2.26.2010

オウテカ、ホアン・アトキンスだけでなくクロード・ヤングまで 2010.6.4

Autechre,Juan Atkins,Claude Young 2010.6.4 (FRI) OPEN/START 22:00~
場所:ディファ有明
先行予約:2010.2.27(土)Onlineストアにて。

先行販売は 2010.3.02(火) START :
disk union(渋谷CLUB MUSIC SHOP / 新宿CLUB MUSIC SHOP / 新宿本館1F / お茶の水CLUB MUSIC SHOP / 池袋店 / 下北沢店 / 吉祥寺店 / 国立駅前店 / 町田店 / 淵野辺店 / 千葉店 / 柏店 / 北浦和店)

(上記Beatinkのサイトより転載)

詳細はBEATINKのウェブサイトを。

オウテカ、ホアン・アトキンスだけでなく確か活動休止していたであろうクロード・ヤングまで。一見イギリスのオウテカとデトロイトのホアン・アトキンスは離れていて意外なラインナップのようですが、オウテカ、またレーベルWarpがデトロイトからの影響をずっといい続けていることは知っていたのですが、日本でこのようなイベントがあるのは斬新だと思います。ジェームステイラーとキャロルキングのジョイントコンサートの告知を聞いていて実感湧かなかったのですが、こういうのはアリなんですね。

Basement Jaxx 生産限定3枚組 ”スカーズ/ゼファー スペシャル・エディション”

(C)hostess

五枚目のScarsZephyrを2in1にしてスカーズ/ゼファー スペシャル・エディション(3枚組)というわけ。

ちなみにどちらかというとアンビエントでメローな”Zephyr”は”Scars”と元々セットでリリースする予定だったそうですが、結局別々にリリースされたもの。つまり、このスペシャルエディションが本来の姿だったということになります。

iTunes: BasementJaxx - Zephyr

そしてジャケットはというと、やっぱりそのまま二つのCDのカバージャケットを足しただけのもの。アートワークはイギリスのBIG ACTIVEです。

イギリスのデザインや、フォトグラファーのニックナイト(Nick Knight)、イギリス映画(例えばフローズン・タイム )の映像にしても、デジタルのノイズをも取り去った視覚的に不自然だけれどもクリーンでツルっとしたデザインをするものが好まれる印象があって、これもお国柄なのかとずっと興味をもってみていました。

GASBOOKから発売された作品集”Big Active (Gas book (02))”の中身はこんな感じです。




この視覚的効果を私なりに即席で分析すると、目で見ているものは写真のように見えるのだけれども、CGで作られたことは脳が知っている。それが引き裂かれた認知となってシュールリアリスムに近づく効果を得る、そういったところでしょうか。好きか嫌いかというとあまり好きではないのだけれども。



Myspace:http://www.myspace.com/basementjaxx
http://www.basementjaxx.net/

2.25.2010

DJ HARVEY 2010 tour of Japan決定 5月2日 RAINBOW DISCO CLUB

北海道から福岡まで沢山の場所を回るようなのでClubberiaより下記転載。

「DJ HARVEY 2010 tour of Japan」
出演者:DJ Harvey (Locussolus, Map of Africa / Black Cock // LA)

2010年 4月
23 (金) @宇都宮NEST
24 (土) @札幌PRECIOUS HALL
25 (日) @旭川BASSMENT
28 (水・祝前) @名古屋MAGO
29 (木・祝日) @愛知ASIA
30 (金) @広島MUGEN

2010年5月
1 (土) @太田RAISE
2 (日) RAINBOW DISCO CLUB晴海客船ターミナル臨港広場特設ステージ *Daytime outdoor party
3 (月・祝日) @福岡DECADENT DELUXE
4 (火・祝日) @新潟PRAHA
5 (水・祝日) @江ノ島OPPA-LA
7 (金) @大阪TRIANGLE
8 (土) @西麻布ELEVEN

*Artist promoted & Tour coordinated by HITOMI Productions, Inc.
DJ Harvey Myspace

強気のブッキングですね。RAINBOW DISCO CLUBについてはTwitter、また、WEBにて告知されています。

出演はDJ HARVEY,そしてQuiet Village/radio slaveのMatt Edwards、そして日本からはKENJI TAKIMIと今のところなっています。

