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12.22.2011

The Beautiful Struggle - Per Englund & Mlamli Figlan ケープタウン タウンシップ スタイルブック

(C)Dokument Forlag

南アフリカのタウンシップ(アパルトヘイト政策に伴って作られた黒人居住区)に生活する人の服の着方をリアルなファッションとし、またアメリカで産まれたヒップホップカルチャーがタウンシップにたどり着いてどのように受容されたかを編集の軸としたヴィジュアルブック。制作に関わったのが、スウェーデン人おフォトグラファーのPer Englundと、タウンシップに暮らす南アフリカ人のMlamli Figlan の二人。

the beautiful struggle : PER ENGLUND photography
PingMag - The Tokyo-based magazine about “Design and Making ...
Youtube : Mlamli Figlan sings the Sukiyaki Song

Amazon.co.jp : The Beautiful Struggle [ハードカバー]
Per Englund & Mlamli Figlan

12.15.2011

You and I / Ryan McGinley / Vice & Ryan


Ryan McGinley
The Kids Were Alright日本語
Moonage Daydream
Life Adjustment Center
McGinley VS The Olympics(New York Times)
Five Photos
All The Young Nudes
Sketches for Fireworks Displays
Vice Pictures The Hugs 'N' Kisses Issue

An Interview with Ryan McGinley
Ryan Mcginley's Bookshelf
Out of the Closet : The Wardrobe of Ryan McGinley日本語
My Top 10 Art Films
The Vice Guide to Miami Art Fairs
EVERYBODY KNOWS THIS IS NOWHERE OPENING
Nude Colonist
Talking To Ryan McGinley About A Show You're Not At

PORTRAITS BY AND OF HARRY BENSON
Significant Others
GILLES LARRAIN INTERVIEW BY RYAN MCGINLEY PHOTOS BY GILLES LARRAIN
Why Is Jack Walls the Coolest Motherfucker on Earth? By Ryan Mcginley

REMEMBERING DASH SNOW, JULY 14, 2009 WORDS AND PHOTOS BY RYAN MCGINLEY
LILY WHEELWRIGHT - 1982-2007 By RYAN MCGINLEY

Fuck Yeah, Ryan McGinley!
PHH : RYAN McGINLEY - The Kids Are Alright
Twin Palms Publishers : You and I - Ryan McGinley

Amazon.co.jp : Ryan Mcginley - You and I (2011年12月末 - 2012年3月 発売予定)
Ryan McGinley: Whistle for the Wind
Ryan McGinley [ハードカバー] (Rizzoli)
photo-eye Bookstore | Ryan Mcginley: You & I | photobooks
shelf : ライアン・マッギンレー : ユー・アンド・アイ
flotsam books : EVERYBODY KNOWS THIS IS NOWHERE SIGNED EDITION
LIFE ADJUSTMENT CENTER
The Kids Are Alright

12.12.2011

Infra - Richard Mosse リチャード モース


*グロテスクな写真もあるので人によっては閲覧に注意。

Richard Mosse (b.1980 Dublin)

Aperture 203 の表紙に掲載されたピンクに染まった紛争地の写真 - かつて軍隊の偵察隊がカモフラージュされた建造物を写し撮るために使っていた8x10の赤外線のポジフィルム(Kodak Aerochrome)で撮影された東コンゴの紛争地の写真が話題になりました。上の動画の写真家本人の説明によると、コンゴの紛争では部族がゲリラで動いて拠点をもたず留まらないことや、非常に長い期間に渡って続く紛争。その状況の複雑さがマスメディアであっても捉えきれない埋もれたコンゴをいかにして写真で見せたらいいのか考えた末、導き出さした方法とのこと。

The New Yorker : Photobooth Great Mistakes: Richard Mosse Posted by James Pomerantz
Richard Mosse | Photography
Richard Mosse 'Infra' Series
BLDGBLOG: Saddam's Palaces: An Interview with Richard Mosse(2009年のインタビュー)
exhibitions - JACK SHAINMAN GALLERY(展示風景)

