4.10.2010

Hannah Starkey Photographs 1997-2007

(C)Steidl

海外ではよく知られているイギリス人(実際は北アイルランドのベルファストなのでアイリッシュ?)女性写真家 Hannah Starkeyの作品集。
写真は社会に生きる女性としての視点を立てたところから社会を見渡し彼女のヴィジョンを、女優を使ったセットアップにより制作している。

Photographs 1997-2007 by Hannah Starkey

Jeff Wall、またEdward Hopperも想像させる写真だが、彼女の女性性はその作品から切っても切り離せないファクター。女性性という自ら個の存在の確認としての内側に向かいがちになるところだが、あくまで社会との関係性に軸を置いていること、また本人ではなく女優に写真の中で演技させることで、映像は極めてクール。鏡を多用し審美的にもうまく計算されていて作品の完成度を高めている。

Tate Collection:Hannah Starkey
SAATCHI:http://www.saatchi-gallery.co.uk/artists/hannah_starkey.htm

日本で女性で社会への広がりが作品に装填されている写真家という括りで考えるのも不毛な話ですが、あげるとすると米田知子さん、石内都さんをまず思い出します。他には?

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