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ベッヒャー夫妻というと、給水塔などを撮っていて、デュッセルドルフで写真を教えていてアンドレアス・グルスキーやトーマス・ルフや、トーマス・シュトゥルートやカンディダ・へーファー(Candida Hofer)が教え子にいてドイツや世界の写真のひとつの潮流を作っているということはよく知られているところだが、The Dusseldorf School of Photographyに掲載されている一人 Petra Wunderlich (b.1954)となると意外に知られてないのではないか..というより私が全然知らなかった。
以下 Petra Wunderlichの作品の画像が掲載されているサイトです。
artnet:Petra Wunderlich
Galerie Tschudi:Petra Wunderlich
現在フランクフルトで開かれている展覧会にも出品されている写真には、日本の土木技術の跡はないのだけれども、柴田敏雄さんの近作を思い起こさせる写真。
Objectivities: Photography from Dusseldorf
Aperture:The Dusseldorf School of Photography
Around the Corner: Zoe Leonard and Petra Wunderlich
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今日神田のKANDADAで展示されていた與語直子 / グラナダ展をみてきた話。
このブログのパーティーの背後に少しだけ見える写真を見て、気になり見に行くことにした。全く知らない名前だし、写真も見たことないし、写真を展示している常設のギャラリーでもない。
写真家本人は若くして交通事故で他界されているとのことで、彼女の友人達が残っていた40本のフィルムからセレクトした16点による展示したもの。写真はある一定の完成度に達していて、作品を見た後にいい写真展だったなと思えるものだった。松江泰治さんに師事されていたとのことですが、その影響は見られるものの、作者自身の視線は写真に"少しだけの叙情性”の形をとって印画紙上に確実に残されていた。
写真展自体は土曜日まで(実に硬そうな白い壁、高い天井をもつ東京ではまれにみるいいギャラリー)だが、幸運にも蒼穹舎から『GRANADA』というタイトルで、薄い本ですが実にいい本が作られているので展覧会を見逃した方も彼女の作品を目にすることができるでしょう。
『GRANADA』 與語直子さんの写真展
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