なぜコンゴか、なぜ赤外線フィルムか。下にあるJoerg Colberg 氏のインタビューでさらに踏み込んで述べられています。ジャーナリズムについて、テーマへのアプローチについてなどかなり突っ込んだインタビューになっていて読み応えがあります。

Conscientious Extended | A Conversation with Richard Mosse


また、第二次大戦以降最悪、毎月4万人以上の死者が出ているといわれているルワンダ虐殺が引き起こした東コンゴの紛争。あまり日本では報道されていないのかネット上をいつものように探しても情報がありませんでしたが、UNHCR( 国連難民高等弁務官事務所)職員としてコンゴに赴いた 米川正子氏 (@Masako1884) の著書に詳しいとのことでそちらを参照とのこと。

プレカリアート : 世界最悪のコンゴ紛争と私たちとのつながりとは?
コンゴ民主共和国, 旧ザイール - faireal.net
そのガジェット、コンゴ大量虐殺の資金源かもよ?(GIZMODO) - livedoor ...
特集 コンゴ紛争|創成社
資源めぐる紛争 コンゴ民主共和国 - 世界を知ろう! Webギャラリー ...
UNHCRゴマ事務所所長 米川正子 緊急報告 | UNHCRの難民援助活動 ...

ちなみにカラーの赤外線フィルムはFrank ZappaのHot Ratsのカバージャケットや、Jimi HendrixのAre You Experiencedなど主に60年代のロックのサイケデリックな雰囲気を表現するために用いられていました。この写真家の作品履歴を見るといわゆる戦争写真家ではないので、ジャーナリスティックな手法や視点を最初から設定してしまわずに、見る人の目に訴求するであろう方法を使ってこの泥沼の紛争を象徴して見せたという点、アートと、ジャーナリズム両方への可能性を示していることで注目を集めたということが見えてきます。

Kodak : KODAK AEROCHROME III Infrared Film 1443
Kodak Aerochromeの魅力を最大限に楽しむ方法 - Lomography
p.a.r.k: Simon Norfolk - Afghanistan サイモン・ノーフォーク
Pieter Hugo Roger Ballen:南アフリカ共和国で活動する写真家 ...

Amazon.co.jp : Richard Mosse - Infra [ペーパーバック]
世界最悪の紛争「コンゴ」 (創成社新書) [単行本(ソフトカバー)]

12.06.2011

“Jeff Wall, The Crooked Path” ジェフ・ウォール 展覧会



カナダ出身の現代写真において重要な作家、Jeff Wall(ジェフウォール)(些細なことですが..以前みた映像ではまじめそうな美術教師のようだったのに、襟足を伸ばして)ロングヘアーになっています。今年はベルギー・ブラッセル(ブリュッセル)の Bozar で Jeff Wallの個展 "The Crooked Path"が9月11日までありました。その講演会やインタビュー映像から。展覧会には3万人が訪れたようです。

Tate Modernの回顧展(21 October 2005 – 8 January 2006)続くMoMAの大規模回顧展 "In His Own Words" が2007年といったように各国を数年かけて回顧展していますがそのうちにも新作を制作していて、2010年にMarian Goodman Galleryでの個展。つまり海外作家の場合、日本において、主に写真集(もしくはカタログ)で作品を知ることになりますが、モノグラフは5年や10年の作品をまとめたものなので初めてみた作品が5年前に発表されたものというのもよくあることです。


(この動画はフランス語だが..)そうか、写真集(モノグラフ)でその作家のことを知ったときにも、現役であればその作家は新作を制作している。そんな当たり前のことに今更ながら気づきました。もちろん日本の作家に関しては、日本にいればどこよりもアップデートされた活動を、最も早く知ることができます。というわけで以下にジェフウォールの2008年からの作品、Thomas Struth が鉄っぽいものをここ数年撮影しているのも。

