3.26.2010

ブックマークからAllen Ruppersbergを引っぱり出してきた

(C)Jrp/Ringier

写真集への愛情に溢れるアレックソス(alec soth)の2009年に10冊選んだフォトブックからブックマークに入っているリンクをブログにアーカイブしておきます。
Alec Soth’s Top 10 Photobooks of 2009

まだじっくりこの本、アーティストのことを調べていないのでそのままですが、あるホテルの本かなにかを支持体にしてスクラップしたものをそのまま書籍におこしたアーティストブックのようです。
You and Me or the Art of Give and Take by Allen Ruppersberg

Wikipedia:Allen Ruppersberg (b.1944)

別の作品集はそのまま丸々LBMのブログで見ることが出来ます。(Thanks)これが気になってブックマークしておいたのでした。
24 pieces by Allen Ruppersberg(via:LBM)

Amazon:Allen Ruppersberg: You and Me or the Art of Give and Take

”話す写真 見えないものに向かって” 畠山 直哉さんの「話された写真論」

写真家 畠山直哉氏が、講演会やワークショップで話した内容を本人が再構成しまとめた「話された写真論」。

抽象的で壮大な内容をわかりやすくいつも説明されるので、トークショーの後は脳が小旅行をしたような感覚になります。写真を勉強なさっている方も、写真とはいったいどういうものなのかをこれから知りたいという方にもお勧めです。7月に発売予定。

畠山直哉展
Natural Stories ナチュラル・ストーリーズ
2011年10月1日 ( 土 ) ~ 12月4日 ( 日 )
東京写真美術館

文筆家・大竹昭子の書評ブログ : 『話す写真』畠山直哉(小学館)
Tokyo Art Beat : 落下した空を写真に
ニコン チャンネル : 畠山 直哉
タカ・イシイギャラリー : 畠山直哉 Naoya Hatakeyama 「光のマケット」
Limestone Blasts and Tokyo's Underground, Photog Studies Man vs. Nature | Raw File | Wired.com

Amazon.co.jp : 話す写真 見えないものに向かって
彼らが写真を手にした切実さを―《日本写真》の50年
苔のむすまで
UNDER CONSTRUCTION―「せんだいメディアテーク」写真集

3.25.2010

Petra Wunderlich と 與語直子さんのはなし

(C)Aperture

ベッヒャー夫妻というと、給水塔などを撮っていて、デュッセルドルフで写真を教えていてアンドレアス・グルスキーやトーマス・ルフや、トーマス・シュトゥルートやカンディダ・へーファー(Candida Hofer)が教え子にいてドイツや世界の写真のひとつの潮流を作っているということはよく知られているところだが、The Dusseldorf School of Photographyに掲載されている一人 Petra Wunderlich (b.1954)となると意外に知られてないのではないか..というより私が全然知らなかった。

以下 Petra Wunderlichの作品の画像が掲載されているサイトです。
artnet:Petra Wunderlich
Galerie Tschudi:Petra Wunderlich

現在フランクフルトで開かれている展覧会にも出品されている写真には、日本の土木技術の跡はないのだけれども、柴田敏雄さんの近作を思い起こさせる写真。

Objectivities: Photography from Dusseldorf
Aperture:The Dusseldorf School of Photography
Around the Corner: Zoe Leonard and Petra Wunderlich

(C)commandN

今日神田のKANDADAで展示されていた與語直子 / グラナダ展をみてきた話。

このブログのパーティーの背後に少しだけ見える写真を見て、気になり見に行くことにした。全く知らない名前だし、写真も見たことないし、写真を展示している常設のギャラリーでもない。

写真家本人は若くして交通事故で他界されているとのことで、彼女の友人達が残っていた40本のフィルムからセレクトした16点による展示したもの。写真はある一定の完成度に達していて、作品を見た後にいい写真展だったなと思えるものだった。松江泰治さんに師事されていたとのことですが、その影響は見られるものの、作者自身の視線は写真に"少しだけの叙情性”の形をとって印画紙上に確実に残されていた。

写真展自体は土曜日まで(実に硬そうな白い壁、高い天井をもつ東京ではまれにみるいいギャラリー)だが、幸運にも蒼穹舎から『GRANADA』というタイトルで、薄い本ですが実にいい本が作られているので展覧会を見逃した方も彼女の作品を目にすることができるでしょう。

『GRANADA』 與語直子さんの写真展

The New Erotic Photography ニューエロティックフォトグラフィ 多様な写真表現

(C)Taschen
*以下、性的な内容を含みますので不愉快に感じる方はスルーしてください

安売り大量生産ながら、膨大で重要なカタログを継続してリリースしているドイツのケルンを拠点とする出版社タッシェン。豪快な編集で大量の情報を盛り込むことを得意としていますが、このThe New Erotic Photographyという本もしかりで豊富な図録。ネットや本、DVDにアニメーション。エロティック、またはポルノとしての写真素材はいたるところにありますが、ここでは遊び心がある写真のセレクトや、また宗教的倫理観を挑発して逆撫でするようなものなど一癖あるものを中心に収録しています。

(C)Taschen

西欧、北米などの海外に行った時に、写真雑誌にはどんなものがあるのか探すと、比較的写真という(趣味・ホビー)は(美学的な)ヌードとのかかわりを示す表紙のものが多いことに気づくはずです。日本のアニメやマンガなどエロティックな要素のあるものが槍玉にあがることは多いのですが、西欧、北米ではヌードに関しては、彫刻にもなるような肉体的な美の賞賛が美意識の根っこにある分、比較的違った寛容なのかなとも思います。

(C)Taschen

ちなみに編集のDian HansonはテリーリチャードソンのTerryworld (Taschen 25th Anniversary)にも関わっている方とフェティッシュな写真を撮る写真家のEric Krollが担当。

特にDian Hanson(ダイン・ハンソン)は精力的に沢山の資料本の編集に関わっているようで、お尻の本、足の本などなどいかにもアメリカといったあっけらかんとしたグラマーへの彼女のオブセッションを本に昇華しています。中でもThe Big Penis Book(セックスミュージアムにあるような巨根のメンズの本。リンク先に極めて性的なものがあるので要注意)は話題の本で完売。

TASCHEN Books: The New Erotic Photography
2012年に続編として New Erotic Photography 2 が発売予定。

Amazon.co.jp : The New Erotic Photography
New Erotic Photography 2
Jacques 2012 Calendar [カレンダー]
Tropical Blend (Daab Photo Book) [ハードカバー]