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10.07.2011

Magnum Photographer Paul Fusco talks to CNN about Chernobyl


Magnum Photographer Paul Fusco talks to CNN... 投稿者 BeyondPixBroadcast


(ジャーナリスティックな)写真が世界を変えることができるか、時折出てくる命題ですが、マグナムの写真家 ポールフスコ (Paul Fusco)は現在日本で起こっている状況を見ていらだちながら自分に問いかけているようにも見えます。この"Chernobyl Legacy"(チェルノブイリの残したもの)というシリーズを以前見たときには、ショッキングなものを見せつけるジャーナリスティックな写真の暴力的な面にばかり気をとられていたのですが、少なくとも現実に起こったことを正確に記録することができる写真を、今現在起こっている類似した事例(福島第一原発事故)に直面している我々に突きつけられると、なるほどこういう力が写真にはあるのかと考えるようになりました。

とはいえ、再生された回数、現在のところ148回。そんなものかとも。私自身もこんなことが日本で起こる可能性があるなんて想像することすら抵抗はあります。

Magnum In Motion : Chernobyl Legacy
Paul Fusco's Chernobyl Legacy Book

10.05.2011

Alec Soth "Niagara" アレックソスのナイアガラ Magnum In Motion スライドショー

マグナムのサイトにあったアレックソスのプロジェクト"Niagara"のスライドショー。本人が自作を語ることプラスアルファの出来で最後まで飽きずに見ることが出来ました。ユーモア、アイロニー、詩情といった質があります。

Magnum In Motion :Niagara by Alec Soth
Creative Director : Claudine Boeglin
Alec Soth : Niagara
p.a.r.k: Alec Soth - Broken Manual アレックスソスの”ブロークンマニュアル”

Amazon.co.jp : Alec Soth - Niagara

10.03.2011

Jean Gaumy ジャン・ゴーミー D'Apres Nature



Jean Gaumy (b.1948 Pontaillac, France)

マグナム : ジャン・ゴーミー
Jean Gaumy - Wikipedia, the free encyclopedia

漁業や監獄を取材などしていたそうですが、TOKYO PHOTOでも出展されていた"D'Apres Nature"という写真集。2010年のナダール賞(Prix Nadar)を受賞。この写真集はかっこよかった。日本の松江泰治氏と柴田敏雄氏の作品を連想しましたが、コントラストがもう少し高くてもっと荒れてる映像。下のサイトで画像を見ることができます。

"D'après Nature", le Prix Nadar 2010, en images
Le livre "D'après nature" du photographe Jean Gaumy remporte le Prix Nadar 2010

マグナムストア : D'Apres Nature(プリント付き)
Amazon.co.jp : Jean Gaumy: D'Apres Nature
Men At Sea (Photography)

10.01.2011

Mariko Shindo 進藤万里子 "Bibo" 蒼穹舎 『 bibo – SP KL TK – 』 ツァイト

進藤 万里子 Mariko Shindo(b.1980 Tokyo)

ナディフに ”高松次郎 言葉ともの ―純化とトートロジー” を見に行ったときにみつけた新刊。10月1日発売ということで、今日出たばかりの本。何が写っているのかわからないのですが、モノクロでスナップした街の部分ではあるようだけれども、ただれた染みの様。ネットで調べてもよくわからなかったのですが、ちょうど写真展がツァイトで開かれるようで楽しみに見に行ってみたいと思います。

進藤 万里子 写真展 『 bibo – SP KL TK – 』 2011/10/08~2011/11/05 ツァイト・フォト・サロン
Bio : 進藤 万里子 Mariko Shindo(via Zeit-Photo)
蒼穹舎
mariko Shindo "bibo" Mar.28-Apr.26, 2006 進藤万里子 作品展 "bibo" 都市のブログ
横浜市民ギャラリー : III. 現代の写真表現

