3.22.2010
Josef Sudek, Prag 1967 by Timm Rautert ヨゼフ・スデクの撮影風景
写真集の中身はこんな感じ。
Josef Sudek, Prag 1967 by Timm Rautert
まず最初にわかるのが、大型のカメラを持ち歩いて撮影する初老の男の姿の写真集であること。説明を読むと、Timm Rautert という男が1967年の春にSudek を訪ねて撮影した写真をまとめた本であることが次にわかりました。
Amazon.co.jp : Josef Sudek, Prag 1967
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3.21.2010
Simon Norfolk - Afghanistan サイモン・ノーフォーク
又聞きで申し訳ないが、ある雑誌のインタビューで彼は...戦争写真はちまたに溢れていて、それを見た人はあぁまたかといって写真をじっくり見る前に次のページをめくってしまう...といった趣旨のことを話していた。
イギリスの写真家、サイモン・ノーフォーク(Simon Norfolk)
"Afghanistan"というタイトルから彼の写真に出会ってしまうと、あまりにも最初から意味を限定し”あぁまたか”と思ってみる気も失せてしまいそうになるが、彼のサイトでも見ることができるその写真は、その写真が撮られた"意味"を知るより早く、まずその美しい写真に目が奪われる。ドキュメンタリ写真が現実を反映するために美しくある必要はもちろんないが、逆に写真としての美しさを考えないでいいわけがない。
サイモン・ノーフォークの写真への興味が長い間持続するのは、彼が撮った被写体の意味ゆえではなく、まず美しい”写真”であることがまず第一にある。写真を眺めているうちに "アフガニスタンでいったい何があったのか" その事実が遅れて切りつけにもやってくる。彼の写真は、能動的に見ることに参加させ、見る人の関心を引き出し、理解させる、そんな装置として機能している。
Photography-Now : Simon Norfolk
[youme.2010] 人は人 我は我なり されど仲よき哉日誌
「能動的に見られる、関心を引き出す、理解する」、そして社会的な広がりをもたせること。
Tate Modern :Burke + Norfolk: Photographs From The War In Afghanistan
Amazon.co.jp : Afghanistan
Bleed
For Most of It I Have No Words: Genocide, Landscape, Memory
Burke + Norfolk: Photographs from the War in Afghanistan
イギリスの写真家、サイモン・ノーフォーク(Simon Norfolk)
"Afghanistan"というタイトルから彼の写真に出会ってしまうと、あまりにも最初から意味を限定し”あぁまたか”と思ってみる気も失せてしまいそうになるが、彼のサイトでも見ることができるその写真は、その写真が撮られた"意味"を知るより早く、まずその美しい写真に目が奪われる。ドキュメンタリ写真が現実を反映するために美しくある必要はもちろんないが、逆に写真としての美しさを考えないでいいわけがない。
サイモン・ノーフォークの写真への興味が長い間持続するのは、彼が撮った被写体の意味ゆえではなく、まず美しい”写真”であることがまず第一にある。写真を眺めているうちに "アフガニスタンでいったい何があったのか" その事実が遅れて切りつけにもやってくる。彼の写真は、能動的に見ることに参加させ、見る人の関心を引き出し、理解させる、そんな装置として機能している。
Photography-Now : Simon Norfolk
[youme.2010] 人は人 我は我なり されど仲よき哉日誌
「能動的に見られる、関心を引き出す、理解する」、そして社会的な広がりをもたせること。
Tate Modern :Burke + Norfolk: Photographs From The War In Afghanistan
Amazon.co.jp : Afghanistan
Bleed
For Most of It I Have No Words: Genocide, Landscape, Memory
Burke + Norfolk: Photographs from the War in Afghanistan
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3月27日(土) から東京写真美術館 ジャンルー・シーフと写真の教科書"Indiscretions"
ついこの前まで正月や節分だと思っていたのに、あっという間に気づくと三月末。まだまだ先だと思っていた、ジャンルー・シーフ写真展 ”Unseen & Best works”が3月27日から。
フランス・パリ生まれのポーランド系フランス人で、一時期報道写真も撮影していてマグナムにも参加していたと言われるジャンルー・シーフは、ヨーロッパを代表するファッション写真の草分けとも。広角レンズを使ってゆがませながら被写体に迫り、手前の前景と中景、背景をうまく使ったモノクロの写真の印象が私には強いです。
Wikipedia:
ジャンルー・シーフ Official
Curators:Jeanloup Sieff
上のオフィシャルサイトを見ると、ルポルタージュとして撮影していた初期の作品から、ポートレート、風景写真、ヌードと、どれもバランスが良く、非凡な才能だったということがよくわかります。
そして4月には作品集が刊行予定とのこと。左のは表紙が同じものが過去に出版されているので価格が下げられて再版。整理されたネガから発掘された未発表作品が掲載されているのは真ん中のです。
例によって親切なSteidlの紹介ページから。
http://www.steidlville.com/books/560-Les-indiscr-tes.html
あとあまり知られていないことですが後藤久美子の写真集も過去にジャンルーは撮っていて、細江英公氏の”鎌鼬”を髣髴とさせるようなカットもありアイドルの写真集としては非常にユニーク。エキゾチックな後藤久美子の写真は新鮮でした。
Amazon.co.jp : Jeanloup Sieff: 40 Years of Photography / 40 Jahre Fotografie / 40 Ans De Photographie (25)
Jeanloup Sieff: 40 Years of Photography / 40 Jahre Fotografie / 40 Ans De Photographie (25)
I HAD A DREAM 後藤久美子写真集
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William Eggleston Album Cover Big Star ウィリアムエグルストンとアルバムジャケットとビッグスター
先週アレックスチルトン (Alex Chilton) が亡くなったので、追悼の意味も込めてBig Star Live を聴くことにしました。ちょうどこのアルバムを聴いていた頃は写真が芸術の一ジャンルだということも知らずに、ロック雑誌に挟まれているバンドのピンナップを時々見返すなどしていたことを思い出します。その後 写真に興味をもつようになって、写真集を見ているときに見覚えのある写真 - それは今ではすぐに彼のだとわかるウィリアム・エグルストン (William Eggleston)の写真でした。メンフィスのバンド - ビッグスターのアルバムジャケットによくエグルストンの写真が使われているのです。
アレックス・チルトンが在籍していたバンド Big Starのメンバーと写真家のエグルストンは同郷で、かつエグルストンは自宅スタジオで毎日演奏に熱中(上の写真はアレックソスがエグルストンが音楽を演奏するスタジオを訪ねたときのもの)しているそうだから彼らの間におのずと多少の接点をみることができます。
エグルストンの写真が使われているアルバムのアートワークをまとめようと思っていたのですが、既に同じことを考えて先にやっているブログを発見したのであとはそちらを参考に。(私は音楽の話を続けます。)
Blake Andrews:William Eggleston's (Album Cover)"Perfect" Guide
Big Starの音楽はそのあとに続く Teenage Fanclub, Red Kross, The Posiesといった90年代のバンドにも影響を与えました。ちなみに何年か前に海外でアレックス・チルトンのライブを見にいったのですが、彼は自分のソロの曲をやりたかったにも関わらず見に来た客は理解を示しながらもみんなビッグスターの曲を期待していたのでアレックス・チルトンは不機嫌。あまりにも早い死。
Rest in Peace, Alex Chilton.
Amazon.co.jp : Big Star Live
Radio City
ELECTRICITY BY CANDLELIGHT
Best of Big Star
William Eggleston's Guide
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