8.14.2010

Fiddle Tim "Scumfuck" フィドル・ティム(a.k.a. フランシス・ビーン・コバーン)展覧会と"GG Allin"

(C)ROIR

ニルヴァーナのカートの娘フランシスが7月のロスアンジェルスのギャラリー(www.laluzdejesus.com)で個展。展覧会のタイトルは "Scumfuck" アメリカのパンク"GG Allin"のポートレートが描かれたドローイング8点。タイトルはGG Allinの"Scum, Fuck Tradition "からとられている。

"Scumfuck"とタイトルをつけられたドローイング 8.25" x 5 3/8" in 10" x 8" 額装したもので350ドル。8点全てに買い手がつきソールドアウト。


GG Allinのライブ。ちんこがぽろっと出てるので不快な方は注意。


熱狂的なファンがいる一方、いかに一般人から嫌われているかを考えるトークショウ


全身ハードコア GGアリン [DVD]
ザ・クランプス 精神病院ライブ [DVD]
Hated in the Nation [アナログ盤 / 12インチ] (RUSLP8242) [12 inch Analog]

Adobe Photoshop Lightroom 3.0 が17%オフ

アップグレード版が11%オフ。CS5 Photoshopが19%オフ、 Illustrator CS5 for Winが31%オフで58,265円。Lightroomは、WindowsにもMacintoshにも共に使えます。

Amazon:Adobe Photoshop Lightroom 3.0

競争率が高いプレゼントキャンペーンも9月3日まで開催中。

8.13.2010

JEM SOUTHAM イギリス 写真家 "Landscape Stories"





JEM SOUTHAM(b.1950 Bristol,England) イギリス、北西部の港町ブリストル出身の写真家。大型フォーマットのカメラで風景をできるだけ客観的におさえるタイプの写真家。画像を見るとイギリスの海岸線の崖や羊、庭や小川、海岸線を淡々と確実に写真にして、それを構成している。マーチン・パーはイギリスの写真家として日本でも有名だが、彼もイギリスにおいてここ25年間で最も重要な写真家の一人として挙げられている。

Seesaw:Landscape Stories Interview with..
V&R:http://www.vam.ac.uk/collections/photography/past_exhns/southam/index.html

最近話題になっているシャーロット・コットンの現代写真論の第三章”デットパン”でも取り上げられている。

Photography-Now:JEM SOUTHAM

Robert Mann Gallery
James Hyman Gallery:JEM SOUTHAM
Archphoto:JEM SOUTHAM(flash)

代表作の写真集"Landscape Stories"のサンプルイメージ。

以前はこの手の無愛想な風景写真は退屈で嫌いでしょうがなかったのですが、アレックソス(Alec Soth)を見て以来関心をもっていて、ついついこのブログでも多く取り上げています。

8.12.2010

Christer Strömholm ストックホルムの写真家 ポートレート スナップショット

(C)Steidl

スウェーデン・ストックホルムで1921年に生まれ2002年に没している写真家 Christer Strömholm

オフィシャルウェブサイトを見ると写真がカテゴリーごとに分類されていて、それぞれ枚数も少ないのであまり写真をみてピンとこなかったのだが、見開きのサンプルを見ると、時代も目的も別の用途で撮影された断片が併置されると俄然面白くなってくる。オリジナルは1967年に出版されたもの。眺めていると猪瀬光氏を連想させる。


この写真集 "Poste Restante"は発売がのびにのびてようやく2011年11月に発売される模様。カールラガーフェルドの7Lから。またフランスの写真美術館が出版している安価なペーパーバック写真集 Photo Pocheシリーズでも Christer Stromholmの写真が見ることが出来る。東京では青山のShelfに扱いがあるようです。

Official homepage for photograper Christer Strömholm
Agence VU - Christer Strömholm
Marvelli Gallery: Christer Stromholm
Photography-Now:christer_stroemholm
ART遊覧: 猪瀬光 写真展
Shelf : Photo Poche

Amazon.co.jp : Christer Stromholm: Poste Restante
Les Amies De Place Blanche
デジャ=ヴュ (第11号) 猪瀬光
VISIONS of JAPAN INOSE Kou

8.11.2010

James Mollison - Where Children Sleep (ポートレート・ジャーナリズム)



James Mollison(b.1973 Kenya) ケニア生まれのイギリスの写真家。

最新作は世界の子供部屋とその子供部屋の持ち主の子供達のポートレート。下記のブログにいい記事があったのでそちらを参照を。

Designworks:世界は平等ではない。各国の子どもたちの寝室の写真集「Where Children Sleep」

彼のウェブサイトを見ると他のプロジェクトを見ることができますが、そのイメージの制作の技量と多彩さ、コンセプトの明快さ、また社会性を伴った作品はなかなかの質量です。

James Mollison Official



The Disciplesというシリーズでは、いろんなコンサートに集うファンのポートレート。作品にはそのライブの演者Oasisだとか50 centといった名前がタイトルにつけられています。
The Memory of Pablo Escobar.ではファウンドフォトの手法を使い、Cocoa Pickersというシリーズではカカオをピックアップする生産者のポートレートを白布の背景の前で。

ベネトンのクリエイティブ部門を担当するFabricaにて雑誌Colorsに寄稿もしているということで、社会的問題を人の着衣、姿形を通して考えるための作品を作っていることがわかります。

8.10.2010

The Stone Roses(ストーンローゼス): 10ドル以下で買える名盤


1989年4月にリリースされた1stアルバムビートルズ以降、数あるイギリスのバンドの中でも、あまりに特徴的なドラムとベースとギターとヴォーカルによる90年代のバンド。
ザ・ストーン・ローゼズ - Wikipedia