Hiroh Kikai 鬼海弘雄 Tokyo Portrait 東京ポートレート



恵比寿の東京写真美術館の鬼海弘雄氏の「東京ポートレート」の会期が終わりました。元々写真を本や雑誌でよくみて知っていたので、見る前はそれを確認しにいくつもりでいったのですが、実際写真展でみるとこれはいい展示でした。本の印刷でも鬼海氏に撮影された人物の様子はわかるのですが、やはりプリントの立体感で見ると全く違う。一人ひとり目線をこちらに向けている被写体と向き合うと人物の風貌や身につけているもの、そのディテール、目。

長い壁を使って途中額のサイズを変えたり、プリントの大きさを変えてリズムに変化をつけながらも、基本的に同じ額にいれられ横に並べられたポートレートを次々見ていくと、撮影場所の浅草、その性別や職業や年齢、一切の記号がぼやけて、続けて彼らが存るというその存在だけがむき出しになって圧倒しにかかってくる。そんな感覚を味わった展示でした。途中に東京迷路(Tokyo Labyrinth) も20点ほどあって満足した展示でした。

鬼海弘雄 - Wikipedia
鬼海弘雄写真展 - 東京都写真美術館 東京ポートレート
鬼海 弘雄 | Fotonoma The Photographer

Hiroh Kikai - Wikipedia, the free encyclopedia
lens culture: Hiroh Kikai
Interview with Japanese photographer Hiroh Kikai - lens culture ...
Hiroh Kikai “Persona” // Japan-Photo.info

Asakusa Portraits, Hiroh Kikai - Steidl

この展覧会のカタログは展示に準じたもので東京迷路も入っていて、価格もリーズナブル。Steidl/ICP が出版した"Asakusa Portraits"はサイズもそこそこ大きく、なにより印刷も紙も良質です。

Hiroh Kikai: Asakusa Portraits (Steidl)
ぺるそな
東京ポートレイト
東京迷路―鬼海弘雄写真集
PERSONA

Georg Aerni

(C)Verlag der Buchhandlung Walther Konig

Georg Aerni(b.1959 Winterthur) スイスの写真家。フランス、スペイン、香港、東京と連続する窓を持つ大きな建物への執着、自然に見えるように人間の手で作られた全く人工的になってしまったちぐはくな風景を写真にしている。2007年ムンバイで制作の"Promising Bay"は色んな要素が画面に入っていて見飽きない。

Georg Aerni Official

Amazon.co.jp : Georg Aerni: Slopes and Houses
Museums- und Bibliotheksgebaeude Winterthur
Sites & Signs

9.28.2011

Lise Sarfati リーズ・サルファティ ポートレート

(C)Magnum Photos Inc

Lise Sarfati(リーズ・サルファティ)
1996年、ICP賞ジャーナリズム部門受賞。同年フランスではニエプス賞を受賞。

アルジェリア生まれ、後にフランスへ。撮影はロシアやアメリカでされたもの。思春期の身体、精神ともに複雑な過程にある少女、少年を撮影したポートレート。撮影者であるリーズ・サルファティの存在を感じさせない写真であると同時に(マグナムに参加していながらも)よくコントロールされた写真はアーティスティックな強い表現。思春期の複雑な感情、壊れやすさなどと安易に表せるほど単純な写真ではなく見飽きない。オフィシャルサイトで評論や写真など多くの情報を見ることができます。


Lise Sarfati from FLY16x9 on Vimeo.


Lise Sarfati - Official Website
リーズ・サルファティ (LISE SARFATI - マグナム・フォト)
Yossi Milo Gallery - Artists - Lise Sarfati

マグナムの直販でプリント付きの写真集(破格の6万円弱)を売っているのが気になります。絵柄はこれのようですね。

マグナムストア
Fashion Magazine
The New Life: La Vie Nouvelle
Twin Palms : The New Life: La Vie Nouvelle - Limited Edition
Immaculate
Lise Sarfati: Acta Est

9.25.2011

Joel Meyerowitz: Taking My Time ジョエル・マイロウィッツ Phaidon Press



Joel Meyerowitz(b.1938 New York)

1962年 アンリ・カルティエ・ブレッソンやロバートフランクに影響を受け、ストリートフォトグラファーとして始めます。のちに大型カメラとカラーフィルムを導入した撮影に70年代着手します。その成果が1979年 Cape Lightというケープコッドに取材した一冊の写真集になります。近年初期のストリートスナップ(カラー/モノクロ)も公開されるようになり、彼の仕事の集大成となる書籍がPhaidonから発売されます。

