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11.14.2011

Euro Visions 12人のマグナムに所属する写真家のヨーロッパ (2006)


タイトルは全然ひねっていないようにも見えますが、おそらくヨーロッパ国対抗歌合戦の"Eurovision"をもじったもの。壮大な通貨統合という実験を行ったヨーロッパ。理知的にここまでうまくやってきたのですが、今年明るみに出たギリシャ、イタリアの経済危機によりヨーロッパが今後どうなっていくのか、誰も予測できない状況にあります。



2007年ベルギーや、フランスのポンピドゥーセンターなどを巡回した展示のカタログ。比較的渋めの人選、12人のマグナムのフォトグラファーの作品が収録。比較的リーズナブルな価格になってきています。

Mark Powerがこの仕事でポーランドを訪れ一ヶ月の撮影、その後ポーランドの魅力に惹かれてさらに20回5年間をかけて4X5で撮影された写真は "Sound of Two Songs"というシリーズに。写真集は去年の話題の作品となりました。

Magnum Photos : Slideshow
British Journal of Photography : Q&A: Mark Power on The Sound of Two Songs
Steidl : Euro Visions
An european dimension : ベルギーの公式サイト

Amazon.co.jp : Euro Visions
Mark Power: The Sound of Two Songs

10.05.2011

Alec Soth "Niagara" アレックソスのナイアガラ Magnum In Motion スライドショー

マグナムのサイトにあったアレックソスのプロジェクト"Niagara"のスライドショー。本人が自作を語ることプラスアルファの出来で最後まで飽きずに見ることが出来ました。ユーモア、アイロニー、詩情といった質があります。

Magnum In Motion :Niagara by Alec Soth
Creative Director : Claudine Boeglin
Alec Soth : Niagara
p.a.r.k: Alec Soth - Broken Manual アレックスソスの”ブロークンマニュアル”

Amazon.co.jp : Alec Soth - Niagara

9.28.2011

Lise Sarfati リーズ・サルファティ ポートレート

(C)Magnum Photos Inc

Lise Sarfati(リーズ・サルファティ)
1996年、ICP賞ジャーナリズム部門受賞。同年フランスではニエプス賞を受賞。

アルジェリア生まれ、後にフランスへ。撮影はロシアやアメリカでされたもの。思春期の身体、精神ともに複雑な過程にある少女、少年を撮影したポートレート。撮影者であるリーズ・サルファティの存在を感じさせない写真であると同時に(マグナムに参加していながらも)よくコントロールされた写真はアーティスティックな強い表現。思春期の複雑な感情、壊れやすさなどと安易に表せるほど単純な写真ではなく見飽きない。オフィシャルサイトで評論や写真など多くの情報を見ることができます。


Lise Sarfati from FLY16x9 on Vimeo.


Lise Sarfati - Official Website
リーズ・サルファティ (LISE SARFATI - マグナム・フォト)
Yossi Milo Gallery - Artists - Lise Sarfati

マグナムの直販でプリント付きの写真集(破格の6万円弱)を売っているのが気になります。絵柄はこれのようですね。

マグナムストア
Fashion Magazine
The New Life: La Vie Nouvelle
Twin Palms : The New Life: La Vie Nouvelle - Limited Edition
Immaculate
Lise Sarfati: Acta Est

9.26.2011

New York by Magnum (When in...) Paris by Magnum (When in...)



Magnum Contact Sheets という本が話題になっていますが (コンタクトみせなきゃならないって写真家も大変)、同じくマグナムのFlammarionから出る2冊の本。価格も安く、表紙も土産もののポストカードのようなデザインでどんな本になるか楽しみです。



詳細はまだ出ていないので年末まで待ちたいと思います。

Magnum Photos

Thames & Hudson : Magnum Contact Sheets: Design # 2 – The Jacket

Amazon.co.jp : Paris by Magnum (When in...)
New York by Magnum (When in...)
Magnum Contact Sheets
The Contact Sheet
写真家のコンタクト探検―一枚の名作はどう選ばれたか
CONTACTS. [DVD]

7.28.2010

Martine Franck CHANEL NEXUS HALL 26 Aug. 2010-14 Sep. マルティーヌフランク

(C)Aperture

銀座のCHANEL NEXUS HALLというシャネルのビルの上にあるギャラリーでベルギー生まれ、アメリカ育ちのMartine Frankの写真展”麗しき女性たち”(in celebration of women)が開催されます。ポートレートにいくつか著名な作品がありますね。

2010年8月26日-9月14日(無休・入場無料)

マルティーヌ・フランク Martine Franck(b.Antwerp)
Portfolio

秋にSteidlから“Women/Femmes”という写真集が発売されるとのこと。オーソドックスで写真から読解を必要としないストレートな写真を今の時代に見ると、気が楽でまた新鮮にも見えてきます。

参考
てつりう美術随想録:写真家の妻は写真家 ― マルティーヌ・フランクの仕事 ―

7.27.2010

Trent Parke オーストラリアの写真家・トレント・パークのまとめ



Trent Parke トレント・パーク (b.1971 オーストラリア・アデレード)
マグナム・フォト:トレント・パーク
iN-PUBLIC:Trent Parke