念の為の補足として、現在vo.のイアンはソロ活動、b.のマニはプライマルスクリーム、g.のジョンは元々バンドをやる前からやっていたアーティストとしての活動、このバンドの音を形作っていた重要なメンバー dr.レニは公な活動はないものの2009年の20周年記念盤の監修の際に立ち会っていたそう。レニは複数のドラムセットのコレクションから、演奏に使うひとつのドラムセットを作るほどの機材へのこだわり。

iTunes Store:The Stone Roses
Amazon.co.jp : Stone Roses: 20th Anniversary Remastered Edition
Second Coming
Very Best of the Stone Roses
Turns Into Stone

8.08.2010

MOMATパスポートと鈴木清展 Suzuki Kiyoshi: 2010年10月29日(金)-12月19日(日)

(Via:)Lens Culture

海外では展示、また「流れの歌」の復刻があったものの、国内では没後まとまった展示がなかった鈴木清氏の回顧展が東京竹橋の国立近代美術館でこの秋に開催されます。

鈴木清展
Suzuki Kiyoshi
2010年10月29日(金)-12月19日(日)
*休館日:月曜日
Wikipedia:鈴木清

緻密に編み込まれた“書物”としての写真集づくりで、今日世界的に注目される写真家鈴木清(1943-2000)。自らの出自や同時代の社会、旅の時間や文学作品などをモチーフに、眼の前の現実と夢や記憶が自在に交錯する、重層的な作品世界を、初期作品〈流れの歌〉(1972年)や代表作〈天幕の街〉(1982年)、〈修羅の圏〉(1994年)などを中心に紹介します。(国立近代美術館のウェブサイトより転載)

ところで、MOMATには美術館を支援する制度として、たった50万の寄付金で賛助会員になることができ以下の特典を受けることができますが
1.会員証の発行
2.会員銘板の館内掲出
3.出版物への社名掲載
4.講堂・エントランスロビー等施設の利用
5.特別内覧会(開会式)及び特別展・共催展への招待

個人にはMOMATパスポートというものがあって、年間1000円という破格の値段で常設展示を中心に何度でも見ることができます。もうちょっと高くてもいいので年間企画展を含めた全ての展示をみることのできるパスもあるといいなと思います。

国債が膨らみすぎて予算が厳しくなるにつれて、これからなくなる美術館もあると思います。満遍なく全ての博物館、史料館、美術館を税金で支えるのではなく、いい企画をやる美術館には受益者がサポートしながら、かつ得もする。そんな形なら多くの美術ファンが納得すると思いますがいかがでしょうか。

それにしても国立近代美術館の賛助会員”SEIKOホールディングス株式会社”さんだけなんですね。今、賛助会員になったら目立ちますよ。

8.07.2010

Judith Joy Ross と Richard Avedonのポートレート

(C)YU Art Gallery

Judith Joy Ross (b.1946,Pennsylvania,U.S.A.)
オーセンティックに8X10の大型カメラ、白黒フィルムで正面から撮影したアメリカのポートレート写真家。

Wikipediaにあった彼女のコメントが彼女の写真を十分言い表しているでしょう。
Ross has said: "I basically think people want to be recognized and appreciated, and when you put a big camera in front of them, they think, 'I must be interesting.' Meanwhile, I'm struggling, tripping over the tripod and putting a goofy black cloth on my head. Because we're both vulnerable, that person gives me more of themselves."(Wikipedia)

「人々はみんな存在を知ってもらいたいと思っているし、認めてもらいたいと思っている。彼らの前に大きなカメラを置くと、”私(被写体自身)は興味深い人間に違いない”

その一方で私はといえば必死になって三脚に乗りかかって、変な黒い布を頭の上に乗っけてる。私と被写体どちらも儚く傷つきやすい(vulnerable)ものだから、人は私により彼ら自身のことを見せてくれるの。」

PACE/MCGILL Gallery
Photography-Now:Judith Joy Ross
Steidl:Living with War - Portraits

これらの写真は、写真家自身がそのような被写体の姿をとらえよう意図して撮影していること。写真とはそういうものであり、意図しなければ写らない。

Ferit Kuyas スイスから中国へ ”Chongqing. City of Ambition”

(C)Benteli Verlags Ag

Ferit Kuyas (b.1955 Istanbul)

Bioによると昨年2010年のヨコハマフォトフェスティバルのキックオフイベントでのProjection(スライドの上映)が行われたようです。そんなトルコ生まれ、スイス育ちのFerit Kuyas

Official Web site
Photography-Now:Ferit Kuyas

スイスで建築を学び、個人的に進めてきたプロジェクトはそのスイスでの建築写真、中国でのランドスケープ写真がこれまでのプロジェクトです。Chongqing. City of Ambitionは霧が出ているときを使って中国の水墨画なのか、霧でよく見えない風景写真は多少ユニークかもしれません。

8.06.2010

Japanese Photograph Award:キヤノン 写真新世紀2010年度の優秀賞・佳作受賞者のまとめ

以下、キヤノンの写真新世紀2010年のオフィシャルサイトより転記いたしました。
それぞれどんな方か、私も興味があったので個人名にリンクを付け加えています。以下参考まで。

------
キヤノンの写真新世紀2010年の審査員は以下の方々です。(敬称略)

大森 克己(おおもり かつみ)
佐内 正史(さない まさふみ)
椹木 野衣(さわらぎ のい)
清水 穣(しみず みのる)
蜷川 実花(にながわ みか)

以下、受賞者です。全てキヤノンのサイト(2010年8月6日のプレスリリース)より転載し、リンクは”おそらくこの写真家のものであろうと推測できる”ものを追加いたしました。

【優秀賞 5名】(敬称略)
谷口 育美(大森 克己 選)、齋藤 陽道(佐内 正史 選)、
高木 考一(椹木 野衣選)、佐藤 華連(清水 穣 選)、
柴田 寿美(蜷川 実花 選)

【佳作 20名】(敬称略)
大森 克己 選: 稲口 俊太澄 毅菱田 雄介松井 一泰
佐内 正史 選: 赤石 隆明、木築 憲一、五月女 久美子、佐藤 航嗣
椹木 野衣 選: 牛久保 賢二菊池 飛鳥、こまつ のりまさ、西村 美和
清水 穣 選: 上山 まい、内倉 真一郎刑部 信人、関本 幸治
蜷川 実花 選: 草彅 裕、小澄 源太、gsex、夏野 葉月