チケットはすでに発売開始。10/3/1(月)10:00~10/3/14(日)18:00 <早割券>一般発売とのこと。いずれ全容が見えることと思います。西麻布ELEVENは2月18日のOPから豪華ですね。

Stefanie Schneider 期限切れのポラロイドフィルムを使って制作する写真家

(C)Hatje Cantz

Stefanie Schneider (born 1968 in Cuxhaven) ドイツの1968年生まれ、LAとベルリンを拠点にする写真家です。以下にまとまったアーカイブを掲載しておきます。映像を見れば一目瞭然で期限切れのポラロイドフィルムを使っています。またタイトルや映像を見ると映画や音楽への静かな言及も見られます。

instantdreams.net : Life’s a Dream:The Personal World of Stefanie Schneider
29 PALMS : "29 PALMS, CA".

Instant Light: Tarkovsky Polaroids タルコフスキーのポラロイド ...
Robert Frank "Polaroids"(Steidl) ロバートフランク新刊 ”ポラロイド” - park
La Collection De Photographie D'agnès b アニエスb.の写真 ...

Amazon.co.jp : Stefanie Schneider: Stranger Than Paradise
29 PALMS, CA
Stefanie Schneider

2.24.2010

キヤノンのデジタル一眼レフに - シグマ 50mm F1.4 EX DG HSM

35ミリ(一般的なフィルムサイズ)のフィルムカメラの場合、その使っているカメラボディ(本体)に”画像”の色や彩度,コントラストなど属性が左右されることは実質的になく、使うフィルムとレンズの組み合わせが写真の色やコントラスト、彩度の特性を決定します。

ではデジカメはというと、まずなにより(フィルム部分が本体に組み込まれているも同然だから)画像の質はそのままカメラボディ本体が左右、その次に使うレンズが特性を作ります。

フィルムカメラの場合は、カメラ本体とフィルムとレンズが高かろうと安かろうと関係なく好みの組み合わせを見つけて個性を楽しむことができましたが、デジカメの時代になるとカメラに使われている部品のグレードなどのスペック的なところへの依存が大きく、使いやすい画像を得ることができるかにかかっています。(もちろんあえて機種ごとに異なるデジタルのノイズを楽しむということは考えられますが)

キヤノンのデジタル一眼を使っている方も多いと思います。50ミリのレンズを標準レンズと呼んで(人間の目で見える範囲よりちょっと狭く、ちょっとだけ望遠気味に見えるのですが)基本のレンズとされていて、私も頻繁ではありませんが使っています。

(C)Canon

最初に使ったのがCanon EFレンズ 50mm F1.8 IIという廉価版のレンズ。プラスチックで出来ていてAFでピントが合焦するまでやや遅くは感じますが、これがよく写る。キヤノンの全商品の中で一番コストパフォーマンスが高い商品だと思います。キヤノンの一眼デジカメ使っている方、全員にお勧めできるレンズです。

(C)Canon

次に使ったのがCanon EFレンズ 50mm F1.4 USMというレンズで実売価格が4万切るくらい。単焦点のレンズでそこそこの価格なのでF1.8IIよりはよく写るだろうと買ったのだが、これがなかなかうまくいかない。作りもいいし、AFも早い。ただ1993年発売ということでデジタル一眼との相性が悪いのだろう。個体差もあるのかもしれないが、画面で見る分には問題ないのだが出力すると必ずしも適切な画像が得られなかった。

2007年1月26日に出たレンズ”EF 50mm F1.2 L USM”これは最高級。価格は19万4,250円ということでまず一本のレンズに払えない金額。きっと写りはいいのだろう。ただやっぱり買えない。

というわけでここで紹介したいのがシグマというメーカーの50mm F1.4 EX DG HSMというレンズだ。

(C)シグマ

正直、純正ではないレンズメーカーのレンズを使うことにためらいがあって初めて使うシグマのレンズだったが、これが値段の割によく写るレンズ。

Amazon:シグマ 50mm F1.4 EX DG HSM

ASCII.jp:シグマ VS キヤノン 標準レンズ4本勝負(2008年08月04日)
デジカメinfo:シグマ50mm F1.4 EX DG HSMはこのクラスでベストの光学性能

