アメリカ、ニューヨークマンハッタン島のすぐそばに浮かんでいるエリス島は、かつて移民管理局があったこともあり有名ですが、もうひとつイーストリバーの河口、マンハッタン島の南に浮かぶGovernors Islandは歴史と深く関わりのある島。
アメリカ建国以前にインディオが毛皮の取引を行っていた場所。17世紀にはオランダが駐留していた港として、建国後18世紀にはマンハッタン島を外敵から防護する重要なポイント。1966-1996年までは湾岸警備隊(Coast Gurad)の拠点となってその後拠点をよそに移してからは2006年まで放置されていたとのこと。その島は現在ではUnited States Department of the Interiorという先住民族の保護を目的とした機関が置かれるなど歴史と関連つけられたシンボリックな島として活用されています。
前置きが長くなりましたが、1996年に閉鎖されてからそのままになっていた島を2003-04年にかけてLisa Kereszi(b.1973 Pennsylvania)とAndrew Mooreいう二人のアメリカ人の写真家がPublic Art Fundの依頼で撮影しています。
Lisa Kereszi : Governors Island
Andrew Moore Official
再開発する前に、写真家やアーティストに撮影を依頼するというそういった経緯の写真集というと、他にもいくつかあり、例えば島自体が刑務所、墓地、薬物リハビリセンターとして使われていた島の記録、Joel StenfeldのHart Islandというシリーズ、同じくスタンフェルドのニューヨークの地下鉄の廃線跡を撮影したWalking the High Line、また日本の写真家 畠山直哉氏がドイツ・アーヘンで炭鉱を撮影したZeche Westfalen I/ II Ahlenや、また多くの写真家に撮影されてきた軍艦島が挙げられます。
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