Joel Meyerowitz Photography, LLC
Joel Meyerowitz - iN-PUBLiC | The home of street photography
the guardian : the Format International Photography Festival - in pictures
ジョエル・マイロウィッツ(Joel Meyerowitz)プロフィール

**

Frontline : Joel Meyerowitz Interview(9.11の後のグラウンドゼロの撮影についてのインタビュー)(PBS -Public Broadcasting Service アメリカの公共放送)
Phaidon : Joel Meyerowitz's World Trade Center Archive

「何があなたをグラウンドゼロに向かわせたのですか?」
何か役に立つことをしようとすることが大事だった。だからといって2.3日後に何かすることは門が閉じられたいたこともあって出来なかった。写真撮影は許されていなくて、またその重要性に管理者が気づいていなかった。ニューヨーク市美術館に電話して、レター(許可)を得るのに尽力した。警察にそれを見せて9月23日からあそこに入った。

第一印象は、落下物の激しいカオス。見たことの無い迫り来るいくつもの瓦礫が重なっていて現代の大惨事だった。最初のタワーを通り過ぎたときに、身震いを感じなくなるには1日もかからなかった。喪失感と、冷酷さと入り混じった気持ちでいた。

「亡くなった方たちと繋がりを感じましたか?」
5ヶ月間落ち着いて眠ることが出来なかった。何度もあの場所にいることで、どのように亡くなったかそんな共感を通してつながっていたと思う。

「どのように撮影を進め、どんな影響を与えたか語ってもらえますか」
この残骸、アフターマス(災害の後の状態)をヴューカメラで精緻に記録することで未来に伝える記録を残すことが大事だと初めの段階から悟った。将来これらの写真を見た人が芸術作品ではなく、ひとつの歴史として、ここで何があったのか、この現場で瓦礫を目前にしたかのように。そのために自分がカメラであるかのように無感覚で冷静に。見たものは全て未来の人の為に撮影した。

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かいつまんでこここまで訳しながら書き写しましたが、他には撮影されたものについて、Evil(悪)について(悪の存在を信じるか)、神はあなたにとってどんな意味を持つか、美と恐ろしいものとのせめぎあい、また神の存在をそこにみたかなど、アメリカらしい質問が続きます。彼自身は、目の前の惨状に圧倒されつつも、写真家として冷静に記録を残そうと夢中だった様子がインタビューから伝わってきます。


上の動画は彼のストリートスナップの様子を伝えるもの。終始周りの状況を見て、常に撮影している写真家の姿です。

Amazon.co.jp : Joel Meyerowitz: Taking My Time
Cape Light: Color Photographs - A New Expanded Edition
Japan 1945: A U.s. Marine's Photographs from Ground Zero
日本の写真家〈23〉山端庸介
New York September 11

9.21.2011

Contemporary Photographers Toward A Social Landscape (George Eastman House) Nathan Lyon (1966)



Horizon Press (1966)
artscape : 「コンテンポラリー・フォトグラファーズ」展 

Nobuyoshi Araki 荒木経惟展「彼岸」ラットホールギャラリー July 22 – September 25, 2011



ラットホールギャラリー(RAT HOLE GALLERY)
荒木経惟展「彼岸」

2011年7月22日(金)〜9月25日(日)
Nobuyoshi Araki "Higan"
July 22 – September 25, 2011
Gallery closed: Mondays

荒木経惟オフィシャルサイト -arakinobuyoshi.com-
甘露書房 KANROKANRO > 荒木経惟ページ
松岡正剛の千夜千冊『写真ノ話』荒木経惟
ilove.cat : 写真家・荒木経惟 × チロ 「日本で一番有名な猫」
Culture Power - 荒木経惟・大舘奈津子(一色事務所)×岡部あおみ

