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5.13.2011

The Prototype Works by Lewis Baltz ルイスボルツ プロトタイプ

(C)Steidl

Wall Done Magazine:Prototype Works

ルイスボルツが1967-73年(またその後も継続して)に継続的に制作したシリーズ。National Gallery of Art,Washingtonでは、このPrototype WorksとRondo De Nuit(夜警)の展覧会が7月31日まで開催中。

Steidl:The Prototype Works
Amazon.co.jp : The Prototype Works

Photography-Now:Lewis Baltz
FOTO.TV:Lewis Blatz
Art Daily.org:Lewis Baltz on View at the Art Institute
The Art Institute of Chicago:Lewis Baltz: Prototypes/Ronde de Nuit

1.21.2011

Wout Berger ワウト・ベルハー(バーガー) A Poisoned Landscape

Wout Berger (ワウト・ベルハー b.1941 オランダ)

風景のアーキタイプ -柴田敏雄の「日本典型」シリーズへ- 【伊藤俊治(1998 Vision Of Japan,Shibata Toshio)】を読んでいてみつけた名前。初めて見る名前だが、写真を見た記憶が。なるほど以前見たカタログ 東京都写真美術館の'Critical Landscapes'(「発言する風景 クリティカル・ランドスケープ」)) (1995)で展示していたことがわかった。また2004年に L'Insensé;, Maison Louis Vuitton, Roppongiにて、日本では合計2回展示があった。

彼のサイトではコミッションワーク、そしてメインのプロジェクト "A Poisoned Landscape"など数点のイメージを見ることが出来る。

Brighton Photo Biennial 2010 : Wout Berger Exhibition: BPB Curated: New Ways of Looking

Donald Kuspit"Toshio Shibata”Art Forum International(COPYRIGHT 1993 Artforum International Magazine, Inc.COPYRIGHT 2008 Gale, Cengage Learning )

flotsam books : WOUT BERGER : ヴァウト・ベルハー写真展
WOUT BERGER : GIFLANDSCHAP POISONED LANDSCAPE
Amazon.co.jp : Wout Berger: Like Birds
VISIONS of JAPAN SHIBATA Toshio

10.13.2010

Suzuki Kiyoshi: Hundred Steps and Thousand Stories 鈴木清写真展「百の階梯、千の来歴」 『流れの歌』(soul and soul) の復刊

(C)白水社

鈴木清(b.1943 福島県いわき市)
2008年のオランダでの回顧展に続いて、日本でもいよいよ10月末から。

東京国立美術館:鈴木清写真展『百の階梯、千の来歴
2010年10月29日(金)~12月19日(日)

対談
倉石信乃(批評家・明治大学准教授)×金村修(写真家)
日程: 2010年11月19日(金)
時間: 18:00-19:30
場所: 講堂(地下1F)
聴講無料 申込不要(先着150名)

青山ブックセンター:鈴木清写真集『流れの歌』(白水社)刊行記念トークイベント
鈴木清 Kiyoshi Suzuki (guganphoto) on Twitter

鈴木清 (写真家) - Wikipedia
Kiyoshi Suzuki - Wikipedia, the free encyclopedia
鈴木清・フォトギャラリー
Internet Photo Magazine Japan:鈴木清
鈴木 清オランダ写真展 / Kiyoshi Suzuki Soul and Soul 1969-1999
Noorderlicht:Soul and Soul 1969-1999 Kiyoshi Suzuki
Photobook review: "Soul and Soul" by Kiyoshi Suzuki - lens culture

白水社版『流れの歌』(soul and soul)は、Noorderlicht版と表紙のデザインが変わっています。本を手にとって見るのが楽しみです。

5B4: Soul and Soul by Kiyoshi Suzuki
photo-eye Bookstore | Kiyoshi Suzuki: Soul and Soul 1969-1999