Jeff Wall / Marian Goodman Gallery
Thomas Struth / Marian Goodman Gallery

ちなみに今後の展覧会のスケジュールはphotography-now.comで知ることが出来ます。今後のJeff Wallの展示のスケジュールはスペインのサンチェゴデコンポステーラのCGACから、ロンドン White Cubeそしてニューヨークへと続きます。以下、ベルギーでの展示のカタログと、ドレスデンでの展示カタログ”Transit”ファイドンの近作までのモノグラフ。多少、支離滅裂になったポストでした。

Amazon.co.jp : Jeff Wall: The Crooked Path
Jeff Wall: Transit
Jeff Wall: Complete Editio

12.05.2011

Richard Avedon: Darkness and Light リチャード・アヴェドン:闇と光


日本語字幕版はVHSのみ。DVDは字幕の無いものでリージョン1のものが販売されていましたが、現在廃盤。他、図書館などで閲覧可能のようです。この5年ほど、Irving Pennや、またWilliam Klein そしてAvedonなど十分これまで出版されてきたこともあって、関連の書籍があまりでてこなくなってきました。

リチャード・アヴェドン:闇と光 - 武蔵野美術大学 美術館・図書館 ...
Richard Avedon Web Site
Amazon.co.jp : リチャード・アヴェドン:闇と光 [VHS]
Richard Avedon: Darkness & Light [DVD] [Import] (1996)

11.28.2011

alison scarpulla's photostream Flickr

Flickr : alison scarpulla's photostream
Alison Scarpulla Portfolio
alison scarpulla's profile
LODOWN MAGAZINE · MAGAZINE "ALISON SCARPULLA" (インタビュー)
MISS MOSS : Alison Scarpulla
Sophie Maree : Alison Scarpulla (USA)

I totally got impressed with this photographer's works. イングマール・ベルイマンや、ヨーロッパのピクトリアズムを連想するが、複雑に色んなイメージが混在としている。15歳のときにカメラを得て、暗室での多重露光や色んな現像の試行錯誤を繰り返して独学で写真を制作してきた。ニューヨーク在住。

11.23.2011

Ed Panar - Animals That Saw Me / Golden Palms


Ed Panar — Animals That Saw Me / Golden Palms
Ed Panar Official Web Site

自然じゃなくて、都市の風景を撮る写真家が撮った動物写真。

76年にペンシルベニアで生まれ、現在ピッツバーグに在住。ウェブサイトを見ると初めはまだモノの面白さに惹かれているのですが、どんどん形だけで写真を構成しているように見えます。"Golden Palms"は同じファーストネームのEd Ruscha のやしの木のシリーズ(a few palm trees)を連想しますが、LAに移ってきた写真家は、自分のフラットの裏を撮った写真からはじまって、車に乗らないでどんどん歩いていきます。歩いていける界隈で目に入ったどこにでもあるようなモノを写真におさめていくのですが、ウィリアムエグルストンのDemocratic Forestを連想します。興味の無い人にはどうでもいい写真だろうし、ある人にはあるような渋い作風のそんな写真です。写真集にはシャーロットコットンのテキストが添えられています。

motto : GOLDEN PALMS . Ed Panar . J&L
A Photobook With No End | American Photo
photo-eye bookstore : Golden Palms
p.a.r.k: 現代写真論 (晶文社) シャーロット・コットン (著) Charlotte Cotton

Amazon.co.jp : Ed Panar: Animals That Saw Me
Ed Panar's Golden Palms
DEMOCRATIC FOREST
Ed Ruscha: Photographer

11.17.2011

Edgar Martins "The Time Machine"11/19-12/17 エドガーマーティンズ 山本現代


Edgar Martins, photographe cbardouxconsultante

Edgar MARTINS (b.1977, Portugal, grown up in Macao)