Nobuyoshi Araki - Wikipedia, the free encyclopedia
ARTiT : Araki Nobuyoshi
wayneford's posterous : For Japanese photographer Nobuyoshi Araki, 'All Women are Beautiful'
Galerie Steph : Nobuyoshi Araki: All Woman Are Beautiful


荒木氏で、写真集といえばさっちんセンチメンタルな旅・冬の旅がまず挙がります。多作なので選びにくいのですが、私の今日の時点でのお勧めはこの三冊。

東京人生SINCE1962
東京は、秋
冬へ―Tokyo:a City Heading for Death

新刊もまた出るようです。Bound for GloryはTaschenから。

完全版 写真ノ話
Bound for Glory

8.21.2011

Bharat Sikka インドの写真家

急速な経済発展が進むインドで撮影された "Space In-Between""Indian Men"といったプロジェクト。

ウェブサイトに掲載されているエッセイによると、(経済の)グローバリズムを介してインドに流れ込んできた海外からの影響だけでなく、通信や交通の発展に伴ってインドの国内のinter-connectivityが増している "Space In-Between"は、そんな精神状態を表しているそうだ。

初期作品とみられる"Matter"の瑞々しい写真も素晴らしい。

1973年生まれインドの写真家 Bharat Sikka ニューヨークのParsonsで写真を学ぶ。
モノグラフはまだ出版されていないようだが、近いうちに刷られることだろう。

http://www.bharatsikka.com/

Christopher Payne 建築写真家 建設現場 写真

(C)Princeton Architectural Press

精神病院として使われていた建物を撮影したAsylum: Inside the Closed World of State Mental Hospitalsも興味深いのですが、作品から派生した仕事の写真 Jewish Pressや公共の建築物の工事現場を写真におさめた、Brooklyn Post Office New York Public Library Metropolitan Waterfront Allianceなどの記録写真も見ると(日本人からみるからか)興味深いもの。

1968年生まれのニューヨーク在住の写真家。
Christopher Payne Photography

Asylum: Inside the Closed World of State Mental Hospitals
New York's Forgotten Substations: The Power Behind the Subway
The Man Who Mistook His Wife For A Hat: And Other Clinical Tales

8.03.2011

Masaru Tatsuki Tohoku 東北 田附勝


"DECOTORA" も有名な田附勝氏の新作『東北』
以前雑誌で東北のシリーズを見て以来、写真集になるのが楽しみでした。 地に足着いた根の太いプロジェクト。写真集としては買いやすい値段なのも良い。ストロボが作る影に住まう怪しさと、ストロボに照らされて焙り出される生命力。

Little More Books
タツキの東北、日本。」( Tatsuki’s Tohoku, Japan )
Masaru Tatsuki | OPEN SPACE | high fashion ONLINE
写真集インタビュー 田附勝『東北』 | Global Community of Photography
写真表現の総合情報ブログ:写真画報 新刊写真集インタビュー 田附勝『東北』

Amazon.co.jp : 東北 (田附勝写真集)

Luigi Ghirri: It's Beautiful Here, Isn't It... / Bello qui, non è vero? ルイジ・ギッリ


(C)Aperture


Luigi Ghirri (1943–1992 Italia, Scandiano) イタリアの芸術家/写真家

端正に撮影された風景写真と、留まらない状態のその瞬間を捉えたスナップショットが淡い色のカラープリントに定着されています。彼からの影響を受けたことをウィリアム・エグルストンが前書きで述べています。この”It's Beautiful Here, Isn't It...”はアメリカで出版された初めてのモノグラフということで、私もこの写真家の存在を知ることができました。元々の版のシャープネスがやわらかいのか(以前プリントを見たときに光沢度の低い淡い色合いが出る印画紙にプリントされていた)もやっとした印刷で、文字もやや多め。ただ収録されている写真の構図やモチーフはこの写真家ならではといったところ。

暮らすかミラノ : Luigi Ghirri(1)
YIP Ghost: Luigi Ghirri
DefineUs : Luigi Ghirri
Cuaderno de notas : 8/29/2010
Aperture : Luigi Ghirri in The Wall Street Journal
Luigi Ghirri: Lezioni di Fotografia 2 « Arte Mosaico Ravenna

photo-eye Bookstore | Luigi Ghirri: It's Beautiful Here, Isn't It ...
 