2.23.2010

"Fototorst" - Miroslav Tichy (Fototorst) チェコの出版社 Torst の写真集 ミロスラフ・ティッシー


(C)Torst

チェコの出版社 Torst。その出版社がチェコの写真家のピクトリアルなものから、ドキュメンタリ、アヴァンギャルドまで網羅し継続して発刊してきている写真家の選集が "Fototorst"

2004年の展覧会でようやくその存在を初めて知られるようになったミロスラフ・ティッシー(Miroslav Tichy)Jan Saudek、また画家のミュッシャ、そして日本ではあまり名前の聞かない人まで数多くの写真家の写真集を重版なしで出版しつづけています。版径(18センチX16センチくらい)が小さいため安価に抑えられている点もいい。




ちなみに上に写真集を紹介する動画を貼ったミロスラフ・ティッシーは1926年生まれのチェコのアーティストで、プラハのAcademy of Fine Arts で画家になるのを学んでいたのが1948年に共産党による統治が始まることで女性の肖像ではなく、労働者の絵を描くことを求められるものの拒否することで兵役につくことが強制された。その後も地元に帰ったティッシーは政治体制から距離をとりつづけ、60年代頃から自作のカメラで女性を撮影することに専念した。その後ソビエト体制。1985年に再び絵を描くことに取り組み、1989年にチェコはビロード革命により民主化された。(Wikipedia)

, "First of all, you have to have a bad camera", and, "If you want to be famous, you must do something more badly than anybody in the entire world."
(なによりまず、悪いカメラを持つべきだ。もし有名になりたかったら、世界中の誰よりも酷く何かをしなければならない)


実際自作のカメラはみすぼらしく、写真を撮られた女性たちも本当に写るカメラと思っていなかったためティッシーの好きなようにやれていたときもあったのだそう。

プラハは小さな街ですが、カフェやギャラリーを併設した良い書店が街中にいくつかあって、自由に本が読めなかった冷戦時代を体験しているからでしょうか・・・ 本への愛情をそこかしこに感じました。

p.a.r.k: FOTOTORST www.fototorst.com チェコ/スロヴァキアの写真家 フォトトルスト
TORST:Wikipedia
ミロスラフ・ティッシ- | タカ・イシイギャラリー / Taka Ishi Gallery 
ZEPHYR| MIROSLAV TICHÝ |
MIROSLAV TICHY | VICE 日本

Miroslav Tichý - photographer - home 
Miroslav Tichý show uncovers unseen images | Photography | Agenda | Phaidon 

Amazon.co.jp : Eva Fukova (Fototorst)
Josef Koudelka (Fototorst)
Jan Sagl (Fototorst)
Miroslav Tich (Fototorst)
Tichy

2.22.2010

New RadicalsとEugeniusつながり - 服の模様



これもラジオでかかってた曲。見事な能天気な一発屋ぶり。突っ込むところが沢山あるPVですが、いい曲だと思います。歌詞の内容は若者への応援歌。Tシャツが汗で汚れてるのか気になっていましたが、どうもミッキーマウスのプリントが洗濯し過ぎて取れているだけということがわかってほっとしました。現実を知りすぎている中学生に夢をもたせるため音楽の時間に歌わせましょう。

New Radicals / BARKS アーティスト
Maybe You've Been Brainwashed Too

iTunes:New Radicals

余談ですがvo.の人が羽織っている服で思い出したのが、スコットランドのバンドEugenius(& Vaselines)のPV。同じウィンドウブレーカー着てると思ったら全然似てませんでした。むしろギターに二本線。記憶もあいまいなものです。


Eugenius - Blue Above The Rooftops


iTunes:Eugenius
icon

Steso Songs & Lene Lovitch ステソソングス リーナラビッチ ゴス 神経症

(C)Photo: Camilla Lindberg Cover: Maria Stenström

スウェーデンのSteso Songsという歌手。
ラジオでかかっててとても耳に残る曲でしたが、Myspaceのプロフィールも見るとなんだかポーズはぎこちないし...自分で作ったであろうPVはこんな感じ(Rock Meって腕に傷つけてたり、父親との写真..)で歌詞の内容も内省的でどういっていいのかわかりませんが気になります。曲は印象的ですが、割と痛々しい。



