7.10.2010

Manfred Willmann, Wilmar Koenig and Ute Eskildsen 二人の写真家と一人のディレクター

本を整理していてWilliam Eggleston: The Hasselblad Award 1998(参考:オトグス)が出てきたので久々眺めていたのですが、そこにあった"A conversation with William Eggleston by Ute Eskildsen"とタイトルがつけられたUte Eskildsenさんによるインタビューから。

そのインタビューを読むとエグルストンがMIT(マサチューセッツ工科大学)からの依頼でカラーの映像を撮っていたとか、プリントは本人がしているわけではなく、プリンターに依頼してそれをみて指示だししているとか、シャーカフスキーとのやり取りを通してダイトランスファープリントで展示を構成していった話などが簡潔に述べられている。

原文は丁寧にWilliam Eggleston Trustがインターネット上にアップロードして文章に簡単にアクセスできるようにされているのでご興味のある方はどうぞ。

と、ここまできてまたエグルストンの話かとなるのだが、今回はちょっと違って、その中で1999年当時彼が興味をもっていたと答えた写真家二人の名前が挙げられていたのでここに残しておきます。

Manfred Willmann(b.1952 オーストリア)
http://www.secession.at/art/2003_willmann_e.html
http://www.photographie.com/?autid=107541
Schaden:Manfred Willmann Werkblick
Manfred Willmann Greis, 1971

Wilmar Koenig(b.1952 ドイツ)
copenhagen unlike
Wilmar Koenig Retrospective
artnet:トラウマになりそうな普通のウサギのモノクロの写真

ちょっと調べたところ、この同年生まれのヨーロッパ人二人がどういう作品を制作しているのかよくわからなかったのですが、エグルストンは興に乗ったのかWilmar Koenigと”Double Exposure”という本で共作しています。

ネットでアクセスできる情報の量が少なく、すっきりまとまらないポストとなりましたが、最後にインタビューを担当したUte Eskildsenという方は著名なディレクターとのことでSteidlによると、ドイツのMuseum Folkwang, Essenの写真部門に1979年から現在もなお籍をおく方とのこと。

ちょうど現在開催中の”A Star is Born - Photography and Rock since Elvis ”のディレクションも担当。ロバートフランクのモノグラフの編集、またMuseum Folkwangのコレクションカタログなどが今年出版されるようです。

ドイツの最重要なキュレーターの一人といったところでしょう。着ているジャケットも気合が入っています。

7.04.2010

Take Ivy (powerHOUSE Books) Teruyoshi Hayashida リプリント ストリートスナップの記録的価値

(C)powerHOUSE Books

Ivy(アイヴィー)ルック と呼ばれるものは知識としてはなんとなく知っていますがある世代のトライブのようなもので他の世代には馴染みのないもの。写真集 ”Take Ivy”は古書店で大切にガラスケースに入れられ売られているのを何度か目にしていました。オリジナルは1965年日本で出版されたもので、アメリカ東海岸の大学(アイヴィーリーグ)の学生の服装を記録した写真集。それは”アイヴィールック”と呼ばれる日本で育くまれたファッションを支持する若者(みゆき族)がファッションの参考にした書籍とのこと。

今で言う雑誌の紙面を埋めるストリートスナップに限りなく近いものだと思いますが、それから約半世紀経って単なるファッションだけには留まらない記録的価値が出てきて再び復刊となったようです。当時の撮影者はもちろん”リアル”なアメリカの大学生のファッションにフォーカスして撮影していたと考えられますが、サンプルの画像を見ると車や建物、建物の内観など、なるほどその写真はファッションにだけ留まらない情報が豊富です。意図したものの他にもフレームの中に意図しない色々なものが写り込んで来ること-これも写真の特徴のひとつといえます。ちなみにIVYという呼称は、建物に絡まる蔦(IVY)から来ているわけではないようです。

Kensuke Ishizu : What's IVY? -バンカラの誇りに満ちたアイビー 永遠のIVY展1995・日本経済新聞社)
powerHOUSE Books : Take Ivy
Amazon.co.jp : Take Ivy