ポルトガル生まれ、すぐにマカオに移り、20歳の時にイギリスに行って写真の教育を受ける2009年の写真集"Topologies"が話題になった若手のアーティスト。そのエドガー・マーティンズの個展が白金の山本現代で19日から。この作家をどの側面から紹介したらいいのか考えていましたが、なにより写真の上にある像を見せることで完結する作品なので、まずは作家のサイトのステートメントと写真を見てみてください。

2010年から2011年にポルトガルの水力発電所のサイトを取材したプロジェクト"The Time Machine" ポルトガルの電力会社からの依頼のコミッションワークから発展した作品。
写真集(Trade edition – released November 2011 (date tbc) at the Wapping Project (London))も発売されています。

YAMAMOTO GENDAI : Edgar Martins 「The Time Machine: An Incomplete and Semi-Objective Survey of Hydropower Stations」
Making Art Happen : Edgar Martins, The Time Machine
Prix Pictet : Edgar Martins - The Time Machine
Edgar MARTINS Web Site
Edgar Martins : Wikipedia
不確定性原理 : Wikipedia
p.a.r.k: John Divola: Three Acts ジョン ディボラ(ディヴォラ)

サザビーズなどにいたファインアート専門のアドバイザーの方のエッセイ。最近あったアーティストトークの様子を伝えるもの。工業的造形物を主に撮影していた Walter Nurnberg や、工場労働者の環境に注目したアメリカの Lewis Hine の作品と比較してこのシリーズがいったいどんな性格をもっているのかを述べています。やはりハイゼンベルの不確定理論を引用して聴衆が思考停止してしまうくだりがありますが、それは自分を大きく見せるために引用しているのではなく、しっかり意図と目的をもって写真に応用されていると筆者は念を押しています。
* Francis Hodgson : Edgar Martins - The Time Machine

ちなみにエドガーマーティンズといえば、New York Times Magazineが、彼の写真にデジタルの加工の跡があるということで写真の掲載を取りやめたという事件がありましたが、デジタル時代の写真を考える上で貴重な議論を提供したと思います。

doms magazine : Edgar Martinsとフォトショップでのデジタル合成の ...

Amazon.co.jp : Edgar Martins Topologies
When Light Casts No Shadow
This Is Not a House

11.13.2011

Alexandr Hackenschmied & Maya Deren "Meshes of the Afternoon" チェコ・アヴァンギャルド 映像夫婦


1938年にチェコからアメリカに移住した写真家、映像作家 Alexandr Hackenschmiedと、ウクライナからアメリカに1922年に移住したMaya Deren この二人で出会って出来上がった映画がアメリカのアヴァンギャルド映画のアイコンと呼ばれる"Meshes of the Afternoon"となった。

この夫婦のことを書こうと思ったが、さすがは映画ファン。マヤ・デレンの情報はインターネットですでに多くの方が書かれているので、Alexandr Hackenschmied についてまたここに加筆していきたい。

Alexandr Hackenschmied

Wikipedia, the free encyclopedia -
Alexandr Hackenschmied
Maya Deren
マヤ・デレン - Wikipedia
Maya Deren | Senses of Cinema
イメージフォーラム : 鏡の中のマヤ・デレン -IN THE MIRROR OF MAYA DEREN-
Bubble Pop Electric:フィルムの中のマヤ・デレン
MoMA : Meshes of the Afternoon Maya Deren (American, 1917-1961)



Radio Praha : Czech avant-garde pioneer Alexandr Hackenschmied (Hammid ...
Fototorst – Alexandr Hackenschmied
FOTOTORST www.fototorst.com チェコ/スロヴァキアの写真家 フォトトルスト 選集

Amazon.co.jp : Alexandr Hackenschmied
In the Mirror of Maya Deren [DVD] [Import]
Filmworks X: In the Mirror of Maya Deren
Meshes of the Afternoon [DVD] [Import]