ずっと前にみたパンクロック/ニューウェブのドキュメンタリ見たときにみてすごく違和感のあったリーナラビッチ(Lene Lovitch)を思い出します。リーナラビッチはかなり確信犯的ですが。



Steso SongsはiTunesで配信されていましたがLene LovitchはiTunesにも残念ながら音源がありませんでした。ステソソングスのシングルEPは”The Worse"(タイポグラフィ、HMみたいでカッコイイ)でアルバムは"Now,It's Dark"です。

また、Psykakuten(サイカクテン)というユニットを組んでアルバムもリリース。二枚組みでディスク1のタイトルが全部”Maybe Tomorrow”(きっと明日は..)なのがヤバイです。
Youtube : Psykakuten - If I Could Love I Would
Amazon.co.jp : Maybe Tomorrow
iTunes:Steso Songs - Now it's dark

Steso Songs "Now It's Dark" >> COCOHEART
Indienative» Blog Archive » 北欧の森ガール Steso Songs Live ...

Klasse Prof.Thomas Ruff - トーマスルフの生徒達

(C)Aperture

Klasse Prof.Thomas Ruff (Students of Prof. Thomas Ruff - トーマスルフ先生のクラス)

こんなサイトがありました。早くも美術館やギャラリーで目にする写真家もいます。ただトーマスルフで検索すると目に触れるようになっている、そんなことが意外と重要なことです。ルフ自身は、1974年にカメラを手にして夕方行われる写真教室に通い、徐々に実験的な手法へ。1977-85の8年間 Düsseldorf Art Academyにおいて、ベッヒャー夫妻の元で写真を学びます。

ARTiT : トーマス・ルフ
Thomas Ruff - Wikipedia, the free encyclopedia
Tate Magazine Issue 5: Thomas Ruff
foto8 : Thomas Ruff interview

Amazon.co.jp : 美術手帖 2012年 08月号 [雑誌](特集でルフについての解説)
The Dusseldorf School of Photography
Thomas Ruff: Jpegs
Thomas Ruff Nudes
Thomas Ruff

2.20.2010

古いデジカメには、もしかしてクラス2(Class2)のSDカード - TS4GSDHC2

(C)BUFFALO

古いコンパクトデジカメで500万画素しかないカメラ(IXY DIGITAL L2)が写りがよくていまだに使っているのですが、対応SDカードがClass2まで。いつの間にか記録メディアのSDカードがClass2(2MB/sec)→Class4→Class6になっていてなかなか見つけるのが大変でした。

同じように古いデジカメを大事に使っていてSDカードをお探しの方、アマゾンにひとつだけクラス2の商品がありました。

*実際に購入の際には必ずデジカメメーカーのサイトなどで対応情報とSDカードの使用可能な容量を確認することをお勧めします。

Transcend SDHCカード 4GB Class2 永久保証 TS4GSDHC2

関連するリンク:トランセンド:TS4GSDHC2

Photo-eye: THE BEST BOOKS OF 2009から(その1)

(C)Steidl

写真集に関して詳しい情報が多く参考になるPhoto-eyeで写真家、出版社、編集者、評論家がその1年間に発売された写真集を選出しています。

THE BEST BOOKS OF 2009(Photo Eye)

それぞれ日本の書店で見るもの、写真家の名前すら聞かないもの、またそれぞれつけられたコメントを見るのが楽しみです。このリストを数回かけてじっくり見て行きたいと思います。

9人と最も多い選出を受けている本は身も蓋もないただやはりというかロバートフランクの回顧展のカタログ Looking In.Robert Frank's The Americans.Photography が選ばれています。

次がMARK STEINMETZというあまり日本で名前を聞かない写真家の”Greater Atlanta”が大きな注目。マグナムのJim Goldbergのコラージュを多用したユニークな編集で、戦地となった国からの避難民をドキュメントした写真集Open See近年注目を集めるスウェーデンの若手の写真家JH ENGSTROM の本も選ばれています。

ここまでみてきて選者の好みの問題もあるでしょうが、ナレーティブフォトグラフィ(Narrative Photography)、社会との接点をもった広がりを持つ作品が写真集では注目を集めた年となりました。

(via:James Lomax - Narrative Photography)