10.11.2010

Kozo Miyoshi 2010.11.4-12.22 三好耕三「SEE SAW」 Vacantでも同時開催 写真集「ORIGIN」




田町のPhoto Gallery Internationalで見た "CONSERVATORY 1989"から水槽の絵柄の丹精なプリント。また神保町の古書店源喜堂でみつけた - 日本で撮影した写真とアメリカ(South West)で撮影した写真を一冊の本の中で並置した『Far East and Southwest: The Photography of Kozo Miyoshi

ともに強く印象に残っていて、ずっとまとまった展示を見たかった写真家 三好耕三氏の写真展が11月から。1983年の"See Saw"に未発表の写真を追加したものを構成した展示になるとのこと。

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PGI(Photo Gallery International) 三好耕三作品展「SEE SAW」
2010年11月4日(木)−12月22日(水)
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また原宿のVacantでも展示があるそうです。こちら(hitspaper)に詳細がありました。10月末より。

最後に刊行物関連では、近日 match and company, inc.より写真集「ORIGIN」が発売されるようです。こちらも楽しみ。

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THINK PIECE:VACANT 裏原宿の新たなカルチャー発信基地
Kozo Miyoshi 8x10.jp
Photo Gallery International - 三好 耕三
japan exposures:Kozo Miyoshi – from Shiogama Urato series
ゼラチンシルバーセッション
武蔵野美術大学:インタヴュー 三好耕三×赤羽佑樹・氏家愛・高山陽子(芸術文化学科4年)
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9.11.2010

Lewis Baltz "Works " ルイスバルツ(ボルツ)の12kgのグレーの箱

(Via:)Vincent Borrelli Bookseller

Lewis Baltz (b. 1945 U.S.A.)

ルイスボルツ(バルツ)のBOXその名も"Works"がSteidlからもうすぐ出ます。

10冊組み、1,100部ナンバリング、署名入りで定価6百ドル。印刷は最近耳にするようになった"quadratone"(モノクロ4版)工業製品を生産する会社の研究所施設をカラーで撮影したシリーズ"Sites of Technology"は"quadratone and four colour"ということで印刷もハイスペック。3部作の”The new Industrial Parks near Irvine, California”"Park City" "San Quentin "もきっちり網羅されているし名前すら初めてみるシリーズも。研究者にとって写真ファンにとって、この本は必須のボックスとなることでしょう。

詳細については出版社のSteidlのサイトをご覧ください。

p.a.r.k: Lewis Baltz ルイスボルツ(バルツ)の写真集がSteidlから再版

Wikipedia:Lewis Baltz
the European Graduate School:Lewis Baltz
Lewis Baltz Works
New Topographics
The New Industrial Parks Near Irvine, California

7.10.2010

Michael Schmidt: Berlin Nach 1945 ミハエル・シュミット ミヒャエル


(C)Steidl

Ute Eskildsen のことをもっと知りたくなって検索していたところでてきた一人の写真家 Michael Schmidt(b.1945 ベルリン・ドイツ)日本では2005年に東京国立近代美術館「ドイツ写真の現在」で作品が展示されています。(Bio)

GALERIE NORDENHAKE
http://www.nordenhake.com/php/artist.php?RefID=70#images
http://www.nordenhake.com/php/artistsExhibitions.php?id=86

1984年にようやく知られはじめたとのことで、まだまだ情報が少ない中、詳しく書かれたブログがありました。
muse-ings: Michael Schmidt

・生徒にグルスキーや Ulrich Gorlich 制作の際のパートナーとしてLewis Baltz、エグルストン、ポールグラハム、ロバートアダムスといった面々
Museum of Modern Art, で過去2回の展示U-ni-ty - PDF
・系統立てて撮られたものではなく、膨大に撮られた写真をまとめタイトルをつけてまとめる
・元々は警察官だったそう


photo-eye bookstore : Irgendwo.
Michael Schmidt (Fotograf) – Wikipedia
Shane Lavalette / Journal / Michael Schmidt: Irgendwo
Übungsplatz〔練習場〕Michael Schmidt - Photographien
東京国立近代美術館:ドイツ写真の現在 ― かわりゆく「現実」と ..