*同姓同名で写真作品、それに付随する作品製作活動している場合にリンク付けしてあるウェブサイトに間違いがある可能性もありますのでご了承ください。

まだ名前が広く知られていないフレッシュな顔ぶれが揃いました。今回受賞して世の中に名前が出ることでデビューとなり沢山の目がそれぞれの作家に向けられることになります。実際の作品を見れる機会を楽しみにしたいと思います。おめでとうございました。

-----------------------
「審査員による合議で佐藤華連氏がグランプリに決定しました。」
(2010年11月24日) 2010年度(第33回公募)グランプリ決定

7.28.2010

Martine Franck CHANEL NEXUS HALL 26 Aug. 2010-14 Sep. マルティーヌフランク

(C)Aperture

銀座のCHANEL NEXUS HALLというシャネルのビルの上にあるギャラリーでベルギー生まれ、アメリカ育ちのMartine Frankの写真展”麗しき女性たち”(in celebration of women)が開催されます。ポートレートにいくつか著名な作品がありますね。

2010年8月26日-9月14日(無休・入場無料)

マルティーヌ・フランク Martine Franck(b.Antwerp)
Portfolio

秋にSteidlから“Women/Femmes”という写真集が発売されるとのこと。オーソドックスで写真から読解を必要としないストレートな写真を今の時代に見ると、気が楽でまた新鮮にも見えてきます。

参考
てつりう美術随想録:写真家の妻は写真家 ― マルティーヌ・フランクの仕事 ―

7.27.2010

Aperture Foundation Ultimate Summer Sale プリントのサマーセール中

(C)Aperture 200: Fall 2010

Apertureは、Wikipediaによるとアンセル・アダムス,マイナー・ホワイト,ドロシア・ラングなど何人かのメンバーによって1952年つくられたNPOだそう。

現在Aperture Foundationで書籍は30パーセントオフ。プリントは15パーセントオフで夏のセール中。銀塩のプリントは750ドル以下から買うことができ、値は勿論張るがポートフォリオも販売されている。

Aperture Foundation Official

機関紙を出して広報し、自らのギャラリーでの展示と平行して、展覧会は世界中を巡回し、コンペティションの企画とかなりの巨大組織を実現できるのも、やはり寄付金がモノをいっているのが想像できます。
日本の場合、源泉徴収される人口が圧倒的に多いので法改正など期待しないで日本でのやり方を探ってやっていくしかなさそうです。

Trent Parke オーストラリアの写真家・トレント・パークのまとめ



Trent Parke トレント・パーク (b.1971 オーストラリア・アデレード)
マグナム・フォト:トレント・パーク
iN-PUBLIC:Trent Parke

また2010年6月に話題になった、Alec Soth,Carrie Elizabeth Thompson,Charlie B. Ward,Lester B. Morrison,Osage Gelderが運営するセルフ・パブリッシャー Little Brown Mushroom Booksから1000部限定で18ドルのアートブック ”Bedknobs & Broomsticks”を発売するもすぐに完売。

作品集として"Dream/Life"(1999)を制作、そちらは極めて入手困難。
Stills Gallery:http://bit.ly/aF1z24

p.a.r.k.:  Minutes to Midnight Trent Parke トレントパーク Steidl
Trent Parke "TO THE SEA" トレント・パーク

Amazon.co.jp : Trent Parke: Minutes to Midnight
Trent Parke: The Christmas Tree Bucket

7.21.2010

The Drums & FANFARLO サマソニ2日目の出演者をみてて考えたこと



サマーソニック2010年のラインナップです。

スティーヴィーワンダーATCQを見れれば満足ですが...オープンマインドに(私は)知らなかったけど良さそうなバンドを”2つ”ピックアップしてみました。

THE DRUMSは、ニューヨーク・ブルックリンのある伝統 Clap Your Hands Say YeahTv On The Radioといった80年代のバンドサウンドにも片足つっこんだバランスをもつバンドのようだ。

Joy DivisionやThe Smithの影響も見える。Dior Hommeの元デザイナーで写真家のエディ・スリマンも大好きで写真撮ってあげたりしていることがいろんなところに宣伝文句として書かれています。

FANFARLOスウェーデン人のサイモンによってロンドンで結成されたバンド。



たまたま選んだこの2バンドですが、アメリカのThe Drumsはイギリスのバンドの影響を受けていて、アルバムはイギリスのレーベルからリリースし、イギリスのFanfarloはアメリカのBonnie Prince Billyをカバーしたり、ジョニミッチェルを当然好んでそうだし、それぞれ他国を出自とする音楽を深く内在化しているのも明らかです。

おなじように我々は世界中のあらゆる音楽を手を伸ばしさえすればいつでも触れることができるのだから、小林克也の指す”洋楽”はもはや同じ意味の”洋楽”ではないし、洋楽っていう言葉がなくなってもいいし、これは単に音楽だけの話でもないのです。

Qetic:NADA SURF + THE DRUMS!