後半はまた後ほど。


関連記事
p.a.r.k: あるカップルの所持品のオークションカタログ-the
Mitchell "Mitch" Epstein(ミッチエプスタイン) - "American Power" 工場の写真
Doug DuBois "All the Days and Nights"(Aperture)
Robert Adams: Summer Nights, Walking(Aperture) ロバートアダムスの夜の風景写真集

The Photographers' Gallery | Jim Goldberg: Open See

六代目三遊亭圓生 落語研究会の映像全集(DVD)下巻が発売!(2010年3月)

(C)Sony Music

昭和の名人六代目三遊亭圓生の奇跡のDVDが一年半ほど前に発売され長年落語を楽しんできている先輩たちにも大好評。演目数はたっぷりあるので、続いてその下巻が同じくDVD12枚セットで3月3日に発売です。


(C)Sony Music

こんなご時世にもお金がうなるほどあるという方は「圓生百席」六代目三遊亭圓生[完全盤](207,060円)がありますのでそちらをどうぞ。沢山の方が買えば景気浮揚してもっと笑顔になるかもしれませんね。

Amazon.co.jp : 落語研究会 六代目 三遊亭圓生 全集 上 [DVD]
落語研究会 六代目 三遊亭圓生 全集 下 [DVD]
古典落語名作選 其の二 [DVD]

Guy Bourdin: In Between ギイ・ブルダン


(C)steidl


今なら簡単に別撮りにして合成すればいいという話でもあるんだろうが、実写の質感が出す絵の力に驚かされる。シュールリアリズムでありながらグラマラスな夢の中に没頭しているかのような彼の写真。20世紀を代表するファッションフォトグラファーのうちの一人。

http://www.guybourdin.org/
Guy Bourdin Photographer

In Between - Steidl
i-D online : Guy Bourdin: In Between
Guy Bourdin Polaroids | LN-CC
Guy Bourdin: Vogue legend | Art and design | The Guardian

Sebastian Kim セバスチャンキム ファッション


Amazon.co.jp : Guy Bourdin: In Between
Guy Bourdin
Guy Bourdin (Stern-Fotografie)
Guy Bourdin
Guy Bourdin: Polaroids

1万以下のデジタルカメラを前にして YASHICA EZ F525

(C)exemode

YASHICAと言えば日本の名門カメラメーカーですがデジカメだしてるのかと思ったら、名前だけ新しい製造メーカーに受け継がれていたんですね。レンズを長野で作ってるというわけではなくちょっとがっかりしましたが、このカメラ、単4電池で動くから電池切れてコンビニで買えるし、高い専用電池を買わなくていい、あと古いデジタルコンパクトカメラの中古買うと使えるSDカードに制限があったりするけどSDメモリーカード(2GBまで対応) / SDHCカード(4GBまで対応)

画素数もいまや画素数競争で携帯電話でもすごい画素数でファインで撮っちゃうと逆にサイズを小さくするのが面倒。500万画素あればメールに添付、ブログやウェブにも使えるし結構いいんじゃないかと思いました。

EZ F525:Yashica オフィシャル
価格.com: EZ F525:Yashica オフィシャル

Amazon:YASHICA 500万画素デジタルカメラ EZ F525

ここまで書いてもっと手ごろなカメラがありました。さすがにOEMとはいえオリンパス、ペンタックスが1万切るカメラを売るとは複雑な気分ですがデジカメゆえといったところ。デジカメは部品を元に組まれたユニットを熟練工でなくても組み立てれば体裁が整うわけですがフィルムカメラならその値段では作れません。逆に言うと中古カメラ屋で売っている銀塩カメラはエンジニアが限られたコストのなか、いいカメラを作ろうと競いまくったそれはそれは素晴らしい宝の山となって見えます。

2.18.2010

"Mirrors and Windows": American Photography Since 1960"(MOMA) by John Szarkowski シャーカフスキーの『鏡と窓』


(C)Little Brown & Co

先日横浜美術館にいった際に、シャーカフスキーのキュレーションしたかの有名な展覧会のカタログ”Mirrors and Windows: American Photography Since 1960” が図書館にあるのを見つけました。(このカタログの現物をみていなかったにも関わらず、この展覧会について述べられた文章を通してもっていた固定概念による)私がもっていた印象とは異なり実に様々な写真が取り上げられていることに驚き、さっそく古書をみつけ注文。