Amazon.co.jp : Luigi Ghirri: It's Beautiful Here, Isn't It...
Atelier Morandi [Perfect]
写真講義

6.27.2011

Mike Mandel マイク・マンデルのこと



Mike Mandel (b.1950 Los Angeles, California)

科学実験などの記録写真を構成して"Evidence"という”本”(本という形態が重要だった)を写真家のラリーサルタン(Larry Sultan)と一緒に作ったマイク・マンデルというアーティスト。

ベースボールカードの形式をまねた写真家のカード作品〔Untitled (Baseball-Photographer Trading Cards)〕があるのを知って、その風変わりなものを制作した Mike Mandelという人が、あの "Evidence" の「マイク・マンデル」なんだと繋がった。(制作年は、Baseball Photographer Trading Cardsが1975年で、Evidenceは1977年)



このブログに彼の貴重なインタビュー(英語)と作品の画像。
Shane Lavalette : A Telephone Conversation with Mike Mandel

さらに彼自身が自分の作品をアップしているFlickrアカウント。
Mike Mandel On Flickr
Myself: Timed Exposures, 1971
Mrs. Kilpatric, 1973
The Seven Never Before Published Portraits of Edward Weston, 1974
How To Read Music In One Evening, 1974
The Baseball Photographer Trading Cards, 1975
Evidence, 1977
Newsroom, 1983
Making Good Time, 1989

これで随分どんな芸術家なのかわかってきた。制作方法は、写真(ファウンドフォトから、他の人に撮ってもらう、自分で撮る)とモザイク画によるパブリックアートの制作。



ここからは私の勝手な解釈だが、彼がフリッカーに掲載している作品を見ていて、ふと3人の芸術家の3つのシリーズを連想した。

Ed Ruscha : Twentysix Gasoline Stations, 1962
Lee Friedlander : Self Portrait. New City, NY: Haywire Press, 1970
Taryn Simon : An American Index of the Hidden and Unfamiliar 2007

彼のセルフポートレート作品 "Myself: Timed Exposures (1971)"はフリードランダーの影響を受けたものとマンデル自身がインタビューで語っているが、彼は Taryn Simon の"An American Index of the Hidden and Unfamiliar"に影響を与えているだろうと想像できる。さらに彼らの源流にはEd Ruscha がいて彼も現役で併走している。このような芸術家/写真家の相互作用を、彼らの作品を目印に知ることは - それは芸術家個人の達成以上に、このメディウム自体の達成をこの全体の活動の総体の中にみてとることもでき、それはとても楽しことのように思える。

このようにマンデルについて頭の中がパンパンに情報で膨れ上がってうんざりする前に、慌てながらも得た情報を羅列してきたが、これらの羅列が、これまであまり知られることがなかったこのユニークな芸術家を知るのきっかけになればいいと思う。

Prison Photography : Mike Mandel is still an Unconventional and Surprising Chancer
SF MOMA : Works by Mike Mandel and Larry Sultan
photo-eye Bookstore | Larry Sultan: Evidence | photo book
American Suburb X / THEORY: "Evidence - Larry Sultan and Mike Mandel" (1977)
Shane Lavalette : Mike Mandel: How to Read Music in One Evening, A Clatworthy Catalog
Mike Mandel: Baseball-Photographer Trading Cards
Larry Sultan - Wikipedia, the free encyclopedia

SO BOOKS : Mandel, Mike (マイク・マンデル) / Making Good Time
マイクマンデル | 高藤冬木の古時巡礼
A Happening Photographs : White Clothes
("Evidence"を踏まえ福一の作業の様子の記録写真がまとめられている興味深い着眼点)

Lee Friedlander MoMA リーフリードランダー 写真集 ...
Taryn Simon : Contraband(Steidl) Taryn Simon
Taryn Simon: An American Index of the Hidden and Unfamiliar 近くにある秘境の写真
Ed Ruscha, Photographer" Edward Ruscha エドワード・ルシェ