7.19.2010

IZU PHOTO MUSEUM 木村友紀展 2010年9月→12月(予定)

(C)Izu Photo Museum

木村 友紀 Yuki KIMURA(b.1971 Kyoto)
2010年9月からいよいよ大規模な個展のようです。

http://www.izuphoto-museum.jp/exhibition/next.php

TS8 : 木村友紀 - Tokyo Source
Taka Ishii Gallery:木村 友紀

Anders Petersen Sete 08 (Images En Manoeuvres) アンデルス・ペーターセン

(C)Images En Manoeuvres

スウェーデンのアンデルス・ペーターセン(b.1944 スウェーデン)の2008年の写真集 Anders Petersen: Sete 08

Anders Petersen Official:Sete 08

写っているものの元々の意味や機能を無視して形態だけ徹底的に追い求めているように、この写真集では試みているように見えます。このブログでは珍しいスナップショットの写真集の紹介でした。なかなかかっこいいです。サイズはB5くらい。

Basil­ico Gabriele (b.1944 Milano) イタリアの写真家/風景・工業

(C)Baldini Castoldi Dalai Editore

ヨーロッパでよく知られた写真家だそう。都市や工業に関する風景を主に撮影している。元々建築家としての教育を受けていたそうで、その写真は主に建築に関する出版などの特定のクライアント向けに撮られたものである。高い画面の緊張感をもった写真を世界中で撮っているのと同時に、とても幻想的な写真も撮っている興味深いイタリアの写真家。

PHOTOGRAPHY-NOW.NET:Portofolio
muse-ings:GABRIELE BASILICO redux
Bio:Gabriele Basilico

Amazon.co.jp : Gabriele Basilico Workbook 19692006: Workbook, 1969-2006
Cityscapes
Gabriele Basilico (55 Series)
Silicon Valley

7.14.2010

Inspiration Information (Strut Records)

(C)Strut Records

Londonベースの編集のよく行き届いたコンピレーションを沢山だしているStrut Recordsの企画盤。

ナイジェリアのTony Allen / フィンランドのJimi Tenor
ジャマイカのHorace Andy / イギリスのAshley Beedle
エチオピアのMulatu Astatke / イギリスのバンド THE HELIOCENTRICS
アメリカのAmp Fiddler / ジャマイカのSly & Robbie



とジャンルも世代もクロスオーバーして、キャリアで培ってきた経験と技術でこの企画のために作曲して共演したという豪華なシリーズ。



詳しく書かれた参考になるブログの記事を見つけました。
Origami Production:"Stimulus" No.37 -Inspiration Information-
Related:Inspiration Information Official

Nigeria 70: Lagos Jumpというナイジェリアの発掘音源のコンピレーションもお勧めです。

7.12.2010

Contraband (Steidl) Taryn Simon アメリカの税関で没収されたモノの写真集


© photo of Taryn Simon from interview spread in foam magazine, No. 12 Talent issue (via;HotShoe)


An American Index Of The Hidden And Unfamiliar という写真集が話題となったTaryn Simonの新しい作品集 ”Contraband” (禁制品)はSteidlから今年の秋頃に発売されます。

JFK空港に2009年の11月16日から20日まで泊り込んで24時間税関で没収されたアメックスの偽T/C ヘロイン 違法なメキシコのパスポート 鹿のペニス キューバーの葉巻 海賊版のディズニーのDVD ステロイド パチモノのヴィトンなどなどを白バックで撮影し1000以上ある写真の中からセレクトした写真で構成されています。白バックで撮影されたモノ自体にアメリカという国を語らせることを目的としていることが読み取れる。

Contraband...そういえば彼女の作品集  An American Index Of The Hidden And Unfamiliarでも税関で没収され腐りかけている果物などの写真 が収録されていました。撮影して撮った写真から着想を得て次の作品へとうまく展開していっています。

Steidl : Contraband
TED:Taryn Simon photographs secret sites (Taryn Simonのレクチャー)
p.a.r.k: 近くにある秘境の写真 - Taryn Simon: An American Index of ...

Amazon.co.jp : Contraband
An American Index Of The Hidden And Unfamiliar
Taryn Simon - a Living Man Declared Dead

Les Rencontres D’Arles Discovery Award 2010 アルル国際写真祭 Taryn Simon via:HotShoe

(C)Umbrage Editions Inc

南仏アルルの写真フェスティバルで日本の赤々舎/Goliga Booksによる「日本写真集史 1956-1986」が受賞とのこと。(via:twitter@fukuhen)

おめでとうございます。

では Les Rencontres D’Arles Discovery Award 2010は誰だったのかなと、写真集探偵としては気になったので調べてみるといいソースがでてきました。

----
HotShoe(HotBlog: Fresh Perspectives on Contemporary Photography)
Les Rencontres D’Arles Discovery Award 2010 winner Taryn Simon, Luma Prize Trisha Donnelly
----

以前このブログでも取り上げたことのあるアメリカのTaryn SimonのThe Innocentsシリーズがメインの賞を受賞。コンテンポラリー寄りのアーティストを選出する新設されたLuma Prize(Foundation LUMA)にはアメリカのTrisha Donnellyが選ばれました。ともにアメリカの女性アーティストです。

Taryn Simonについては今年の3月にこのブログで浅く取り上げているのでそちらもどうぞ。Trisha Donnelly(トリシャ・ドネリー)は横浜トリエンナーレ2008に招待されています。

他にノミネートされたアーティストとしてShannon Ebnerや以前Rat Hole Galleryでも個展が開かれたRoe Ethridgeや、そしてKazuo Shinoharaとあるのですが日本の建築家篠原一男さんでしょうか。

----
p.a.r.k: 近くにある秘境の写真 - Taryn Simon: An American Index
p.a.r.k: Shannon Ebner - The Sun As Error
----

Taryn Simonは2010/10にはSteidlから"Contraband"という写真集の発売が決定しています。これまたシンプルで面白いモチーフに挑んでいます。

7.10.2010

Philippe Halsman フィリップ・ハルスマン

(C)Bulfinch

1906年ラトビア生まれのアメリカを拠点とした世界的にも著名な写真家 Philippe Halsman

Philippe Halsman - Wikipedia, the free encyclopedia

彼は特にシュールリアリストと組むとベラボウにかっこよくその中でもとても有名な一枚、ダリとの共同制作のこの一枚(Salvador Dali A (Dali Atomicus))は当時(1941年)の機材を考えると大変な撮影だったことは想像でき、また楽しさが伝わってくる写真でもあります。

*アナザーカットがこちらのリンクで見ることが出来ます。もう一枚のダリとの写真(Salvador Dalí portrait, In Voluptas Mors (1951).)これもまた秀逸な一枚。

