写真を見るとすぐにこの写真がなにを示しているのか読み取れるかと思います。
Behance Network:Alison by Jack Radcliffe
この父と娘の長期プロジェクトを成立させているのは、同じトーンで写真がとられていること撮られていることによって画面の中に写っている娘の微妙な変化に鑑賞者の集中力を持続させる。
アングル、光の当たり方(多くはストロボを用いたもの)、レンズの画角から判断して、これは非演出ではなく、娘の成長過程で起こる出来事や感情の動きを象徴するイメージを「セットアップ」していると考えられる。
では、逆にこれらはセットアップしていない自然な様子を撮影したスナップ写真としてもう一度これらの写真をみてみよう。常にカメラを準備して、毎日毎日、娘の写真を撮り続けてこれらの写真を得ることができるだろう。
つまり、もはや「セットアップ(演出)した」「しない」が写真にとって重要な要因ではなく、「写真は嘘をつく」ことを誰もが知っていることを前提に ”写真が何を語りだすか””写真に何を語らせるか” について優れた作品といえる。
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