Amazon.co.jp : The State of Ata: The Contested Imagery of Power in Turkey
Making Good Time
Evidence
Headlands: The Marin Coast at the Golden Gate
Larry Sultan - Katherine Avenue

畠山直哉展 Naoya Hatakeyama Natural Stories 東京写真美術館 Tokyo Metropolitan Museum of Photography Retrospective

畠山直哉展 "Natural Stories"
会 期: 2011年10月1日 ( 土 ) ~ 12月4日 ( 日 )
休館日:毎週月曜日(休館日が祝日・振替休日の場合はその翌日)
(English Information)

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江成常夫写真展 ~昭和史のかたち
Tsuneo Enari - "Shouwashi no Katachi"(Shape of Shouwa Era)
2011年7月23日 ( 土 ) ~ 9月25日 ( 日 )

鬼海弘雄写真展 「東京ポートレイト
Hiroo Kikai - "Tokyo Portrait"
2011年8月13日 ( 土 ) ~ 10月2日 ( 日 )

6.17.2011

Marilyn Minter ポルノグラフィから”イメージ”の引用 ニューヨークの写真家 マリリン・ミンター


2006年のWhitney Biennialで大きな注目を集めたMarilyn Minter(b.1948, Louisiana- New York)

ヴェルサーチなどのキャンペーンを撮ってきたコマーシャルのフォトグラファーだった彼女の作品が、突如57歳の時に注目され話題となりアーティストとして大きな成功を収めた。これだけ遅咲きなのはアート(マーケット)の世界では珍しいこと。(PAPERMAG

regen project_marilyn minter

手法としては、ポルノグラフィーからの引用、セットアップして撮影、暗室でプリント。絵画の方は複数のネガフィルムをフォトショップで構成してアルミニウムの支持体にエナメルで描画。その他デジタル、ペイントブラシ。TIMEOUT NEW YORKがわかりやすく長い時間をかけて現在のスタイルに至るまで試行錯誤を紹介しています。(A matter of time)

ヴィジュアルのポイントは、口や舌のやわらかいところ、ポルノ、ブツブツ、ヌルヌル、光るもの。

Marilyn Minter Billborad (ビルボードに作品を展示)
ARTINFO : Marilyn Minter(経歴とインタビュー)
Marilyn Minter - Wikipedia, the free encyclopedia

日本では蜷川実花氏、また最近ポルノ写真からの引用で写真集「沙和子」をつくったクロダミサト氏を連想しました。逆に例えばテリーリチャードソンと比較すると、性の引用でも異質であることがよくわかります。

hacknet : マリリン・ミンター作品集 / 増補版
AFP : 写真家マリリン・ミンターの枯れない「ステッカー・ツリー」
honeyee.com : マリリン・ミンターによる〈Supreme〉のスケートデッキ

Amazon.co.jp : Marilyn Minter
Mika Ninagawa
クロダミサト - 沙和子
セレブるバッティー7(セブン) ゼブラ

5.29.2011

Albert Renger-Patzsch アルベルト・レンガー=パッチュ メモ


Albert Renger-Patzsch (b.1897 Wurzburg)

新即物主義(New Objectivity)に関連したドイツの化学者/写真家。Die Welt ist schön (The World is Beautiful/世界は美しい)と名前は聞いたことがあるのですが、少し興味がでてきたのでこの人に関連するリンク、また彼の及ぼした影響に関連するリンクををまずはまとめておきます。

Wikipedia : アルベルト・レンガー=パッチュ
Wikipedia : Albert Renger-Patzsch

かなりのボリュームの写真が第二次大戦の爆撃によって失われているそうなので図版も少ないのでしょうか。思いついたときに随時追加していこうと思います。

Shane Lavalette : New Objectivity and the Optical Properties of Photographs
Zabriskie Gallery : Albert Renger-Patzsch (1897-1966) Photographs
ALBERT RENGER PATZSCH (1897-1966) Photographs
artnet:search for Albert Renger-Patzsch
Art Icono:Albert Renger-Patzsch(画像)
buerger forum: 5fotos von Albert Renger-Patzsch(画像)
Bruce Silverstein : Plant Abstraction(画像)