11.06.2011

MoMA New Photography 2011

Exhibition : New Photography 2011
September 28, 2011–January 16, 2012 at MoMA

毎年MoMAの写真部門が選出するNew Photography展は6人のアーティストを選出。アプローチもジャーナリスティックなものから、方法論を提示したもの、アーティスティックな表現のもの、中国のアーティストとバランスが考えられているのが見えます。

New Photography 2011
Moyra Davey(b.1958 Canada)
George Georgiou
Deana Lawson(New York, U.S.A.)
Doug Rickard
Viviane Sassen(b.1972 Amsterdam)
Zhang Dali (b.1963 Harbin, China)

The New Yorker : Photo Booth: New Photography at MOMA
5B4: A New American Picture by Doug Rickard
Moyra Davey | The Grange Prize
A Conversation with Moyra Davey - Big Red & Shiny ARTICLE BY JESS T. DUGAN
p.a.r.k: Viviane Sassen - Flamboya

Viviane Sassenの Flamboyaは写真集がすでに話題になっていてご存知な方も多いかと思います。Doug Rickardは Googleストリートヴューを用いた写真としてよく知られたところ。

11.03.2011

Jerry Spagnoli "American Dreaming"

Jerry Spagnoli (b.1956, New York)

アメリカ・ニューヨーク生まれのダゲレオタイプを用いて制作する写真家。ニューヨーク在住ということでWTCの崩落をおさめた写真が数点。いつの時代に撮られたものかわからなくなってしまうような面白さはありますが、それよりもスクエアのフレーム(実はライカで撮ったものをトリミングしたもの)の荒れた粒子のイメージ - American Dreaming がかっこいい。それがSteidlより写真集になって出版されます。表紙はいうまでもなく、Evansの"American Photographs"のデザインから借りてきています。

American Dreaming by Jerry Spagnoli (Steidl)

Amazon.co.jp : Amercan Dreaming
Jerry Spagnoli: Daguerreotypes
A Couple of Ways of Doing Something

10.28.2011

苔のむすまで 杉本博司 (新潮社)

(C)新潮社

氏の作品を、”写真のための写真”という観点からみてきたし、実際そういった構造を作品の形式に持たせているのだが、この本を読むことで生まれて東京で育ってアメリカに渡って育まれた氏の軸がみえてくる。またさらに雑誌「和楽」という雑誌に連載されたものをまとめたとのことで、「写真家の書いた文章」という括りからの広がり、それは、なんとか消滅の危機を乗り越えながらも多くの人を介して伝えられてきた骨董品や芸能(能)や書籍や歌を通して、明治時代の廃仏毀釈や歴史上の契機に壊されてしてまって現在我々が想像することしかできない太古の文明の姿を妄想している、写真家(芸術家)でありながら、元骨董商であった氏ならではの観点が面白い。


写真に関心があるのならば、丁寧に作品を見ればだいたいわかることですが、大昔の絵師や仏師が残したものを通して日本とはどんな国なんだろうとその分野での知見のある杉本氏の考えを知るには格好の本だと思います。逆に写真というものをあまり知らないでこの本を読むと、杉本氏の術中にはまって作品を見る時にこの本にあるような氏の世界観から逃れられなくなって盲目に氏の作品を崇拝してしまうかも。杉本氏はデュシャンからの影響を述べていることで本人も読者が表徴の裏に幻を見ることを意図して文章を書いたんだろうと勘ぐりたくなるもの。「答えはない。なぜなら問いがないからだ」

読みやすくそれほど難解な文章ではないのでスラスラ読みやすいです。最後の章、表題「苔のむすまで」は語り口の熱が少し上がっていました。

杉本博司『苔のむすまで』|新潮社
写真の履歴 杉本博司『苔のむすまで』青柳恵介

Amazon.co.jp : 苔のむすまで
Rakuten : 苔のむすまで

10.24.2011

Terry Richardson silhouette board 600 Euros

これは異常にくだらない。金持ち用。30体限定。新しい写真集Mom/Dadに関連した写真展がコレットで。

Terry Richardson : from September 26th to November 5th (colette)
Amazon.co.jp : Mom/Dad