National Portrait Gallery 1998
life is:The father of Jumpology: Philippe Halsman


Michael Schmidt: Berlin Nach 1945 ミハエル・シュミット ミヒャエル


(C)Steidl

Ute Eskildsen のことをもっと知りたくなって検索していたところでてきた一人の写真家 Michael Schmidt(b.1945 ベルリン・ドイツ)日本では2005年に東京国立近代美術館「ドイツ写真の現在」で作品が展示されています。(Bio)

GALERIE NORDENHAKE
http://www.nordenhake.com/php/artist.php?RefID=70#images
http://www.nordenhake.com/php/artistsExhibitions.php?id=86

1984年にようやく知られはじめたとのことで、まだまだ情報が少ない中、詳しく書かれたブログがありました。
muse-ings: Michael Schmidt

・生徒にグルスキーや Ulrich Gorlich 制作の際のパートナーとしてLewis Baltz、エグルストン、ポールグラハム、ロバートアダムスといった面々
Museum of Modern Art, で過去2回の展示U-ni-ty - PDF
・系統立てて撮られたものではなく、膨大に撮られた写真をまとめタイトルをつけてまとめる
・元々は警察官だったそう


photo-eye bookstore : Irgendwo.
Michael Schmidt (Fotograf) – Wikipedia
Shane Lavalette / Journal / Michael Schmidt: Irgendwo
Übungsplatz〔練習場〕Michael Schmidt - Photographien
東京国立近代美術館:ドイツ写真の現在 ― かわりゆく「現実」と ..

Analogue Photography, when the Color is in the Grey Tones
Conscientious | Review: 89/90 by Michael Schmidt
On German Photography Today
Michael Schmidt, "U-NI-TY: The original book prints"

Amazon.co.jp : Michael Schmidt: Berlin Nach 1945
Michael Schmidt: 89/90
Frauen
Michael Schmidt:Food
Dashwood Books : Michael Schmidt

Remembering MICHAEL SCHMIDT, 1945–2014 – 032c Workshop
ミヒャエル・シュミット死去(1945-2014) ARTiT

Manfred Willmann, Wilmar Koenig and Ute Eskildsen 二人の写真家と一人のディレクター

本を整理していてWilliam Eggleston: The Hasselblad Award 1998(参考:オトグス)が出てきたので久々眺めていたのですが、そこにあった"A conversation with William Eggleston by Ute Eskildsen"とタイトルがつけられたUte Eskildsenさんによるインタビューから。

そのインタビューを読むとエグルストンがMIT(マサチューセッツ工科大学)からの依頼でカラーの映像を撮っていたとか、プリントは本人がしているわけではなく、プリンターに依頼してそれをみて指示だししているとか、シャーカフスキーとのやり取りを通してダイトランスファープリントで展示を構成していった話などが簡潔に述べられている。

原文は丁寧にWilliam Eggleston Trustがインターネット上にアップロードして文章に簡単にアクセスできるようにされているのでご興味のある方はどうぞ。

と、ここまできてまたエグルストンの話かとなるのだが、今回はちょっと違って、その中で1999年当時彼が興味をもっていたと答えた写真家二人の名前が挙げられていたのでここに残しておきます。

Manfred Willmann(b.1952 オーストリア)
http://www.secession.at/art/2003_willmann_e.html
http://www.photographie.com/?autid=107541
Schaden:Manfred Willmann Werkblick
Manfred Willmann Greis, 1971

Wilmar Koenig(b.1952 ドイツ)
copenhagen unlike
Wilmar Koenig Retrospective
artnet:トラウマになりそうな普通のウサギのモノクロの写真

ちょっと調べたところ、この同年生まれのヨーロッパ人二人がどういう作品を制作しているのかよくわからなかったのですが、エグルストンは興に乗ったのかWilmar Koenigと”Double Exposure”という本で共作しています。

ネットでアクセスできる情報の量が少なく、すっきりまとまらないポストとなりましたが、最後にインタビューを担当したUte Eskildsenという方は著名なディレクターとのことでSteidlによると、ドイツのMuseum Folkwang, Essenの写真部門に1979年から現在もなお籍をおく方とのこと。

ちょうど現在開催中の”A Star is Born - Photography and Rock since Elvis ”のディレクションも担当。ロバートフランクのモノグラフの編集、またMuseum Folkwangのコレクションカタログなどが今年出版されるようです。

ドイツの最重要なキュレーターの一人といったところでしょう。着ているジャケットも気合が入っています。

7.04.2010

Take Ivy (powerHOUSE Books) Teruyoshi Hayashida リプリント ストリートスナップの記録的価値

(C)powerHOUSE Books

Ivy(アイヴィー)ルック と呼ばれるものは知識としてはなんとなく知っていますがある世代のトライブのようなもので他の世代には馴染みのないもの。写真集 ”Take Ivy”は古書店で大切にガラスケースに入れられ売られているのを何度か目にしていました。オリジナルは1965年日本で出版されたもので、アメリカ東海岸の大学(アイヴィーリーグ)の学生の服装を記録した写真集。それは”アイヴィールック”と呼ばれる日本で育くまれたファッションを支持する若者(みゆき族)がファッションの参考にした書籍とのこと。

今で言う雑誌の紙面を埋めるストリートスナップに限りなく近いものだと思いますが、それから約半世紀経って単なるファッションだけには留まらない記録的価値が出てきて再び復刊となったようです。当時の撮影者はもちろん”リアル”なアメリカの大学生のファッションにフォーカスして撮影していたと考えられますが、サンプルの画像を見ると車や建物、建物の内観など、なるほどその写真はファッションにだけ留まらない情報が豊富です。意図したものの他にもフレームの中に意図しない色々なものが写り込んで来ること-これも写真の特徴のひとつといえます。ちなみにIVYという呼称は、建物に絡まる蔦(IVY)から来ているわけではないようです。

Kensuke Ishizu : What's IVY? -バンカラの誇りに満ちたアイビー 永遠のIVY展1995・日本経済新聞社)
powerHOUSE Books : Take Ivy
Amazon.co.jp : Take Ivy

6.29.2010

Reprint"For a Language to Come"Takuma Nakahira 中平卓馬『来たるべき言葉のために』(OSIRIS)

(C)OSIRIS

説明不要の写真集。40年ぶりの復刊です。
OSIRIS:中平卓馬『来たるべき言葉のために』

ShugoArts:Takuma Nakahira
中平卓馬 - Wikipedia

アンコールフォトフェスティバル:アジアの女性写真家たちの作品公募のお知らせ

(via:[youme.2010] )

転送、転載歓迎ということで丸々転載させてもらいました。

------------------------------------
アンコールフォトフェスティバル:アジアの女性写真家たちの作品公募のお知らせ

「アンコールフォトフェスティバル:アジアの女性写真家たちの作品公募のお知らせ」
※転送、転載歓迎!