6.29.2010

Reprint"For a Language to Come"Takuma Nakahira 中平卓馬『来たるべき言葉のために』(OSIRIS)

(C)OSIRIS

説明不要の写真集。40年ぶりの復刊です。
OSIRIS:中平卓馬『来たるべき言葉のために』

ShugoArts:Takuma Nakahira
中平卓馬 - Wikipedia

アンコールフォトフェスティバル:アジアの女性写真家たちの作品公募のお知らせ

(via:[youme.2010] )

転送、転載歓迎ということで丸々転載させてもらいました。

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アンコールフォトフェスティバル:アジアの女性写真家たちの作品公募のお知らせ

「アンコールフォトフェスティバル:アジアの女性写真家たちの作品公募のお知らせ」
※転送、転載歓迎!

アンコールフォトフェスティバル開催期間中の一夜、reminders project+pdfX12の後藤由美がキュレーターを担当します。このなかでスライドショー上映をするため、アジアの女性写真家たちの作品を募ります。


最終的に選ばれた15作品がカンボジアのシエムリアプで開催されるアンコールフォトフェスティバルで披露されます。参加資格はアジア諸国と地域(http://bit.ly/bogxVl←参照)生まれの女性写真家であること。作品は応募写真家の出身国で撮影された、社会に影響を及ぼすあらゆる問題や種々な出来事、単写真ではなく、シリーズとして見せられるもの、またはフォトエッセイ。完了したもの、進行中のプロジェクトでも受け付けます。
当日上映するためのスライドショー15作品は最終的にアンコールフォトフェスティバルのマルチメディアチームが制作しますので、プレゼンテーションとして準備されたものを見せて頂く必要はありません。

作品参加して頂くことになる15名の写真家の方には9/10頃に通知をさせて頂きます。

締め切り:2010年8月31日。
日本からの作品を是非、お待ちしております。

応募要項:
○ メールの件名に「名前/出身国名:アジアの女性写真家たち資料」と明記
○ 20〜40枚の写真で構成された作品が直接見れるURLアドレス。必ずオンラインで見れるものでお送り下さい。(作品画像をメールに添付して送付しないでください。Lightstalkers, photoshelter, flickrなどでも可能)
○ 自己紹介文(英語で120語に相当するもの。ワードかpdfファイルのみ)
○ 作品の説明(英語で250語に相当するもの。ワードかpdfファイルのみ)

※選考段階では日本からの公募に関しては、日本語でも受け付けます。但し、15名の参加作品として選ばれた際には、上記資料を英文で準備し提出して頂くことになります。

以上をg.youme@gmail.comへ送付して下さい。
担当:後藤由美

英語のページ:
http://web.me.com/heritagedesign75/Special_Call_for_Submissions/Special_Call_for_Submissions.html
http://www.photographyforchange.net/submission2010.html

以上までよろしくお願いします。

後藤由美
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以下Twitterから補足です。

1.アンコールフォトフェスティバル:アジアの女性写真家たちの作品公募の件。日本人女性写真家の誰かが15人の参加者のなかに入ってくれるといいのに...と思ってます。(続く)
2.(...続き)そのためにはこの公募の件をもっと知ってもらわねば。という訳で、日本の写真関連の情報誌(オンラインも含め)などで公募の情報などを取り上げてくれそうなところをご存知だったら是非ご一報ください。
3.更に続き→アンコールフォトフェスティバルは世界の写真関係者が集うアジアでは稀少な機会。日本のこんなこと知ってるか?という写真による強烈なストーリーを是非送ってください。作品が紹介されることがあれば、いろいろな可能性に繋がっていくと思います。http://bit.ly/bjbJlO

4.アンコールフォトフェスティバル:アジアの女性写真家たちの作品公募の件。日本人女性写真家の誰かが15人の参加者のなかに入ってくれるといいのに...と思ってます。(続く)
5.(...続き)そのためにはこの公募の件をもっと知ってもらわねば。という訳で、日本の写真関連の情報誌(オンラインも含め)などで公募の情報などを取り上げてくれそうなところをご存知だったら是非ご一報ください。
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以上、オンライン上にある文字からの転載でした。