Analogue Photography, when the Color is in the Grey Tones
Conscientious | Review: 89/90 by Michael Schmidt
On German Photography Today
Michael Schmidt, "U-NI-TY: The original book prints"

Amazon.co.jp : Michael Schmidt: Berlin Nach 1945
Michael Schmidt: 89/90
Frauen
Michael Schmidt:Food
Dashwood Books : Michael Schmidt

Remembering MICHAEL SCHMIDT, 1945–2014 – 032c Workshop
ミヒャエル・シュミット死去(1945-2014) ARTiT

5.31.2010

John Gossage "The Auckland Project"Alec Soth ジョンゴッセージ


(C)Radius Books
 

Radius Books:John Gossage and Alec Soth: The Auckland Project (Limited Edition)
photo-eye bookstore : The Auckland Project.

このブログにも頻繁に出てくる写真家の アレックソスJohn Gossage が共にニュージーランドのオークランドにいって撮影した写真をそれぞれ編集しひとつにした本(ジョンゴッセージが写真集、アレックソスの方はポスター)。写真集の中身がまだわからない段階なのでこの程度の情報ですが、はてJohn Gossageとは誰かなと。

1946年、ニューヨークのスタッテンアイランド(マンハッタンからフェリーで数十分のところ)生まれ。リセットモデル、ブロードウィッチ、ブルースデヴィットソンに写真を学び、Washington, D.C.に移動。2004年のBerlin in the Time of the Wall は20年かけて制作されたプロジェクト。現在メリーランド大学で教鞭にたつ (John Gossage - Wikipedia, the free encyclopediaから要約)



"I want to photograph everything I see.
I want to make photographs that are as complex as the world." 
 

14歳のときにリセットモデルの写真クラスを受講したときに「好きな写真家は?」と彼女に聞いたところ「アジェ、あなたにはわからないでしょうね」と言われてすぐに写真集を買いにいくと彼女の言うとおりなんら理解できるようなものではなかった。のちに毎朝アジェの写真だけでなく、アボットの撮ったアジェのポートレートを見るようになる。* このインタビューがわかりやすく面白い。いずれ要約したいと思います。(Art review: John Gossage's 'The Pond' at Smithsonian American Art Museum By Sarah Boxer )



Harvey Benge: John Gossage and Alec Soth - The Auckland Project ...
atsushisaito.blog : John Gossage & Alec Soth 「The Auckland Project」
ASX : INTERVIEW: “A Conversation Between Lewiz Baltz and John Gossage” (2010)5B4: Here...Half Blind by John Gossage
Art review: John Gossage's 'The Pond' at Smithsonian American Art Museum
Harper's Books : 2:45 AM (John Gossageが日本に来た内容のブログ)
Bernaurerstr. by John Gossage presented by Stephen Daiter Gallery
Steidl: John Gossage
p.a.r.k: Alec Soth - Broken Manual アレックスソスの”ブロークンマニュアル

Amazon.co.jp : John Gossage & Alec Soth: The Auckland Project
The Pond
Berlin in the Time of the Wall
The Thirty-two Inch Ruler
Atget: Paris
Diane Arbus: An Aperture Monograph, Fortieth-Anniversary Edition

4.26.2010

Jan Groover ジャン・グルーヴァー カラーのスティルライフ(静物写真)


Jan Groover ジャン・グルーバー

1943年生まれのアメリカ人。元々画家だったことから端正な構成力をもとに作られたカラーのスティルライフが有名。以前ブログで取り上げたスティーブンショアの写真の教科書The Nature of Photographsにも写真が取り上げられていました。

キャリアの初期において、車が走るブレを絵のモチーフとして使って時間や色、スピード、距離をテーマとして数点並列して展示する写真(Jan Groover's triptychs)を制作をしていましたが、1978年にキッチンのステンレスシンクの上に身の回りのものを構成して、クローズアップで撮影した作品を残しています。


