9.26.2011

Art 21: Art in 21st Century:



アメリカの公共放送PBSの連続シリーズ"ART21"
日本のアマゾンでも入手可能ですが、リージョン1のみ。公式サイトでも公開されていて現在のところ日本からでも視聴可能。

Youtube : ART21 Official
Art21 . Artists A to Z | PBS

日本でも NHK教育 schola (スコラ) 坂本龍一 音楽の学校といういい番組があるのでアートでもいいシリーズものの番組が出来るといいなぁと思います。

Amazon.co.jp : Art 21: Art in 21st Century Season 1 [DVD] [Import]
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New York by Magnum (When in...) Paris by Magnum (When in...)



Magnum Contact Sheets という本が話題になっていますが (コンタクトみせなきゃならないって写真家も大変)、同じくマグナムのFlammarionから出る2冊の本。価格も安く、表紙も土産もののポストカードのようなデザインでどんな本になるか楽しみです。



詳細はまだ出ていないので年末まで待ちたいと思います。

Magnum Photos

Thames & Hudson : Magnum Contact Sheets: Design # 2 – The Jacket

Amazon.co.jp : Paris by Magnum (When in...)
New York by Magnum (When in...)
Magnum Contact Sheets
The Contact Sheet
写真家のコンタクト探検―一枚の名作はどう選ばれたか
CONTACTS. [DVD]

9.25.2011

Joel Meyerowitz: Taking My Time ジョエル・マイロウィッツ Phaidon Press



Joel Meyerowitz(b.1938 New York)

1962年 アンリ・カルティエ・ブレッソンやロバートフランクに影響を受け、ストリートフォトグラファーとして始めます。のちに大型カメラとカラーフィルムを導入した撮影に70年代着手します。その成果が1979年 Cape Lightというケープコッドに取材した一冊の写真集になります。近年初期のストリートスナップ(カラー/モノクロ)も公開されるようになり、彼の仕事の集大成となる書籍がPhaidonから発売されます。

Joel Meyerowitz Photography, LLC
Joel Meyerowitz - iN-PUBLiC | The home of street photography
the guardian : the Format International Photography Festival - in pictures
ジョエル・マイロウィッツ(Joel Meyerowitz)プロフィール

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Frontline : Joel Meyerowitz Interview(9.11の後のグラウンドゼロの撮影についてのインタビュー)(PBS -Public Broadcasting Service アメリカの公共放送)
Phaidon : Joel Meyerowitz's World Trade Center Archive

「何があなたをグラウンドゼロに向かわせたのですか?」
何か役に立つことをしようとすることが大事だった。だからといって2.3日後に何かすることは門が閉じられたいたこともあって出来なかった。写真撮影は許されていなくて、またその重要性に管理者が気づいていなかった。ニューヨーク市美術館に電話して、レター(許可)を得るのに尽力した。警察にそれを見せて9月23日からあそこに入った。

第一印象は、落下物の激しいカオス。見たことの無い迫り来るいくつもの瓦礫が重なっていて現代の大惨事だった。最初のタワーを通り過ぎたときに、身震いを感じなくなるには1日もかからなかった。喪失感と、冷酷さと入り混じった気持ちでいた。

「亡くなった方たちと繋がりを感じましたか?」
5ヶ月間落ち着いて眠ることが出来なかった。何度もあの場所にいることで、どのように亡くなったかそんな共感を通してつながっていたと思う。

「どのように撮影を進め、どんな影響を与えたか語ってもらえますか」
この残骸、アフターマス(災害の後の状態)をヴューカメラで精緻に記録することで未来に伝える記録を残すことが大事だと初めの段階から悟った。将来これらの写真を見た人が芸術作品ではなく、ひとつの歴史として、ここで何があったのか、この現場で瓦礫を目前にしたかのように。そのために自分がカメラであるかのように無感覚で冷静に。見たものは全て未来の人の為に撮影した。

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かいつまんでこここまで訳しながら書き写しましたが、他には撮影されたものについて、Evil(悪)について(悪の存在を信じるか)、神はあなたにとってどんな意味を持つか、美と恐ろしいものとのせめぎあい、また神の存在をそこにみたかなど、アメリカらしい質問が続きます。彼自身は、目の前の惨状に圧倒されつつも、写真家として冷静に記録を残そうと夢中だった様子がインタビューから伝わってきます。


上の動画は彼のストリートスナップの様子を伝えるもの。終始周りの状況を見て、常に撮影している写真家の姿です。

Amazon.co.jp : Joel Meyerowitz: Taking My Time
Cape Light: Color Photographs - A New Expanded Edition
Japan 1945: A U.s. Marine's Photographs from Ground Zero
日本の写真家〈23〉山端庸介
New York September 11

国書刊行会 Masterpieces of Japanese Photography 日本写真史の至宝シリーズ



国書刊行会が復刊した2005年から2007年にかけて出版していた、貴重な日本の写真集の復刊プロジェクト。表紙は何度かみたことがあるものの身近ではもっている人はいません。

国書刊行会 : 日本写真史の至宝
安井仲治、小石清、平井輝七たちが所属していた大阪の浪華写真倶楽部
丹平写真倶楽部 | 現代美術用語辞典ver.2.0 β版
躍動する昭和 木村 伊兵衛 展(2011/01/21 ~ 2011/03/06)
小石清 - Wikipedia
安井 仲治|タカ・イシイギャラリー
日本写真会/福原信三(創設者)
Japan Photo Info : Berlin – Tokyo – Berlin? Some thoughts on the asymmetry of the relationship of Japanese and German arts in the 20th century

浪華写真倶楽部に所属していた 小石清 "初夏神経"(英語タイトル Early Summer Nerve)は Nazraeli からも2005年に復刻版が発売されていました。初版が出版された当時は亜鉛板の表紙だったそうです。このあたりの情報、日本の場合どこかで断片的に記事を読んだ記憶があるのですが、インターネット上にはまとまった情報もみつかりませんでした。Wikipediaなどのリンクも貼っていますが、ウィキペディアという性格もあって参考程度に。

そういった状況にあってFerdinand Brueggemann(フェルディナンド ブリュゲマン - 写真史家)さんの Japan-Photo.infoというサイトは、インターネット上において日本の写真について知るいい手がかりになっています。

Amazon.co.jp : 光画傑作集 (日本写真史の至宝)
木村伊兵衛 - JAPAN THROUGH A LEICA (日本写真史の至宝)
丹平写真倶楽部 光 (日本写真史の至宝)
堀野正雄 - カメラ・眼×鉄・構成 (日本写真史の至宝)
小石清 - 初夏神経 (日本写真史の至宝)
安井仲治写真作品集 (日本写真史の至宝)
福原信三 - 巴里とセーヌ (日本写真史の至宝)
Early Summer Nerves(Nazraeli)
日本の写真家〈15〉小石清と前衛写真