Vivian Maier: Street Photographer ヴィヴィアン・マイアー

(C)powerHouse Books

Vivian Maier(b.1926 New York)

ブログ "Her Discovered Work" で作品が紹介されることで初めて注目を集めた、ストリートフォトグラファーのVivian Maier - 彼女のモノグラフが出版されます。

Vivian Maier - Her Discovered Work
Vivian Maier Photographer | Official website of Vivian Maier | Vivian ...
Vivian Maier - Wikipedia, the free encyclopedia
The New York Times : New Street Photography, 60 Years Old - Vivian Maier
Vivian Maier Prints Inc.


すでにこの写真家について書かれている日本語のブログがありますのでそちら参考にどうぞ。経歴を眺めていると2009年に亡くなっていて2010年に初個展ということは自分の展覧会が開かれ、写真集が出版されるという事実を知ることが無かったと推測され、それはとても残念に思われて仕方がありません。ただし上の映像でもあるように彼女の死後発表することに議論もあるようですが、オークションでプリント、フィルムを手にしその価値を発見し写真家への敬意を前提として世界に広く紹介したJohn Maloof氏 の活動は高く評価されうるものであるように思えます。

オフィシャルサイトで改めて写真を見ると、普段はベビーシッター(Nanny)をしながらその合間に二眼のカメラ - ローライフレックスで写し取った写真(特に Chicagoのポートフォリオと、どこで撮られたかはわからない Unknownのポートフォリオ)とても素晴らしい。こんなポートレートはなかなかないように思えます。

ちなみに、セルフポートレートの作品は人が自我に向き合っているのを覗き見しているようで後ろめたい気持ちになって私はきらいなのですが、この人のそれは写りこみを使って実験をしていたり、またローライを抱えてこんな服装をして街にでていったのかと楽しく愛おしく、この無名の写真家のことを伝える価値のあるものだと思いました。カラーの写真もバランスがユニークで今後の未現像フィルムからの発掘も楽しみです。

Journey2Past : Vivian Maier - Her Discovered Work
話題のストリート写真家「ヴィヴィアン・マイヤー」
Vivian Maierがやって来た! - - グラムブログ -
This Is My Americana : Tag Archives: Vivian Maier

Amazon.co.jp : Vivian Maier: Street Photographer
Die Strassenphotographin

10.22.2011

"Requiem Lass" Patti Smith Interview Tmagazine パティ・スミスのインタビュー



New York Times Magazine : Requiem Lass
By A.O. SCOTT | October 14, 2011, 11:15 am

Jimi Hendrixと深いかかわりのある、そして彼女が "Horses"や"Gone Again"をレコーディングした Electric Lady recording studios のことや、Robert Mapplethorpeとのこと、先にこの世を去った人達のこと、ずっとPolaroidカメラで残している写真のこと、メンフィスで冤罪にされ死刑にされかけた少年を支援していることなど、一人のアーティストの頭の中に流れる詩と芸術と音楽と写真と、インスピレーションを得てきた人に出来事、発想。入っている内容に滋味があって、いいインタビュー。彼女のポートレートは、Anton Corbijn によるもの。

West Memphis Three - Wikipedia, the free encyclopedia
Free The West Memphis Three
My Thumb is Numb: West Memphis Three と死刑制度

Amazon.co.jp : Just Kids
Horses
ランボー全詩集 (河出文庫)
パティ・スミス:ドリーム・オブ・ライフ (デラックス・エディション) [DVD]
Paradise Lost [DVD] [Import]
Anton Corbijn: Inwards and Onwards