Amazon.co.jp : Albert Renger-Patzsch: Photographer of Objectivity
Albert Renger-Patzsch: Joy Before the Object

5.21.2011

Lee Friedlander MoMA リーフリードランダー 写真集 Friedlander Peter Galassi

(C)Museum of Modern Art

ロバートフランクが放ったアメリカ写真への大きな影響から、60年代以降ウィノグランドなどとともに各々の写真を発展させ、写真でやれることの可能性を拡げたLee Friedlander (b.1934 Aberdeen, Washinton)

2005年の初夏MoMAで開催されたPeter Galassi(ピーターガラシ)がキュレーションした 回顧展のカタログ。
6点のカラー写真(ジャズミュージシャンのポートレート)477点の白黒写真と元々多作な写真家であることからも回顧展は大規模なものになったようです。同年 Hasselblad International Award 賞を受賞。今も手に入れることが出来る展覧会のカタログ は、480ページ4センチ弱の厚さ。彼の作品が時系列、テーマ順に並べられシンプルに構成されています。印刷もこの価格にしてはなかなか美しいものです。



1960年代初期の作品には、ロバートフランクの影響が見えます。これらも素晴らしいのですが、彼の魅力はその自分が撮った写真の中にある要素(線、影、記念碑、写り込み etc..)を発見し、それが後に独立したプロジェクトとして撮影されシリーズとなっていっているという貪欲に循環していくプロセス。ピーターガラシによる前書きのタイトル "You have to change to stay the same" (同じでいるために変わらなければならない)が一言で実によく言い表しています。

一見なんの関係ももたない多種多様な被写体をテーマにしているかのようでいて、彼の写真を構成する要素だけを取り出してみてみると、あるいくつかの性質がシリーズを横断していることがわかります。「立体の平面化(2次元化)」- 例えば近くにある道路標識と背景にある空の雲が写真の上で関係性をもっているかのように平面化されている写真 外+車のミラー+車の中 距離の圧縮 またゆがみ
「直線の繰り返し」- 山や草、金網、労働者の使う機器のホース、窓、建物の壁など
「写り込みによるトリプル、ダブルイメージ」(*彼以前、写真の中に自分自身の影や窓への写り込みは写真のフレームから排除するものだった。)

850カットの写真が収録。一時期絶版になっていましたが、最近また私が買ったときより安くで出回っています。フリードランダーは"Self Portrait"のシリーズが有名ですが、それは彼の写真のほんの一部の側面に過ぎないことがよくわかります。

Masters of Photography: Lee Friedlander
Fraenkel Gallery : Lee Friedlander
James Kelly Contemporary
MoCP : Lee Friedlander
art-photo site:リー・フリードランダー(Lee Friedlander)プロフィール
ICANOF:リー・フリードランダーの写真(写真家の金村修氏の鋭いフリードランダー評)

Amazon.co,jp : Friedlander
Arrivals & Departures: The Airport Pictures of Garry Winogrand
Walker Evans: The Hungry Eye

5.15.2011

Viviane Sassen - Flamboya ヴィヴィアン・サッセン


(C)Contrasto

オランダの写真家 Viviane Sassen

スタイリッシュなクールさでも、アーティスティックな写真の何かを示唆するものでも、センセーショナルでも退屈さを狙ったものでもなく、肉体美を謳ったものでもなく、グラマラスでもない不思議な魅力。"creating order out of chaos.”(カオスから秩序をうみ出す)と彼女の言葉が紹介されていますが、見る人を混乱させながらも何か容易に解釈できないものを残すこと、そこにひとつのキーがありそうです。

purple diary : Flamboya
too much chocolate : Sunday Showcase: Viviane Sassen
406 : 「パリフォト(Paris Photo) 2010」:世界の注目ギャラリー紹介(2)
.fatale : VIVIANE SASSEN『Parasomnia』今年のパリフォトで話題沸騰 オランダの新進気鋭ヴィヴィアン・サッセン



Shane Lavalette : Review:“Flamboya”by Viviane Sassen
Amazon.co.jp : Flamboya
Viviane Sassen: Parasomnia