アンコールフォトフェスティバル開催期間中の一夜、reminders project+pdfX12の後藤由美がキュレーターを担当します。このなかでスライドショー上映をするため、アジアの女性写真家たちの作品を募ります。


最終的に選ばれた15作品がカンボジアのシエムリアプで開催されるアンコールフォトフェスティバルで披露されます。参加資格はアジア諸国と地域(http://bit.ly/bogxVl←参照)生まれの女性写真家であること。作品は応募写真家の出身国で撮影された、社会に影響を及ぼすあらゆる問題や種々な出来事、単写真ではなく、シリーズとして見せられるもの、またはフォトエッセイ。完了したもの、進行中のプロジェクトでも受け付けます。
当日上映するためのスライドショー15作品は最終的にアンコールフォトフェスティバルのマルチメディアチームが制作しますので、プレゼンテーションとして準備されたものを見せて頂く必要はありません。

作品参加して頂くことになる15名の写真家の方には9/10頃に通知をさせて頂きます。

締め切り:2010年8月31日。
日本からの作品を是非、お待ちしております。

応募要項:
○ メールの件名に「名前/出身国名:アジアの女性写真家たち資料」と明記
○ 20〜40枚の写真で構成された作品が直接見れるURLアドレス。必ずオンラインで見れるものでお送り下さい。(作品画像をメールに添付して送付しないでください。Lightstalkers, photoshelter, flickrなどでも可能)
○ 自己紹介文(英語で120語に相当するもの。ワードかpdfファイルのみ)
○ 作品の説明(英語で250語に相当するもの。ワードかpdfファイルのみ)

※選考段階では日本からの公募に関しては、日本語でも受け付けます。但し、15名の参加作品として選ばれた際には、上記資料を英文で準備し提出して頂くことになります。

以上をg.youme@gmail.comへ送付して下さい。
担当:後藤由美

英語のページ:
http://web.me.com/heritagedesign75/Special_Call_for_Submissions/Special_Call_for_Submissions.html
http://www.photographyforchange.net/submission2010.html

以上までよろしくお願いします。

後藤由美
------------------------------------

以下Twitterから補足です。

1.アンコールフォトフェスティバル:アジアの女性写真家たちの作品公募の件。日本人女性写真家の誰かが15人の参加者のなかに入ってくれるといいのに...と思ってます。(続く)
2.(...続き)そのためにはこの公募の件をもっと知ってもらわねば。という訳で、日本の写真関連の情報誌(オンラインも含め)などで公募の情報などを取り上げてくれそうなところをご存知だったら是非ご一報ください。
3.更に続き→アンコールフォトフェスティバルは世界の写真関係者が集うアジアでは稀少な機会。日本のこんなこと知ってるか?という写真による強烈なストーリーを是非送ってください。作品が紹介されることがあれば、いろいろな可能性に繋がっていくと思います。http://bit.ly/bjbJlO

4.アンコールフォトフェスティバル:アジアの女性写真家たちの作品公募の件。日本人女性写真家の誰かが15人の参加者のなかに入ってくれるといいのに...と思ってます。(続く)
5.(...続き)そのためにはこの公募の件をもっと知ってもらわねば。という訳で、日本の写真関連の情報誌(オンラインも含め)などで公募の情報などを取り上げてくれそうなところをご存知だったら是非ご一報ください。
------------------------------------

以上、オンライン上にある文字からの転載でした。

6.28.2010

Fashion Magazine by Paolo Pellegrin(パオロ・ペレグリン)

(C)Silvana Editoriale/Magnum Photos(via:artbook.com)

マグナムのフォトグラファーによるファッションマガジン 最新号はPaolo Pellegrin (パオロ・ペレグリン) の担当。

戦地を主に撮るカメラマンですがどんな編集になるのか。以下リンクにたっぷりサンプルがあります。

Paolo Pellegrin:Fashion Magazine

他にはファッションウィークからの写真がNew York Timesのページに。Nownessには、本に掲載されているイメージがリークされています。

New York Times
Documentary: From Every Angle
Magnum photographer Paolo Pellegrin captures the beauty, chaos, and drama of the runways.


Nowness:The Eco Brigade
Paolo Pellegrin Takes Magnum's Seasonal Fashion Magazine by "Storm"

Railway Japan 鉄道路線図 PDFファイル リンクまとめ 2015年1月改訂

JR東日本路線図(関東甲信越・東北)
JR西日本路線図(北陸・近畿・和歌山・中国地方・山口)
JR四国
JR北海道
JR九州

JR各社ファイル名も路線図のフォーマットもバラバラです。

京王線
小田急
京成電鉄
東急電鉄
西武鉄道
京急電鉄

株式会社 地理情報開発という会社のウェブには会社を飛び越して首都圏や神奈川など便利な地図のPDFがダウンロード可能。最も実用性が高いです。

首都圏路線図
千葉県鉄道路線図
東京多摩・埼玉路線図

東京メトロ
東京メトロ簡易版
東京都交通局

愛知県鉄道路線図 - rr10
名鉄路線案内図
名古屋地区路線図 - オリコム 

京阪神地区路線図 - オリコム
近畿日本鉄道


阪神電車
大阪市営地下鉄 路線図



駅探が8都市の路線図のPDFファイルを用意してくれている。
PDFファイル自体が扱いやすいかというと微妙だが、全体の位置関係把握には路線図は手放せない

JR East Railway Major Route: Metropolitan Area - map_a4ol
Map (pdf) - JR Japan Rail Pass 
Tokyo Subway Map
Japanese Train Route Finder By Jorudan Co.,Ltd.
HyperDia | Timetable and Route Search in Japan.
Japan Rail Pass Map - Explore the Japan Rail Pass