10.15.2011

Robert Heinecken (1931–2006) ロバート ハイネケン

(C)Nazraeli

雑誌の写真を素材にフォトグラムで制作 雑誌にそのままプリントしたり、GAPの広告をそのまま利用したものなどダダや、またモチーフの選択にシュルレアリスムからの影響がうかがえる MoMAの"Mirrors and Windows"展にも彼の作品"Refractive Hexagon"がフィーチャーされている。好きな作家なので改めて加筆する予定。

Forward Thinking : No Blueprint » text by Robert Goethals, photography by Robert Heinecken
The Magazine : 『現実と幻想』by ROBERT HEINECKE
New York Times : Robert Heinecken, Artist Who Juxtaposed Photographs, Is Dead at 74
Joseph Bellows Gallery - Robert Heinecken - Biography
MoCP : Robert Heinecken 1932-2006: Sex and Food, a Memorial Exhibition
フォトグラム : Wikipedia



Amazon.co.jp : Recto/Verso
Robert Heinecken: A Case Study in Finding an Appropriate TV Newswoman, 1984
Robert Heinecken: A Material History
Robert Heinecken: Photographist

10.12.2011

New Topographics - Joe Deal, Frank Gohlke, Nicholas Nixon, John Schott and Henry Wessel Jr.




NEW TOPOGRAPHICS: Landscape Photography Then and Now
from AIPAD on Vimeo.

(上の動画はAIPADというニューヨークのフェアに来場したコレクターへのレクチャーの様子)

2010年のLACMAの"New Topographics"展を契機に、ロバート・アダムスやルイス・ボルツ以外の写真家の再評価も進み情報がネットでもみられるようになったので以下にまとめておきました。

1975年当時のオリジナルの"New Topographics"展はほとんど注目されずに終わった展覧会だったそうです。一方、ドイツ・日本の写真家には熱心に受け入れられて、その後アメリカのギャラリーやディーラーがそれらの写真を商品として扱うようになったのを受けてまた美術館が収蔵し研究が進み 2010年 ロスアンジェルスの美術館での回顧展へとつながったようです。40分過ぎたくらいから Frank Gohlke がニュートポグラフィックのキーアイデアや当時の状況を話しています。Frank Gohlke の写真家ならではの視点が印象的です。

ASX : REVIEW: “New Topographics” (2009)

アメリカの美術館による評価まで、この一見退屈な(しかし美しい)風景写真が評価されるまで35年かかったことになります。

Joe Deal
Joe Deal’s Western Landscapes - Slide Show - NYTimes.com
Images Found : Joe Deal
Joe Deal: Southern California Photographs, 1976-86

Henry Wessel Jr.

MoCP : Henry Wessel Jr.

John Schott
John Schott
George Eastman House John Schott Series

Nicholas Nixon
Nicholas Nixon
Image Found : Nicholas Nixon
MoCP : Nicholas Nixon
Nicholas Nixon and the Brown Sisters
The Brown Sisters: Thirty-Three Years 

Frank Gohlke
Frank Gohlke
Frank Gohlke: Thoughts on Landscape
Accommodating Nature: The Photographs of Frank Gohlke (Center Books on American Places)

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この回顧展はサンフランシスコ、オーストリア、ドイツ、オランダを終えて、スペインのビルバオに行きます。各地の展覧会で観衆にインスピレーションを与えていることでしょう。

New Topographics Traveling Exhibitions
Nederlands Fotomuseum
Rotterdam, Nederland
25.JUN.2011_11.SEP.2011

Bilbao Fine Arts Museum
Bilbao, Spain
17.OCT.2011_8.JAN.2012

George Eastman House で開かれた New Topographics (1975) Contemporary Photographers Toward A Social Landscape(1966) といった展覧会がアメリカではさほど話題にならなかったものが、海外では重要な出来事として記憶され影響を与えたのは興味深い現象です。

UNFRAMED : Renewed Topographics (ルイスボルツの撮影した建物のその後の様子)

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Amazon.co.jp : New Topographics
Reframing the New Topographics (Center Books on American Places)