カタログに収録されている(展示された)写真は、ダイアン・アーバスやデュアン・マイケルズといった鏡(自らの内面を知るためにカメラを使う志向)を代表する写真家、そしてリー・フリードランダーやロバート・アダムス、ゲイリー・ウィノグランドといった窓(カメラを外の世界を見るための手段として使う)を代表する写真家による写真が収められているとよく見る前には思っていたのだが、そういった単純な区分けではなくどちらがどちらとも言えない写真も多く、モチーフや手法も多種多様。

デュアン・マイケルズの寓話的でユーモアのあるシーケンスで組んだ作品もあれば、美術家のロバート・ラウシェンバーグのコラージュ、ウォーホールのシルクスクリーンの作品。写真家もリチャード・ミズラックの初期の作品、リンダ・コナーに、エリオット・アーウィットとウィノグランドが隣り合わせ。前書きでシャーカフスキーが述べているように、この展覧会は”写真家”の展覧会ではなく”写真”についての展示だということがわかります。






どの写真史の本でも1章は割り当てられている 『鏡と窓』の項を読んでずっとわかったつもりでいたのですが、やっぱり自分で原本にあたってみないと思い違いしているというのが現時点での感想。

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その後シャーカフスキーによるプロローグを読むと、この "Mirrors and Windows" 展、またアメリカの1960年代における写真がどんな状況だったのか臨場感をもって知ることができる。

50年代はグラフ雑誌が写真家の活躍の舞台だったが、60年代に入って写真家が発表する手段として書籍や展示という選択肢がてできた。グラフ雑誌の衰退の理由として、テレビの普及、安い航空券が手に入るようになった(海外旅行を通して直接外国を知ることできる)ことがその要因として挙げられ、大衆(読者)のエキゾシズムを写真はもはや喚起できなくなった。さらにベトナム戦争は”こと”が大きすぎて、どの写真もこの戦争は一体何なのか.....その説明の役割を果たす能力を欠いていた。つまりアメリカ人にとってあの戦争は政治的、軍事的、倫理的な意味より、むしろ心理的な問題としての意味をもっていた。その心理的なインパクト、そのショックを思い起こさせたのが(報道写真ではなく)ダイアンアーバスの写真だったというわけだ。絵画ではなく写真を学ぶ学生が増え、また前世代の職人的な写真家(例えばアンセル・アダムス)から、写真学生の関心は制作(craft)ではなく中身(content)へとゆるやかに移って行った。...などなど(つづく)
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どの写真家が窓か鏡かという話ではなく、1960年以降の写真にみられる、自己表現の手段として (a means of self-expression)の写真、もうひとつが探求の方法 (a method of exploration)として写真、そんな写真としてのメディアの可能性が拡大したことを宣言することを意図して企画された展覧会がこの"Mirrors and Windows"だったとみてとれる。

ちなみにこのカタログは絶版。マーケットプレースではまだ買えそうです。ペーパーバックで印刷も展覧会当時の出版なので良くはありません。もちろん横浜美術館の図書館などでも閲覧可能。

他に John Szarkowski の編集した本で入手しやすい本 The Photographer's Eyeも写真を学ぶ人がまず初めに手にする本でお勧めです。(テキストは英語ですが文字数はあまりないのでトライしてみてください)

書肆小笠原:6277 Szarkowski, John[ed.] (ジョン・シャーカフスキー編)
TIME.com:Art: Mirrors and Windows
The Highlights,Reframing Mirrors and Windows, Farrah Karapetian

Amazon.co.jp :Mirrors and Windows: American Photography Since 1960. Catalog of Exhibition Held Museum of Modern Art, July 26-October 2, 1978
The Photographer's Eye
現代写真論
写真の読み方: 初期から現代までの世界の大写真家67人

h&s ヘッドスパクリームとプレディアリラックスヘッドスパ

(C)Amazon/h&s

やけに友人が気持ちいいと3回くらいいってたのでメモ代わりに。色々考えすぎなんで薦められましたが、リラックスするらしいです。関心のある方は参考まで。

以下リンクです。送料の兼ね合いですね。
Amazon:h&s ヘッドスパクリーム 200G
楽天:h&s(エイチ・アンド・エス) ヘッドスパクリーム 200g

(C)コーセー

こちらも人気の商品のようです。
楽天:コーセー プレディア リラックス ヘッドスパ 310g

追記
実際”h&s ヘッドスパクリーム”使ってみたのですが香りもいいし、頭の緊張がとれて確かにいいものだと思います。実際の効能は髪を健康にして、地肌の乾燥を防ぐそうです。

