にもっておきたいというわけで、不具合情報や操作性は気になるけれども、画質については比較対象にはなく、それより毎日持ってるものならデザインがいいものがいい。

コンパクトデジカメの売り場に行くと、中途半端なシルバーボディのものが大部分だし、メーカーのロゴも無駄にデカく目立つところに貼り付けられているのが無粋。


PENTAX/ペンタックス Optio H90-MBK(マットブラック) オプティオ

というわけでこのコンパクトデジカメ、ちょっとドイツ製のフリをしていて、ロゴが地の色と同じにされていること-そこだけでも評価できると思うのですがいかがでしょう・・・


PENTAX/ペンタックス Optio H90-OS(オレンジ・シルバー) オプティオ


PENTAX/ペンタックス Optio H90-SWH(セラミックホワイト) オプティオ

定価19,800円、2月の発売当時の市場価格17,000円が1万を切ってきました。

型番の素材感もどうせならもうちょい処理考えて欲しかったとこだが、まずまず。Pentaxのフィルムの中判カメラ(ブローニーフィルムを使うもの)は沢山のプロカメラマンに愛されています。ペンタックス頑張れ!