Amazon.co.jp : 全国鉄道絶景パノラマ地図帳 (雑誌編集単行本)
全国鉄道旅行 (Mapple) (鉄道 地図 | 昭文社 マップル)

6.22.2010

Shannon Ebner - The Sun As Error

(C)Shannon Ebner/Wallis Annenberg

1971年生まれのアメリカ人のアーティストのモノグラフのブックデザインが昨年海外で話題になっていました。確かにレイアウトはみるべきものがありそうなので以下ご覧ください。

Review: “The Sun as Error” by Shannon Ebner(本のレビュー)
Photo-eye Magazine:The_Sun_As_Error.cfm

アスタリスク(*)がシンボルとして使われていたり、文字、写真が混在しレイアウトされています。

Wallspace:http://www.wallspacegallery.com/gallery.html?id=57(展示風景)
ALTMAN SIEGEL:Shannon Ebner(PDF-プロフィール)

Artforum:Shannon Ebner

手元に本がなくなんとも書けないこと、またこのアーティストのことを理解していないので浅いポストとなりましたが、以上参照したリンクだけまとめておきます。海外からの書籍の通販で購入可能。それなりに送料がかかります。

Photo-eye Bookstore:The Sun As Error.

6.18.2010

防湿対策にコストパフォーマンスの高い樹脂製ケース - キャパティ ドライボックス



本格的に梅雨。日本は温暖湿潤気候に属しているので湿気が高く、比較的高温。こればかりは仕方ありません。丁寧にカメラ機材の防湿対策していても、毎年この時期になると神経質に再度確認します。

基本的にプラスチックのケースに乾燥剤をいれてマメに入れ替えれば問題ないように思えますが、高価な機材やスペースと懐に余裕がある方はやはり防湿庫がいいでしょう。

価格.com:防湿庫 売れ筋ランキング

防湿庫で圧倒的に有名で商品の種類も多いのが東洋リビングというメーカー。
東洋リビング オートクリーンドライ 防湿庫 118L ED-120CDB
楽天市場:【代引注文OK!!】東洋リビング ED-120CDB:38,400円 (税込)

大事な現像済みフィルムや銀塩のプリントなどには、ヨドバシや銀一で売っている、無酸性のストレージボックスをどうぞ。特にカラー写真などは年月とともにとても劣化しやすいもので丁寧な保存が大切です。

Gueorgui Pinkhassov "Sightwalk" ゲオルギィ・ピンカソフ 

(C)Phaidon

先日原美術館のウィリアム・エグルストンの写真展を見に行って、そういえばと思い出した、1952年モスクワ生まれ、現在パリに在住の写真家ゲオルギィ・ピンカソフ (Gueorgui Pinkhassov)

マグナム・フォトス:ゲオルギィ・ピンカソフ Gueorgui Pinkhassov

26歳の時に映画監督のAndrei Tarkovskyが彼の作品に興味をもって、映画”ストーカー”のスティル写真の撮影を依頼したというのは有名な話。


マグナムというと色々なタイプの写真家がいるにしても、まずは”世界を伝える”というスタンスに立ったこのフォトエージェーンシーにあって、この写真家のユニークなのが-”物事を伝えるため意味のある被写体”を狙うのではなく、光と色と点や線からイメージを作ることにより重きを置いていることが彼をユニークな存在にしている。そのイメージ群はドキュメンタリとして成立しないくらいアブストラクト。エグルストンのパリや京都の写真が、その被写体になにか特定の意味があって写真に収められたわけではなく長方形のフレームに目の前にある事物をつかっていかに画面を埋めていくか、そこに関心をおいているところが大雑把に括ると指向として近いと考えられます。

作品集としては日本で撮影した"Sightwalk"という写真集。和綴じで製本されていて、表紙は不思議なブツブツした加工で凝った作り。Phaidonが手間をかけたなかなかの装丁。写真集としては比較的少ない25点の写真。日本を撮っているのにあまりエキゾチックにもみえず、延々と光と模様(とにかくドットへの関心が強い)にだけ反応していて気持ちのいいくらい割り切ったグラフィックへの意識。

Portfolio - Gueorgui Pinkhassov: Portfolio
Book - Sightwalk
Gueorgui Pinkhassov - Wikipedia
Gueorguy PINKHASSOV: Sightwalk - YouTube
 
Amazon.co.jp : Sightwalk
ストーカー [DVD]

6.17.2010

EXEMODE/Yashica/Agfa photo ヤシカとアグファ・フォトをブランドにもつエグゼモード

(C)EXEMODE
EXEMODE 赤外線撮影機能搭載 小型ハイビジョンビデオカメラ DV330 シルバー <34452> DV330-SV

日本で展開するアグファ(日本アグフアは別に存在する)も、のちに京セラに統合され手離されたヤシカブランドも、エグゼモードというメーカーがもっています。(08年から自社製品にヤシカのブランドを冠しているが、商標権はエグゼモードの所有ではない。同社に日本国内限定でライセンス供与しているのは、香港企業のJNCデイタム・テック・インターナショナルだ。東洋経済より)

エグゼモード株式会社
エグゼモード - Wikipedia

レビューを見ていると製品によっては品質もマチマチのようですが、デジカメやSDカードのステレオを作ったり、非常に安価なモバイルスキャナーや、サングラス型のムービーカメラのようなユニークなものを作ったり強気の商品開発です。