Funk there, Hawthorne Headhunters EP - She wanna available on iTunes and your local good record store


リハーサル。音楽の才能に恵まれている人たちのドキュメント。自らの殻なんか初めからないかのようにズル剥けです。


完成したトラック。

基本的にR&Bなんだろうけど、それにしてもアブストラクト。プリンスの影響はダムファンクしかりあるとは思いますが素晴らしいクオリィティにあってかつ幅広く愛されるであろうトラックといえるでしょう。

BABY RECORDS' BLOG: HAWTHORNE HEADHUNTERS
diskunion: HAWTHORNE HEADHUNTER / HAWTHORNE HEADHUNTERS EP

iTunes:HAWTHORNE HEADHUNTERS EP
icon

2.17.2010

Club8 "The boy who couldn't stop dreaming スウェーデンのポップス

(C) tearbridge international

アマゾンにお勧めされた スウェーデンのポップデュオの2008年の作品のジャケット。意味は全くわからないけどスウェーデンに根ざしたなにか文化的な意味はあるのだろう。スクウェアのフォーマットでこのバランスと構成要素は目をひきます。いい写真。


なかなかのキラーチューン。

http://www.myspace.com/club8
http://www.club-8.org/

iTunes:Club8 "The boy who couldn't stop dreaming.
Amazon:ザ・ボーイ・フー・クドゥント・ストップ・ドリーミング

2.16.2010

写真集を参照する理由も様々で面白い- プレイボーイのプロフェッショナル、ザンダーと体位、

(C)Chronicle Books

アマゾンのレビューを私もよく参考にしますが他の人のものの見方や、写真集の使われ方にあっと驚くものがあって、どうとでも解釈が開かれている写真らしいなと思うことがよくあります。

プレイボーイ写真制作のプロの仕事(スタイリスト、アートディレクター、ヘアメイク、そしてモデル)を見たり、人体デッサンの参考、ダイエットやトレーニングのモチベーション維持の為、部屋のインテリアとして..などが見られます。

Playboy: Brunettes

(C)Harry N. Abrams

このザンダーの写真集のレビューが興味深かった。(以下Amazonのレビュー欄から転記)

”服屋の旦那さんが「参考書だ」”として”ワークパンツやジャケットが豊富で「その人だけの服」や「ワークドなのにドレスドへ流用が出来るデザインの豊かさ」を強く意識をしている為に、この本が表す職業別で格好が違いそれぞれの用途に人と服が上手く合わさっている姿が素晴らしいものなのでしょう。 ”

August Sander - 7 Volume Set



少しジャンルが飛びますが、体位を紹介するこんな写真集もあります。レビュー評価もなかなか高い。

部屋のインテリア、女性への理解を助ける情報として、硬い本ということで凶器になるなんて意見も。人体デッサンの参考への提案へjavascript:void(0)も。

Lesbian Sex: 101 Lovemaking Positions

(C)Harry N. Abrams

逆に記録目的に撮影されたものが、レビューを見る限り同じメッセージを伝えているこのような本も写真らしくまた面白いです。

The Universe: 365 Days

Lewis Baltz(ルイス・ボルツ)の写真集がSteidlより再発

(C)Steidl

Lewis Baltz: 89-91

同じくSteidlよりLewis Baltzの写真集が同時に複数発売されるようです。Steidlの旺盛な出版は、写真集出版業界の中で特に際立っていますね。表紙を見ると初期のカルフォルニアの都市化、平均化していく住宅の風景のシリーズのようですが、あまり詳しくないので私も勉強することにします。

George Eastman House:Still Photograph Archive 108 Selected Images
AMERICANSUBURB X:INTERVIEW: "Interview with Lewis Baltz"

本の内容についてはまたSteidlのオフィシャルサイト・ルイスボルツのページに情報がアップされるはずです。
http://www.steidlville.com/artists/10-Lewis-Baltz.html



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New Topographics/ニュー・トポグラフィックス (Steidl)の写真家達メモとLACMA