[写真史そのものを技法にとりこむ/アサヒグラフ1994年11月11日号:85]
Optic Verve : Jan Groover
MoMA | The Collection | Jan Groover. (American, born 1943)
Wikipedia:Jan Groover

Rebecca Horrocks, 09100768:Artist Models

ARTNET.com

Amazon.co.jp : Jan Groover: Photographs
Pure Invention: The Tabletop Still Life (Photographers at Work)

3.24.2010

Lewis Baltz ルイスボルツ 1945-2014 経歴 アーティスト

「アンセル・アダムスなどの古典的な写真家が景勝地を求めて来ていた、モントレー(サンフランシスコの近くの海に面した街)に住んでいたが、ポイント・ロボスや、ヨセミテにいくこともなくショッピングセンターやガソリンスタンド、ハイウェイのそばを彩っているそんな場所にいくのが日常だった。誰も気にも留めないで見ることすらなかったのがそんな風景だった。私以外にね。」


自然にわけいって開発して風景を別のものに変えて行く文明(人間)を考察するための”資料”となる写真を制作し、それら複数を使って構成し視点を提示した 70年代から活躍するアメリカのアーティスト。

そのルイス・ボルツの作品集がドイツの出版社 Steidl よりまとめて再版されます。1945年9月12日カリフォルニアのニューポートビーチで生まれたルイスボルツ。彼の作品を時系列順に少し見ていきたいと思います。

エドワードウェストンポールストランドといった写真史における古典に影響を受け写真を撮っていたルイスボルツは、1960年代後半から70年代にかけて活発となったアートフォーム ミニマリズム の作品に出会い、1967年から、写真による具体から抽象への変換を意図したエスキス(習作) The Prototype Works(プロトタイプ・ワークス)を76年まで続けます。


その習作 "The Prototype Works" を見ると、被写体の選定(文字、車、建築物のファサード、細部) 構図の研究、いくつかの種類のカメラ、プリント上に黒とグレーと白で「形」を表現する試みを執拗に行っていたことがみてとれ、ゾーンシステムは目指さないにしても、アンセル・アダムスと比べても遜色のないプリントや写真のイメージを作り上げることを重視していたことがみてとれます。

そうした自らのスタイル(形式)を構築するための準備を経て、今度は設定したテーマに沿って(それは、ひとことでいうと「人間の手が加えられ変貌する風景=社会環境の相貌」 またそれはボルツ自身が生まれ育った土地)撮影する地域を選び、71年の"The Tract Houses"  74年カリフォルニア州アーバイン近辺の新興工業団地で撮られた写真を構成した "The New Industrial Park Near Irvine, California" といった代表作となるシリーズへと結実していきます。

特に "The New Industrial Park Near Irvine, California" では対象を照らす太陽光の角度、被写体との距離のとり方での工夫も見られ、習作で身につけたスタイルと、主題における内容の充実がこれらのシリーズで実現されます。

1980年 スキーリゾートの都市を被写体として "Park City" では、より”場所の属性を重視したもの”=記録(通りの名前、方角を明記したもの)が厳密となり、視点も高い場所から見下ろし広範囲をフレームの中に写しこんだものとなり 1.造成地の全景、2.造成地+建築物、3.建設途中の建築物の内部、4.細部 といった写真のバリエーション、プロジェクトを構成する写真の点数も増えました。


1989年から91年には、日本(東芝や三菱)とフランス、スイスの製造メーカーの研究所、原子力発電所と建物の内部へと工業にまつわるサイト(場所)に撮影地点を移し、監視カメラの画像とで構成した"89-91 Sites of Technology"というカラー写真のシリーズを制作。

90年代は写真で空間を埋めたインスタレーションも試み、ヨーロッパの特徴のない平均的な都市の夜景を撮影した大型プリント(2m X 1m)で構成した Le Ronde de Nuit (1992), Docile Bodies (1995), The Politics of Bacteria (1995) を経て、現在は教育者としてイタリア・ヴェネチアの大学で教えています。

