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1.09.2012

Roman Signer スイス エンジニアアート ローマン・シグネール


同じスイスのアーティスト、ペーター・フィッシュリ & ダヴィッド・ヴァイスが映像作品”事の次第”を制作する際に"Quiet afternoon" (均衡: Stiller Nachmittag)とともに 着想のひとつになったであろうと考えられている Roman Signer (b. 1938 Swiss)の作品。日本では2003年に資生堂ギャラリーにおいて”ローマン・シグネール近作展”がありました。カタログはまだ入手可能のようです。

www.romansigner.ch/
金沢21世紀美術館:ペーター・フィッシュリ ダヴィッド・ヴァイス

Roman Signer (Contemporary Artists)
Peter Fischli & David Weiss (Contemporary Artists (Phaidon))
事の次第 [DVD]
ペーター・フィッシュリ ダヴィッド・ヴァイス (Foil)

10.01.2011

Georg Aerni

(C)Verlag der Buchhandlung Walther Konig

Georg Aerni(b.1959 Winterthur) スイスの写真家。フランス、スペイン、香港、東京と連続する窓を持つ大きな建物への執着、自然に見えるように人間の手で作られた全く人工的になってしまったちぐはくな風景を写真にしている。2007年ムンバイで制作の"Promising Bay"は色んな要素が画面に入っていて見飽きない。

Georg Aerni Official

Amazon.co.jp : Georg Aerni: Slopes and Houses
Museums- und Bibliotheksgebaeude Winterthur
Sites & Signs

9.11.2011

Arnold Odermatt スイス警察 カメラマン アーノルド・オダーマット



1958年日本である事件を捜査する捜査員の様子を撮影した今でいうフリーランスのフォトジャーナリストのWatabe Yukichi渡部雄吉)さんのA Criminal Investigationがさまざまなメディアで取り上げられ話題になっています。この本については画像付きでこのブログに詳しいのでこちらを参考に。

一方、スイス警察に40年勤務し、自動車事故現場を記録撮影した警察のカメラマン Arnold Odermattの写真も1990年代に彼の息子 Urs Odermatt -映画監督が自分の映画製作のために参考にするためにそれらの写真を発見するまで一般に知られるものではありませんでした。その後数冊の写真集が出版され世界中で注目を集めることになります。

Arnold Odermatt (via:A M A D O R G A L L E R Y )

写真集はドイツの出版社Steidlから発売されました。事故現場の記録写真 "Karambolage" 真剣に勤務している同僚の(ユーモラスに見える)写真がまとめられた Arnold Odermatt: On Duty そして休みに彼が撮った家族の写真をまとめた In Zivil / Hors Service / Off Dutyの三冊。

Arnold Odermatt
NORDWEST FILM :Urs Odermatt & Arnold Odermatt
James Kelly Contemporary : Arnold Odermatt
写真の由無し事: 2010年 マイピックアップ 写真家55人
Arnold Odermatt - Wikipedia, the free encyclopedia
lens culture: Arnold Odermatt
ビール/ビエンヌ写真祭2013: スイス北西部の街 見慣れた風景と異常な風景 - swissinfo.ch

渡部雄吉
atsushisaito.blog : Watabe Yukichi 「Criminal Investigation」
DALPINE : A Criminal Investigation - Watabe Yukichi
5B4: A Criminal Investigation by Watabe Yukichi

Amazon.co.jp : Watabe Yukichi - a Criminal Investigation
ヴェネツィア案内 (とんぼの本)

8.22.2010

Raffael Waldner - Car Crash Studies 2001-2010 カークラッシュのディテールへのフェティッシュ

(C)Jrp/Ringier

Raffael Waldner: Car Crash Studies 2001-2010

RAFFAEL WALDNER(b.1972 スイス/バーゼル)
車の事故車両のディテールへのフェティズム。写真にすることで抽象化、平面化しやすい。死のイメージを重ねることができること。そして徹底的に車の事故に焦点をあてることの情熱。

作品として成立させることについて、とても戦略的な作品だと思います。

Raffael Waldner Official

6.07.2010

reGeneration 2 Tomorrow's Photographers Today

(C)Thames & Hudson

2005年からスイス・ローザンヌのMusee de l'Elyseeは、120のアートスクールから次世代を担うアーティストを選出しています。そんな国際的に注目を集めるコンペティション "reGeneration 2"

その展覧会が6月19日からMusee de l'Elyseeで開催されます。1回目のコンペティションでは、日本から東京工芸大学に在籍していた大和田良氏と、ニュージランドの学校に在籍していたShigeru Takato氏が選出されました。今回はTokyo College of Photography 東京綜合写真専門学校から高崎恵(Takasaki Megumu)氏が選出されています。

そのほか2009年度の選出されたリストはこちら(pdf)

Amazon.co.jp : ReGeneration 2: Tomorrow's Photographers Today
ReGeneration: 50 Photographers of Tomorrow, 2005-2025
現代写真論

2.12.2010

martin woodtli (+) マーティン・ウトゥリの凝った装丁の作品集

(C)Die Gestalten Verlag

ステファン・サグマイスターのSagmeister Inc.出身、スイス系のグラフィックデザイナーの作品集。カバーの印刷、紙の選択にも細かく神経が行き届いている凝った装丁の本。

彼のどう見ていいのかわからない作品のウェブサイト。
martin woodtli (+)

Amazon:Woodtli

Robert Frank: Black, White and Things(Steidl 2009) ロバートフランク新版

(C)Steidl

1994年のScalo版”Black White and Things”の新版。

今回のエディションはロバートフランク本人とともにデザイン、ただし写真の順番は同じとのこと。例によって下のSteidlのサイトで中を見ることができます。

Steidl:Robert Frank: Black, White and Things



私はScalo(ペーパーバック)版をもっていますが本の半分を黒を基調とした写真、後半分を白を基調とした写真で構成されておりページ数はそれほど多くなく、またなにか特定のテーマに沿って編集された本でないことがより解釈が固定しない自由度を与えており、彼の本の中でもいい本でプレミアもついていましたが、このような形で手に入りやすくなるのはとてもいいことだと思います。

アマゾンでARobert Frank: Black, White and Things
または近くのいい写真集をしっかり置いている書店でご覧ください。