また2010年6月に話題になった、Alec Soth,Carrie Elizabeth Thompson,Charlie B. Ward,Lester B. Morrison,Osage Gelderが運営するセルフ・パブリッシャー Little Brown Mushroom Booksから1000部限定で18ドルのアートブック ”Bedknobs & Broomsticks”を発売するもすぐに完売。

作品集として"Dream/Life"(1999)を制作、そちらは極めて入手困難。
Stills Gallery:http://bit.ly/aF1z24

p.a.r.k.:  Minutes to Midnight Trent Parke トレントパーク Steidl
Trent Parke "TO THE SEA" トレント・パーク

Amazon.co.jp : Trent Parke: Minutes to Midnight
Trent Parke: The Christmas Tree Bucket

6.28.2010

Fashion Magazine by Paolo Pellegrin(パオロ・ペレグリン)

(C)Silvana Editoriale/Magnum Photos(via:artbook.com)

マグナムのフォトグラファーによるファッションマガジン 最新号はPaolo Pellegrin (パオロ・ペレグリン) の担当。

戦地を主に撮るカメラマンですがどんな編集になるのか。以下リンクにたっぷりサンプルがあります。

Paolo Pellegrin:Fashion Magazine

他にはファッションウィークからの写真がNew York Timesのページに。Nownessには、本に掲載されているイメージがリークされています。

New York Times
Documentary: From Every Angle
Magnum photographer Paolo Pellegrin captures the beauty, chaos, and drama of the runways.


Nowness:The Eco Brigade
Paolo Pellegrin Takes Magnum's Seasonal Fashion Magazine by "Storm"

6.18.2010

Gueorgui Pinkhassov "Sightwalk" ゲオルギィ・ピンカソフ 

(C)Phaidon

先日原美術館のウィリアム・エグルストンの写真展を見に行って、そういえばと思い出した、1952年モスクワ生まれ、現在パリに在住の写真家ゲオルギィ・ピンカソフ (Gueorgui Pinkhassov)

マグナム・フォトス:ゲオルギィ・ピンカソフ Gueorgui Pinkhassov

26歳の時に映画監督のAndrei Tarkovskyが彼の作品に興味をもって、映画”ストーカー”のスティル写真の撮影を依頼したというのは有名な話。


マグナムというと色々なタイプの写真家がいるにしても、まずは”世界を伝える”というスタンスに立ったこのフォトエージェーンシーにあって、この写真家のユニークなのが-”物事を伝えるため意味のある被写体”を狙うのではなく、光と色と点や線からイメージを作ることにより重きを置いていることが彼をユニークな存在にしている。そのイメージ群はドキュメンタリとして成立しないくらいアブストラクト。エグルストンのパリや京都の写真が、その被写体になにか特定の意味があって写真に収められたわけではなく長方形のフレームに目の前にある事物をつかっていかに画面を埋めていくか、そこに関心をおいているところが大雑把に括ると指向として近いと考えられます。

作品集としては日本で撮影した"Sightwalk"という写真集。和綴じで製本されていて、表紙は不思議なブツブツした加工で凝った作り。Phaidonが手間をかけたなかなかの装丁。写真集としては比較的少ない25点の写真。日本を撮っているのにあまりエキゾチックにもみえず、延々と光と模様(とにかくドットへの関心が強い)にだけ反応していて気持ちのいいくらい割り切ったグラフィックへの意識。

Portfolio - Gueorgui Pinkhassov: Portfolio
Book - Sightwalk
Gueorgui Pinkhassov - Wikipedia
Gueorguy PINKHASSOV: Sightwalk - YouTube
 
Amazon.co.jp : Sightwalk
ストーカー [DVD]

8.19.2009

マグナム・マグナム コンパクトバージョン(完全日本語版)

それほど写真に関心のない人にもロバート・キャパとの関係(創設メンバーのうちのひとり)で比較的よく知られた最古の写真エージェンシー・マグナム・フォト

二年前に発売された創設60周年記念のオムニバス写真集『MAGNUM MAGNUM マグナム・マグナム (日本語版)』は重量は14.2ポンド=約6.4kg(1ポンド = 453.59237 グラム)価格も23,000円とデカかった。(5kgの鉄アレイより重い)

そしてその写真集がぎゅっとコンパクトになって中身は一緒という廉価版マグナム・マグナム コンパクトバージョン(完全日本語版)青幻社より3,990円で発売。所属する各メンバー(全69名)が他のメンバーの写真をセレクトして本に載せるというちょっとひねったマグナムだからこそできる編集。

写真は小さくなったけど、個性の強いそれぞれの写真家が他の写真家の写真を選んで、敬意を表しているという関係がより見えるサイズとなりました。また買いやすい値段になったことで、「写真には興味はあるけど、どの写真集から買ったらいいかわからない」と探している方にもオススメです。