ルイスボルツなどの70年代のアーティスト/写真家 以前には、コンセプチュアルな写真作品のモチーフとはなりえなかった建築写真、風景写真。被写体の選定、撮影方法、提示の仕方を洗練させることで、アーティストの視点の提示を可能にする道具として写真表現の可能性を拡げた功績は計り知れないものとなりました。

以上は、私が個人的に調べてまとめた、ルイス・ボルツの一連の作品の概要ですが、1992年に川崎市民ミュージアムで開催されたルイス・ボルツ展の際に発行されたカタログ「ルイス・ボルツ : 法則 = Lewis Baltz : rule without exception」にある、深川雅文氏「トポスの力学」がとてもわかりやすいのでぜひ参照ください。

ボルツ(ぼるつ)とは - コトバンク

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生前最後のインタビュー Last interview of Lewis Baltz with Jeff Rian - The Eye of Photography がフランスのサイトに亡くなったあとの11月25日に公開されましたがこのインタビューで、上記のウェブや書籍などの断片から作ったまとめの隙間を埋めるものとなります。インタビューというよりオーラルヒストリーといったその人生を振り返ったもので最も重要なインタビューの一つとなることでしょう。

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George Eastman House Lewis Baltz Series:The Tract Houses (画像)
Lewis Baltz. Park City. Los Angeles County Museum of Art (画像)

Works - Lewis Baltz - Artists - Galerie Thomas Zander
Wikipedia : Lewis Baltz
Steidl : Lewis Baltz "Works"
American Suburb X:Interview With Lewis Baltz  - インタビュー(英語)
Oral history interview with Lewis Baltz, 2009 November 15-17 Smithsonian Institution



ルイス・ボルツ本人による自己紹介 「写真が特別なのは唯一演繹的なアートだから」「カメラは何を見ているか、
なぜ私は見るのか、なぜなら誰もが知っているありふれたものだから...」


p.a.r.k : (Phaidon) ファイドン わかりやすくアートをテーマごとに解説した本
Robert Adams 写真集 To Make It Home: Photographs of the American West ロバート・アダムス
New Topographics/ニュー・トポグラフィックス
CONTACTS. [DVD] (now on dvd)11人の写真家の貴重なドキュメンタリ
"Ed Ruscha, Photographer" Edward Ruscha エドワード・ルシェ
WAKO WORKS OF ART ワコウ・ワークス・オブ・アート Lewis Baltz ルイス・ボルツ "Sites of Technology" "Near Reno" 2015年9月12日(土) - 10月17日(土)


Amazon.co.jp :Lewis Baltz: Common Objects(生前最後の展覧会カタログ)
Candlestick Point
Lewis Baltz: The New Industrial Parks
Lewis Baltz Works(集大成ボックスセット)
Texts(Kindle)(英語、ボルツの評論集)
Weston's Westons: California and the West(ボルツが影響を受けたウェストンの写真) 
Ed Ruscha: Photographer(同じく影響を受けたルシェの写真を集めた本)

12.15.2009

Joel Sternfeld : ジョエル(ジョール)スタンフェルド American Prospects


(C)Art Pub Inc
 

デジタルカメラの普及と引き換えに消えつつある”アナログの”カラーフィルム。いまでは写真がカラーであることに特別な意味をもつことはないが(逆に白黒である場合、特別な意味を持つ傾向がある) 一般には1965年頃にフィルム現像などの体制が整い始め、家庭にカラー写真が当たり前のものとして普及したのは70年代のこと。(カラーフィルム自体は70年代以前の1935年にコダック社のスライドフィルム Kodachrome が既に発売されている Wikipedia


一方その70年代の写真家が制作する写真作品といえば白黒写真のファインプリントを指すもので、カラー写真は、(現在のデジタルカメラのように)技術的進化の過渡期で安定していなかったので、写真家にはまだ無視される存在でした。60年代後半にアメリカの元々画家だった写真家の William Christenberry や彼から指南をうけたWilliam Eggleston はカラー(スライドフィルム)写真での作品制作を試行錯誤。1976年にMoMAが、初めての色つきカラーの写真作品による歴史的な意味をもつウィリアム・エグルストンの展覧会"William Eggleston's Guide"を開催。

