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2.05.2012

Interview: Ute und Werner Mahler (Monalisen der Vorstädte) 郊外のモナリザ


Photo Eye : Mona Lisen Der Vorstädte.

ヨーロッパの5都市の郊外で撮影されたもの(ベルリン、リバプール、レイキャビック、ベラルーシのミンスク、イタリアのどこか)

10.01.2011

Hiroh Kikai 鬼海弘雄 Tokyo Portrait 東京ポートレート



恵比寿の東京写真美術館の鬼海弘雄氏の「東京ポートレート」の会期が終わりました。元々写真を本や雑誌でよくみて知っていたので、見る前はそれを確認しにいくつもりでいったのですが、実際写真展でみるとこれはいい展示でした。本の印刷でも鬼海氏に撮影された人物の様子はわかるのですが、やはりプリントの立体感で見ると全く違う。一人ひとり目線をこちらに向けている被写体と向き合うと人物の風貌や身につけているもの、そのディテール、目。

長い壁を使って途中額のサイズを変えたり、プリントの大きさを変えてリズムに変化をつけながらも、基本的に同じ額にいれられ横に並べられたポートレートを次々見ていくと、撮影場所の浅草、その性別や職業や年齢、一切の記号がぼやけて、続けて彼らが存るというその存在だけがむき出しになって圧倒しにかかってくる。そんな感覚を味わった展示でした。途中に東京迷路(Tokyo Labyrinth) も20点ほどあって満足した展示でした。

鬼海弘雄 - Wikipedia
鬼海弘雄写真展 - 東京都写真美術館 東京ポートレート
鬼海 弘雄 | Fotonoma The Photographer

Hiroh Kikai - Wikipedia, the free encyclopedia
lens culture: Hiroh Kikai
Interview with Japanese photographer Hiroh Kikai - lens culture ...
Hiroh Kikai “Persona” // Japan-Photo.info

Asakusa Portraits, Hiroh Kikai - Steidl

この展覧会のカタログは展示に準じたもので東京迷路も入っていて、価格もリーズナブル。Steidl/ICP が出版した"Asakusa Portraits"はサイズもそこそこ大きく、なにより印刷も紙も良質です。

Hiroh Kikai: Asakusa Portraits (Steidl)
ぺるそな
東京ポートレイト
東京迷路―鬼海弘雄写真集
PERSONA

9.28.2011

Lise Sarfati リーズ・サルファティ ポートレート

(C)Magnum Photos Inc

Lise Sarfati(リーズ・サルファティ)
1996年、ICP賞ジャーナリズム部門受賞。同年フランスではニエプス賞を受賞。

アルジェリア生まれ、後にフランスへ。撮影はロシアやアメリカでされたもの。思春期の身体、精神ともに複雑な過程にある少女、少年を撮影したポートレート。撮影者であるリーズ・サルファティの存在を感じさせない写真であると同時に(マグナムに参加していながらも)よくコントロールされた写真はアーティスティックな強い表現。思春期の複雑な感情、壊れやすさなどと安易に表せるほど単純な写真ではなく見飽きない。オフィシャルサイトで評論や写真など多くの情報を見ることができます。


Lise Sarfati from FLY16x9 on Vimeo.


Lise Sarfati - Official Website
リーズ・サルファティ (LISE SARFATI - マグナム・フォト)
Yossi Milo Gallery - Artists - Lise Sarfati

マグナムの直販でプリント付きの写真集(破格の6万円弱)を売っているのが気になります。絵柄はこれのようですね。

マグナムストア
Fashion Magazine
The New Life: La Vie Nouvelle
Twin Palms : The New Life: La Vie Nouvelle - Limited Edition
Immaculate
Lise Sarfati: Acta Est

8.11.2010

James Mollison - Where Children Sleep (ポートレート・ジャーナリズム)



James Mollison(b.1973 Kenya) ケニア生まれのイギリスの写真家。

最新作は世界の子供部屋とその子供部屋の持ち主の子供達のポートレート。下記のブログにいい記事があったのでそちらを参照を。

Designworks:世界は平等ではない。各国の子どもたちの寝室の写真集「Where Children Sleep」

彼のウェブサイトを見ると他のプロジェクトを見ることができますが、そのイメージの制作の技量と多彩さ、コンセプトの明快さ、また社会性を伴った作品はなかなかの質量です。

James Mollison Official



The Disciplesというシリーズでは、いろんなコンサートに集うファンのポートレート。作品にはそのライブの演者Oasisだとか50 centといった名前がタイトルにつけられています。
The Memory of Pablo Escobar.ではファウンドフォトの手法を使い、Cocoa Pickersというシリーズではカカオをピックアップする生産者のポートレートを白布の背景の前で。

ベネトンのクリエイティブ部門を担当するFabricaにて雑誌Colorsに寄稿もしているということで、社会的問題を人の着衣、姿形を通して考えるための作品を作っていることがわかります。

8.07.2010

Judith Joy Ross と Richard Avedonのポートレート

(C)YU Art Gallery

Judith Joy Ross (b.1946,Pennsylvania,U.S.A.)
オーセンティックに8X10の大型カメラ、白黒フィルムで正面から撮影したアメリカのポートレート写真家。

Wikipediaにあった彼女のコメントが彼女の写真を十分言い表しているでしょう。
Ross has said: "I basically think people want to be recognized and appreciated, and when you put a big camera in front of them, they think, 'I must be interesting.' Meanwhile, I'm struggling, tripping over the tripod and putting a goofy black cloth on my head. Because we're both vulnerable, that person gives me more of themselves."(Wikipedia)

「人々はみんな存在を知ってもらいたいと思っているし、認めてもらいたいと思っている。彼らの前に大きなカメラを置くと、”私(被写体自身)は興味深い人間に違いない”

その一方で私はといえば必死になって三脚に乗りかかって、変な黒い布を頭の上に乗っけてる。私と被写体どちらも儚く傷つきやすい(vulnerable)ものだから、人は私により彼ら自身のことを見せてくれるの。」

PACE/MCGILL Gallery
Photography-Now:Judith Joy Ross
Steidl:Living with War - Portraits

これらの写真は、写真家自身がそのような被写体の姿をとらえよう意図して撮影していること。写真とはそういうものであり、意図しなければ写らない。