10.09.2009

追悼:アーヴィンペン/アービングペン Irving Penn



写真家アービング・ペンさん死去 ヴォーグ表紙手がける
どうせネットのニュースは時間が経つと消されてしまうので以下asahi.comより転載いたしました

”米国の写真家アービング・ペンさんが7日、ニューヨークの自宅で死去した。92歳。ファッション誌「ヴォーグ」の表紙を手がけるなど、20世紀で最も影響力のある写真家として知られた。死因は明らかにされていない。複数の米メディアが伝えた。
 ニュージャージー州出身。画家を目指したが、雑誌のデザイナーに。たまたま撮った写真が43年のヴォーグの表紙を飾り、評価を受ける。簡素な構図を発展させて、写真を芸術の領域に引き上げたといわれる。”(ニューヨーク)(asahi.com)



この見出しだけ見るとファッション雑誌の表紙を撮っていたあるひとりの写真家の訃報となるが、彼の果たした(商業)写真への貢献は大きかった。ピカソをはじめ歴史に名を残す有名人の数々のポートレート、軟らかく拡散させた光の下のポートレート、路上で見つけたタバコの吸殻も写真に置き換えることでその造形の価値を伝えたシリーズ、冷凍食品をも意味を取り払って形だけど構築し抽象的な美を見せたスティルライフのシリーズなど、多くの重要な作品を生み出しました。

(C) Irving Penn/Street Findings/New York,1999

ニューヨークのMoMAでまとまった数の彼のプリントを見たことがあるのですが、それはとても美しく圧倒されたものでした。ネットではここで写真をタップリ見ることができます。
Master of Photography:Irving Penn



10月13日発売予定の本、Irving Penn: Small Tradesと2010年2月発売予定のIrving Penn Portraitsを見つけましたが、生前に企画されていたということは本人が編集をチェックした最後の二冊となることでしょう。

地上の僕らは、あなたのことをずっと忘れないでいます。ご冥福をお祈りいたします。

Irving Penn: Small Trades
Still Life: Irving Penn Photographs 1938-2000
アーヴィング・ペン 三宅一生の仕事への視点
FLOWERS

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