翌年1977年から数年奨学金を受けた1944年ニューヨーク生まれの Joel Sternfeld は大型カメラを持ってアメリカを撮影旅行して American Prospects (1987) を作り上げた。火事で燃えている最中の家が背景にあるのに、手前の八百屋では何故かかぼちゃを品定めしているようにみえる消防士の姿を捉えた写真を見た方も多いかと思います。

American Prospects" (アメリカン・プロスペクツ)は、一言で言うならアメリカの壮大な自然(膨大な荒野)を分け入って進み("Prospect") 造成し街を造り暮らすアメリカをクールでアイロニカルに捉えた作品。それらの写真は、鑑賞者をある一つの見方に縛り付けないように、何か特定のものだけに視線を導くのではなく、被写体から引いたところに視点をおいて風景を撮影して、鑑賞者がその場所にいるかのように自由に視線を動かして見ることができるように緻密に計算して写真を制作しています。同じようにアメリカを旅して撮影したRobert Frankや、カラー写真の先駆者William Eggleston と比べこの点が大きな違いで、このようなスタイルは発表された当時画期的だっただろうと考えられます。

ちなみに冒頭に触れた後ろで火事が起こっているのに、かぼちゃを品定めする消防士の写真。実は、消火訓練の最中に休憩する消防士のスナップとなのだそう。実際の出来事を伝えるのことを目的としてないで、この写真家がみた象徴化したアメリカを伝える断片としてそれぞれの写真が撮影されています。

photo-eye bookstore : American Prospects
Books - Steidl Verlag


"Walking the High Line (2002)は、ニューヨークに High Line 線という鉄道が走っていたその廃線跡に再開発が計画された際、その空間が周辺住民の住環境にとっていかに大切なものであるかを訴えるために市民グループが撮影を依頼したプロジェクト。(その甲斐あって現在では公園や美術館などが集まる文化的なエリアとして生まれ変わりました。)

"Oxbow Archive" は、Thomas Cole という19世紀の風景画家の絵 "View from Mount Holyoke, Northampton, Massachusetts, after a Thunderstorm (The Oxbow)"に触発されて始まったシリーズ。1978年に撮り始めてから日々撮り続けるにしたがって、風景の中にハイウェイができたり、気候の変動で風景が変化していくさまが記録されています。

 "Stranger Passing" (2001)- タイトル通り(街路を)通り過ぎていく「見知らぬ人々」 社会階層と、人の服装や所持品など外に現れる様態を顕した古典的なスタイルのポートレート作品。






“No individual photo explains anything. 
That’s what makes photography such a wonderful and problematic medium.”
(Guardian 2004)

いかなる写真も、何も説明はしない。そのことが写真というものを、いかに素晴らしく、
またいかに問題を孕んだものにしていることかと。

このアメリカの写真家の仕事をざっとこのようにしてみてみるとAlec Soth Andreas Gursky, Taryn Simon など現在活躍する写真家の作品にいかに影響を及ぼしているかがよくわかり、またJoel Sternfeld 既にカラーで写真を撮っていた William Eggleston, Helen Levitt, Stephen Shore の仕事をみて先人から学んでいることがわかります。アメリカ写真の系譜を知る際に外せない写真家がJoel Sternfeldです。


Joel Sternfeld Home (写真家のウェブサイト)
Wikipedia : Joel Sternfeld (b.1944 New York)
Luhring Augustine : Joel Sternfeld
Getty Museum : Joel Sternfeld
Official : Joel Sternfeld - Photography 
False witness | Art and design | The Guardian (興味深いインタビュー)

Amazon.co.jp : Joel Sternfeld: American Prospects
First Pictures  
Stranger Passing 
On This Site 
Walking the High Line