1989年に実質彼にとって2冊目に出版された写真集DEMOCRATIC FOREST はハードカバーのなかなかいい本です。この本には彼にとっての写真家としてのマニフェストというべき後書きの対談 (英語 "Afterward from The Democratic Forest William Eggleston in Conversation with Mark Holborn") が収録されています。 William Eggleston Trust : DEMOCRATIC FOREST
5 X 7は異色の写真集。というのも初期に撮っていたモノクロやカラーの”ポートレート”をまとめたもの。大型カメラで撮影された70年代のアメリカ南部の人の服装や顔が当時の社会風俗を伝えるものです。
その他、これまで出版された写真集の様子は、William Eggleston Trust にまとめられています。彼が色んな折に言っている言葉 "I am at war with the obvious."(”私は当たりまえだと思っているものと戦っているんです”)は彼の写真に対する考えがもっともあらわれたもので、特別な事件やヨセミテなど壮大な自然風景でもなく、ありふれたなんでもない日常のものであっても撮影することで改めて事物を「見る」ことには驚きと発見があるということ、そんな意義をエグルストンの一連の作品から見出すことができます。 Amazon.co.jp : Los Alamos William Eggleston 2 1/4 Ancient And Modern