割引率もハンパないです。19,800円が3,980円!
EXEMODE 見たまんま録り サングラス型マイクロSDムービーカメラ eye Movie GDV180 1GBメモリ内蔵


9,379円のモバイルスキャナー。キヤノンのが23,000円なので確かに安い。
YASHICA A4サイズ対応USBモバイルスキャナー S40 <32556>

さらに無線でデータを飛ばせるEye-Fiもこのメーカー、激安フィルムスキャナーもこのメーカーによるもの。

東洋経済:老舗「ヤシカ」復活に見るブランドビジネスの新世紀――連敗・電機業界の新たな切り札となるか(1) (via:【東洋経済】老舗「ヤシカ」復活に見るブランドビジネスの新世紀)

ここまで見てくると、ブランドは商品を知るための入り口にはなれど、もはやブランド自体には何も意味がないということが見えてきます。

6.16.2010

EOS 5D Mark II ファームウェア Version 2.0.7 6月30日までキャッシュバックキャンペーン

(C)CANON

以下ざっとまとめ。
2010年5月25日 EOS 5D Mark II ファームウェア Version 2.0.7


キャッシュバックキャンペーン6月30日まで
EOS 5D Mark II ボディ 価格比較

マップカメラ:Canon(キヤノン) EOS 5D Mark II ボディ
富士カメラ:キヤノン EOS 5D Mark II ボディ
キヤノン EOS 7D ボディ

Carl Zeiss Distagon T* 2/35 for Canon & Nikon キヤノン・ニコンマウントコシナ単焦点



友人がCarl Zeiss Planar T* 1.4/50 をニコンFM2につけているのを見て、レンズと似合っててよく見慣れているであろうあのカメラが全く新しいカメラに見えました。描写はシャープネスも、ボケ味も申し分のない現行で最高レベルのレンズ。35ミリなのでマニュアルフォーカスでも絞っておけばピントはきやすく風景、人物スナップに最適。

楽天市場 : Carl Zeiss Distagon T* 2/35

COSINA Zeiss Distagon T*2/35 ZE (キャノンEF)
COSINA Zeiss DISTAGON T*2/35mm ブラック ZF.2 (ニコンCPU内蔵マウント対応)DISTAGONT2/35BKZF2
COSINA Zeiss Distagon T*2/35 ZF (ニコンAis)
COSINA Zeiss Distagon T*2/35 ZS (M42スクリュー)

価格コム : レビュー・評価 Carl Zeiss Distagon T* 2/35 ZF
メーカーページ : Carl Zeiss Distagon T* 2/35



50ミリも選択肢に。ピントは多少シビアですがこちらも評判が高いです。デジタル一眼で、動画を撮る際にもお勧めです。

楽天市場 : COSINA Zeiss Planar T*1.4/50

COSINA Zeiss Planar T*1.4/50 ZE (キャノンEF)
COSINA Zeiss Planar T*1.4/50 ZK (ペンタックスKA)
COSINA Zeiss PLANAR T*1.4/50mm ブラック ZF.2 (ニコンCPU内蔵マウント対応)PLANART1.4/50BKZF2
COSINA Zeiss Planar T*1.4/50 ZF (ニコンAis)

価格コム : レビュー・評価 Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE
メーカーページ : Carl Zeiss Planar T* 1.4/50

6.15.2010

8月22日まで ウィリアム・エグルストン パリ-京都展 原美術館

(C)Thames & Hudson

William Egglestonの個展が品川・原美術館にて開催中です。会期は8月22日までです。

パリと京都はともに彼のホームグラウンドの外であるということで、日本とフランスという別の国であっても一連のシリーズと見ていいでしょう。

展示される点数として原美術館のwebには、(写真だけについていえば)パリから70点、京都から32点、ダイトランスファープリントの7点となっていますが、実際はパリから56点、京都から22点、ウィリアムエグルストンガイドからは予定通り7点と点数が若干減っていることがわかります。

今回展示されているものとしては

・パリはタイプC(通常のカラープリント)プリントだけのものと
・ドローイングと写真のペア。
・ドローイング単独

・京都はライトジェットプリントという高品位のデジタルプリントで比較的大型のプリント。

・1969-71年のダイトランスファープリントが7点

という構成。エグルストンの写真は被写体に何かの意味があって撮影しているのではなく、プリントにしたとき、印画紙にべったり(アメリカ南部の色のパレットを駆使し)載ってくる色を意識的に構成して、色そのものがもつグロテスクさが、アメリカのある時代とその地域性を示す力をもっています。

それに対してパリ・京都のシリーズではどうでしょうか。パリのシリーズでは中間色の淡い色、京都では文字をグラフィカルに構成、元々メンフィスでやっていたことをパリや京都でやってみようというのが発注として無理があったことは想像できます。

彼の写真の中で重要な要素、血のようなべっとりした赤が看板の地に使われています

ただし、さすがのエグルストンで、そんなパリと京都の写真でもフレーム(枠)に対して街にあるもの全て-ゴミでも傘立ても、忘れ物も、チラシも看板もすべて*1 "Democratic”に構成する力はまさにウィリアムエグルストンの真骨頂。

これまで包括的な個展がなされたことのない日本においては、今回の展示は異例。とても貴重な機会です。ただし、まずはWilliam Eggleston's GuideLos Alamos: Los Alamos DEMOCRATIC FORESTといった彼の生涯の作品を代表する作品がみてみたかったのも事実。おそらく大人の事情もあるのでしょう。今後まとまって彼の作品をみれるのはいつになることでしょうか。

この後、ウィリアム・エグルストンのパリのシリーズは9月11日からHasselblad Foundationに移動して展示される。

それにしても原美術館は、相変わらず静かな環境の中、また足を運びたくなる空間でした。

*1:エグルストン彼自身の視線のアティテュードを最もよく示す有名なDemocratic Forestに収録された文章 Afterward from The Democratic Forest
William Eggleston in Conversation with Mark Holborn